本日の一品

GIGAスクール向けの三菱鉛筆uniタッチペンをTickTock用に買ってみた

最近愛用している”鈍器”と言われているenehertz社のTickTock用に三菱鉛筆のuni タッチペンを手に入れた

 筆者は普段愛用しているカラーモデルのBOOX Nova Air Cや富士通のQuadernoなどの筆記ペンにワコムと三菱鉛筆のコラボレーション商品であるデジタル鉛筆「Hi-uni DIGITAL for Wacom」を発売以来ずっと気に入って使っている。

筆者はデジタルペーパーのBOOX Nova Air CにHi-uni DIGITAL for Wacomペンを愛用している

 Hi-uni DIGITAL for Wacomは高価だが、今回は同じ六角軸で同じカラーリング、芯に”Agファイバーペン先”を搭載した安価な「uni タッチペン」を手に入れた。Hi-uniと並べると豪華な特徴であるゴールドリングが無いなどちょっと残念なところもあるがこれはお手本となったuniに忠実な結果なのでしょうがないだろう。

タッチペンの反応の高さがウリのuni タッチペン
Hi-uni DIGITAL for Wacom(上)に比べると多少無骨だが同じカラーのuni タッチペン(下)も同じイメージの六角軸の鉛筆タイプだ

 昨今、GIGAスクール構想に基づいて多くの小中学校にタブレットやパソコン端末が導入され、学校でも家庭でそれらのデバイスを活用する機会が増加してきている。uniタッチペンは小中学校に導入されているデバイスを活用することを念頭に三菱鉛筆が開発したタッチペンだ。

ペン先にはドーム型のシリコンゴムの上にシルバーコートした毛状のAgファイバーで覆っている

 昔、Galaxy Noteスマホを使っていた頃は、付属のペンでよく手書きしていた。しかし当時、手書き以外のスマホ操作ではペンの効能をそれほど感じることも無かったので指先操作で不満は無かった。昨今は手書きメモをクラウドストレージ上で共有出来るOneNoteやポストイットを使いだした為にペンの必要性を感じることが多い。

 なので今回、uniタッチペンを手に入れる迄はダイソーで買った導電性のシリコンゴムタイプのペン先を採用した超安価なタッチペンを使っていた。同じような鉛筆イメージで見掛けは別に問題なかったのだが、導電性のシリコンゴムタイプペンの弱点でもある筆記線のカスレなどが発生することがたまにあった。

ペン先にドーム型の導電性シリコンゴムを採用したダイソーの超安価なペン(奥)とAgファイバーの繊維が接地面積を増やすuni タッチペン(手前)

 実際にダイソーのペンとuniタッチペンの2種類のペンを使って筆者の普段使いの2つのアプリ「OneNote」と「Post-it」で筆記感を比較してみた。OneNoteアプリではダイソーのペンでも全くカスレなく筆記できた。

OneNoteアプリではダイソーのペンも問題なく描ける

 しかしPost-itアプリでは上段にuniタッチペンで描いた時は全く問題なく描けたが、中段以下のダイソーのシリコンゴムタイプペンで描いた”ダイソーゴムタイプ”は筆圧をかけないと時々ところどころかすれる結果となった。この辺りがシリコンゴム素材のペンの限界なのかもしれない。

Post-itアプリではダイソーのペンのカスレが目立った

 読者の皆様もご存じのように、スマホ画面を指先で操作できるのは、画面に指先で触れると人体が発する微弱な電流(静電容量)の変化をスマホのセンサーが感知してタッチした画面上の場所が何処なのかを理解できるからだ。タッチペンも同じ原理だが、ペン先の面積が小さくなると反応が悪くなる。

 uniタッチペンはペン先に特殊繊維であるシルバーコートした毛状のAgファイバーを使用している。uniタッチペンの先端で画面にごく普通にタッチすると、先端表面の数多くの繊維が広がり接触面積を増加させる。その効果によって大きな筆圧をかけることなくスムースな筆記が可能なのだ。

 一方、シリコンゴムタイプのペンでは先端の接地面積を増やすには、筆圧をかけて画面と接地している丸いシリコンゴムのドーム(半休)型の先端を強く押し当てて扁平に変形させることが必要となる。uniタッチペンの様にペン先を画面上にのせてごく自然に描くだけでは解決しない場合もある。

 筆圧を上げてシリコンゴムのペン先を画面に強く押し付けると問題なく描ける場合もあるが、ペンを持つ手の指先に伝わるシリコンゴム素材のペコペコした感覚になかなか馴染めず違和感を覚える人も居るだろう。

 本来なら、両方のペンを実際に使って自分のスマホ環境で試せる場所があれば良いのだが、いずれも安価な商品なのでそういう環境はなかなか見つかりそうもない。筆者としては数百円の違いなら”Agファイバーペン先”を搭載した「uni タッチペン」を推奨したい。

 uniタッチペンはクリップ部分が2分割し内部に”交換用替えペン先”が1本だけ収納されておりオプションで交換用替えペン先(5個入)も適価で販売されている。uniタッチペン先の回転リングを外して簡単に新しい予備のペン先に交換可能だ。クリップは非使用時のペン先を保護すると同時にジャケットの胸元のポケットにuniタッチペンを確実にクリップすることが出来る。

uni タッチペンのキャップの中には交換用替えペン先が1本入っている
クリップはペン先の保護とジャケットの胸ポケットなどにしっかりとホールドしてくれる

 ダイソーの”鉛筆型スタイラスペン(SMA-16)”もuniタッチペンと同様、持ち慣れた鉛筆型の六角軸デザインで操作性は悪く無い。シリコンゴムのペン先なので、アイコンをタップするメニュー選択やドラッグ操作などなら不満は感じない。しかし文字や絵を描くとなると多少考えてしまう。

急ぐメモを描くことが多いならペンのトラブルは最小にしたい

 税込110円で手軽に買えるダイソーのペンに対して、uniタッチペンは交換ペン先が1本ついておおよその販売店で実売価格は500円~600円だ。最近の筆者は、スマホでメモ書きをすることが多く、前述したPost-itアプリは今のところ筆者にとってベストアプリなのだ。描き初めに先頭文字や絵がかすれたりすることは最大限避けたいのでuniタッチペンの方が重宝している。

製品名購入価格
uni タッチペンヨドバシ・ドット・コム税込594円