本日の一品

スティック型バッテリーと充電器の2in1、「Anker 511 Power Bank」

 バッテリー容量や出力の大きさ、急速充電への対応、外観デザインなどモバイルバッテリーの選択肢は多数ある中、筆者自身や周りでも一度使うと手放せないと評されているのが「コンセントプラグ付のモバイルバッテリー」だ。

 コンセントプラグ付、つまりは「充電器が一体型」となっているため、モバイルバッテリ-として移動中に充電するだけでなく、コンセントに差しこむことで充電器としてスマートフォンを充電することも、モバイルバッテリー自身を充電することもできる。

 最近はカフェなどコンセントが利用できる場所も増えているため、コンセントプラグ付のモバイルバッテリーがあれば、2台1役でより効率よく充電ができるのが手放せなくなってしまう理由だ。

 今回はそんなコンセントプラグ付のモバイルバッテリーの中でも、5月の発表時から注目を集めている「Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000)」(以下、Anker 511 Power Bank)をご紹介していく。

 「Anker 511 Power Bank」はアンカーのモバイルバッテリー・充電器の一体型モデルとしては最新で、従来モデルから大きく外観が変更になっているのが特徴だ。

 従来モデルでは充電器をそのまま大きくした形状だったが、Anker 511 Power Bankはスティック型になったことで持ち運ぶ際、カバンの中のポケットや隙間への収まりがよくなっている。

 また、カバンの中から取り出しやすいようストラップも取り付けられており、持ち運びの際の使い勝手に配慮されているのも嬉しい進化といえるだろう。

 スティック形状の本体のストラップと反対側には出力用のUSB Type-Cポートが1つ。USB PDに対応し、最大20WでiPhoneなどの対応スマートフォンへの急速充電ができる。

 USB Type-C端子のある先端部にはコンセントプラグが備わっており、引き出すことで充電器としても利用可能だ。もちろん、その際も最大20W・USB PDでの急速充電を利用することができる。

 バッテリー容量は5000mAhとモバイルバッテリーとしては決して多くはないが、iPhone 13シリーズを約1回分、フルに充電できるだけの容量を備えていると考えれば十分だろう。何より、モバイルバッテリーの充電が空になってしまってもコンセントさえ見つければAnker 511 Power Bankにもスマートフォンにも充電できるため、より大容量のモバイルバッテリーよりも充電を行える回数が多いと考えることもできる。

 実際の使用感だが、スティック形状はカバンへの収まりがよく持ち歩きやすさに非常に優れていると感じた。ただ、コンセントの場所がテーブルの天板に近く、Anker 511 Power Bankをコンセントに挿すとUSB Type-Cケーブルを差し込めなくなることもあった。

 壁面に備わったコンセントや、テーブル天板に並行に設けられたコンセントでないと、思った使い方ができない可能性があることは覚えておきたい。

 モバイルバッテリーと充電器の一体型の製品は、今までに何モデルも使ってきたが、利便性の良さに対し持ち運びづらい大きさなことがデメリットだった。「Anker 511 Power Bank」は、スティック型になったことで従来モデルの欠点であった持ち運びづらさを改善している点は評価したい。

 5000mAhという容量はほかのモバイルバッテリーに比べ見劣りするかもしれないが、もしバッテリーを使い切ってしまってもコンセントさえあれば充電できるというメリットに目を向け、次に買うモバイルバッテリーとしてぜひ検討してほしい。

製品名発売元実売価格
Anker 511 Power Bankアンカー・ジャパン4990円
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