本日の一品
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「錆のダメージ加工」された200台限定のカシオ電卓を手に入れた
2023年4月10日 00:00
ライフスタイルやファッション系には超弱い筆者なので”ダメージ加工”って聞くとプレミア価格の付いたジーンズかオールドギターの雰囲気を新品時から醸し出しているヴィンテージ塗装のエレキギターくらいしか思い付かない。
今回ご紹介する一品は東京にある文化服装学院の有志による学生ラボ「CULTURAL LAB.」とカシオ社がコラボレーションして“The Choice is YOURS”をコンセプトに多様性のある価値観をデザインで表現した電卓だ。
屋外に設置された看板などが長い年月風雨にさらされ錆(さび)が発生しそれが徐々に内部にも侵食して部分部分が朽ちてゆく様子を電卓の表面に描画表現したモノだ。実際にはまず起こりえない経年変化イメージを目で見て感じられる珍しいガジェット系電卓だ。
商品そのモノはごく普通に何処ででも見かけるカシオ社のソーラータイプの12桁電卓だ。そして四捨五入のラウンドセレクターや小数点セレクターもいたって普通。型番はJ-120F-L-SBという先月発売された限定200台の逸品だ。液晶画面の右下に”Limited Edition J-120F”と記されている。筆者はカシオのオンラインストアで税込み3850円で手に入れた。
今回のダメージド電卓はなんとパッケージの化粧外装も同じイメージで統一されている。筆者は今回4種類発売されたカスタムデザインの内の一つを購入したが他の3種類も同じようなカスタムパッケージ入りのはずだ。
J-120F-L-SBは前述したように本当に腐食したエイジドな金属板を使用している訳では無くあくまで”なんちゃって錆塗装”なので腐食している場所は200台全てが同じ位置だ。なかなかリアルな感じの腐食イメージが見られるのは数字の4の周囲とM+キーと÷キーの付近だ。ベースカラーである軍艦グレーと錆色のコントラストが素晴らしい。
4のキー位置の周囲は特に気合い入りで描かれている。4のキーはキートップはそのほとんどが錆で覆われている。そして直ぐ下の1のキートップを含め表面塗装の軍艦グレー部分の一部が剥げ落ちている雰囲気はなかなかだ。キートップ周囲の電卓表面の剥げた部分とのマッチングも素晴らしい。
ダメージの雰囲気はM+キーと÷キーの付近も同様だ。ちょっとだけ残念なのはキートップやキートップ周囲とLED表示域の周囲のダメージイメージに大きく違和感のあることだ。ベースとなる素材がマットな軍艦グレー色のプラスティックと反射性の強いアクリル板で覆ってしまったことで見かけ上の錆のイメージに大きな差が出来てしまう。
最後にJ-120F-L-SBを筆者の普段使いの他の電卓と並べてみた。単純比較ではJ-120F-L-SBは筆者の普段使いの電卓の中では最大サイズとなった。普段から科学演算等の細かな数字や大きな桁を扱うことが無く金額でも99万9999円まで扱えれば普段の生活には支障ないのでお気に入りのチェリー社のパソコンキースイッチ(緑軸)を使った自作6桁電卓を最も愛用している。
あと長く愛用しているブラウン社のホワイト電卓、時々数字インベーダーを楽しむ復刻版のゲーム電卓、チェリー社系のパソコンキースイッチを採用しキータッチの良さと実用範囲の10桁を実現した全て角の取れた丸いデザインの電卓の全部で5台が常時机の上に並ぶ格好になった。
J-120F-L-SBのダメージド塗装の目立つカシオ電卓は、分かる人にしか分からない世界に1台かもしれない自作電卓や希少価値の白いブラウン電卓よりも注目度は高いかもしれない。本体も軽量なので出来れば常時持ち歩いて出会う人ごとに自慢したくなるチプカシに続く目立ち度一番の”チプタク”だ。
商品 | 価格 | 購入 |
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カシオ12桁電卓 J-120F-L-SB 200台限定 | 3850円 | カシオオンラインストア |