本日の一品

発想に集中する為に「Loop Quiet」イヤプラグ(耳栓)を手に入れた

良く行くファミレスで自分の世界だけに篭って静かに原稿を書くためにマイナス27dBのノイズ低減効果の期待できるLoop Quietを手に入れた

 どちらかと言えば筆者は何かを考えることに集中しようとした時に周囲の環境音が気になるタイプだ。しかし勝手なモノで子供の頃から受験勉強のピークの時も、社会人になって自宅で仕事をする時も原稿を書く時も”考え書く”という生産性作業の時はお好みのBGMが必要と言う場合も多い。

 実はここ半年ほどは毎週締め切りがやってくる原稿書きを自宅近所のファミレスで早朝に書くことが多い。早朝にファミレスで食事したりしている人はその大半がある確実な目的をもっている人が多いのかまだエンジンがかかっていないのかおひとり様でも複数でもそれほど会話が多いわけでもなく極めて静かだ。

 ところがたまにランチタイムの時間帯やお茶タイムの15時近辺に同じことをやっていたりすると周囲の環境騒音が早朝とは全く異なることが多い。何度かイヤフォンで自宅と同じようにお好みの音楽を聴きながら原稿書きをやってみたがイヤフォンからの空間を介さないサウンドはどうも音楽の方に意識が引っ張られて”ながら原稿書き”に向いていない。

Magic Mintと呼ばれるミントカラーの「Loop Quiet」が届いた

 昔、週に1~2回、片道4時間ほどかけて特急電車で出張していた頃のことを思い出して効果はよく分からないがレガシーな耳栓をファミレスの環境ノイズのフィルターとして使おうと思い付いた。ネットで検索していて最初に見つかったのがベルギーで生まれたLoop(ループ)という”耳栓”いや令和的に格好良く言うなら”イヤープラグ”だ。

 ネットを見ているとかなりのバリエーションがある様だったがとにかく遮音性の高いモノを買おうとしていたら幸いにも一番安価な「Loop Quiet」というモデルが見つかった。速攻でアマゾンで2420円で購入した。

Loop社のWebサイトではイヤプラグの使用目的に応じて最適な製品をリコメンドしてくれる

 Loop社のシリコン製イヤプラグには使用目的によってQuiet、Experience、Experience Plus、Engage、Engage Plusとノイズ低減レベルやデザインの異なる5種類のシリーズと各々4色~6色のカラーバリエーションが用意されている。筆者が手に入れたのは一番安価なLoop QuietのMagic Mintと呼ばれるミントカラーのモデルだ。

 ノイズの低減レベルはシリーズ中最大のマイナス27dBだ。一般的に人の聴力は10代~20代をベスト状態と考えると加齢により50歳を超えると中高域の聴力が20dB近く落ち込む人も多い。なので単にマイナス27dBと言っても対象年齢によってはマイナス50dB近かったりするケースもありそうだ。あくまで現在の可聴レベルからマイナス27dBと考えるべきかもしれない。

Loop QuietはMサイズのイヤチップを取り付けたモノが専用ケースに入って交換用のイヤチップのSS、S、Lの3サイズが同梱されている。筆者はMかSか悩んで今はSサイズを使っている

 同梱品にはLoop Quiet本体とサイズ調整用のイヤチップがXS、S、M、Lと4種類付属する。出荷時にはMサイズのイヤチップが装着された形でパッケージされている。また両耳のLoop Quietを収納する専用キャリーケースも付属する。最終的に筆者はイヤチップをSかMかかなり悩んで今はSサイズのチップを使用している。

SサイズのイヤチップのLoop Quietを専用ケースに入れてもたったの6g~7g

 イヤチップの交換はほとんど一般的なワイアレスイヤフォンのイヤチップ交換と同様極めて簡単だ。現在装着中のイヤチップを引き抜き新しいサイズのイヤチップに交換するだけだ。当然、引き抜くときよりも装着の方が多少面倒だが柔らかく指先の圧力で変形しやすいシリコン素材なので簡単だ。

 Loop Quietを現在筆者が使用中のワイアレスイヤフォン2種類とサイズや重量を比べてみた。当然ながら音楽再生のロジック回路やバッテリーが封入されているワイアレスイヤフォンとは比較することがおかしいが、イヤフォンのイヤチップにツマミが付いただけのLoop Quietは超軽量で実測1個辺り1.2g前後と普通のワイアレスイヤフォンの50分の1以下だった。ちなみにLoop Quietをペアで付属の専用ケースに入れてもたったの6g~7gだ。

一般的なワイヤレスイヤフォンの50分の1と超軽量だ

 Loop Quietのマイナス27dBというデジタルな数字もどの程度のノイズ低減なのかよく分からないのでいろいろな環境で実際にLoop Quietを使ってみた。まずは自室で真上の天井に取り付けたソニー社のBluetoothスピーカーでハードロックを普通に聴く程度の音量で再生。途中からLoop Quietを付けて聴いてみた。

 ボーカルやエレキギターのメロディラインはそこそこ聴こえるがエレキベースやバスドラムの音は殆ど聴こえにくい感じだ。ライブな演奏がかなり小さな音のBGM以下の印象だった。両耳のLoop Quietを同時に引き抜いた時の鮮烈な音楽再生の音は驚きだった。

 続いてLoop QuietとポメラDM250を抱えて早朝ではなくブランチタイムにいつも原稿書きをやっている近所のガストに行ってみた。お誂え向きにお客は朝より圧倒的に多く良くしゃべっている女性グループも2組ほどいる。

自宅でのノイズ低減テストが終わりPomera DM250とLoop Quietをもってブランチタイムのファミレスえ……

 最初はLoop Quietを装着せずに原稿の冒頭を書き初め10行ほど書いた辺りでLoop Quietを取り出し装着。自室で至近距離からの天井スピーカーの再生音を聴いていた時よりも遥かに効果的だ。2つ向こうのテーブルの女性グループの話声は殆ど聴こえない。また天井スピーカーから聴こえてくるBGMも同様だ。これなら原稿書きには十分使えそうだ。

Loop Experienceモデルはすべての音の周波数を均等に低減し音楽や音声は明確なまま音量だけを低減(マイナス18dB)するらしい。今のLoop Quietと直ぐに比べて見たい

 Loop Quietを気に入ったので他のシリーズにも興味が湧いてきた。中でも音楽用にデザインされたというLoop Experienceというモデルは一般的なイヤプラグの様に音波を遮断する形式のモデルではなくすべての音の周波数を均等に低減する共振チャネルとフィルターを搭載しているらしい。効能として音楽や音声は明確なままに音量だけを低減(マイナス18dB)するだけの機能があるようだ。これはぜひ次回チャレンジしてみたい。

ファミレスでの原稿書きは大丈夫だったので次回は電子ペーパーデバイスとポモドーロタイマーも一緒に持ち込んでより創造的な仕事もやってみたい

 Loop Quietのお陰で早朝のファミレスでの原稿書きもほぼ問題は解決した。次回行くときは単なる原稿書きではなく企画書作りなどより思考の必要なタスクにも挑戦してみようと思う。持って行くものはスムースな手描きがウリのKindle Scribeと画面表示だけではなく光や振動でも時刻を教えてくれるポモドーロタイマー機能搭載のTickTime、そしてLoop Quietの3点セットだ。

商品購入価格
Loop Quietアマゾン2420円
Amazonで購入