本日の一品
アウトドアレジャー気分がアガるスピーカーランタン「mooni」
2022年4月5日 00:00
いつにもまして長く感じられた冬が終わり、春がやってきた。アウトドアレジャーシーズンの到来である。
キャンプや車中泊など、ちょっと遠出したい気持ちもあるが、仕事が忙しいとそうも言っていられない。ベランダや庭など、ちょっとした外を感じられるスペースで過ごせばいいのだ。
そんな日常空間でも、アウトドアレジャーの気分に浸れるのが、LEDミュージックランタン「mooni」(ムーニー)だ。mooniは、2012年にスウェーデンで立ち上げられた光と音のデザインブランドで、北欧らしいシンプルな見た目が特徴的。3種類ある中で、「Eye」というタイプのものを借りることができた。
mooni Eyeは、その名のとおり、目玉おやじ(失礼)のような外見で、光を乱反射しやすいすりガラス風の樹脂素材に、黒い円形のスピーカーが搭載されている。美しくカーブした木製のハンドルが、いかにも北欧テイストを感じさせる作りだ。
バッテリーを内蔵しており、4時間の充電でランタン機能だけなら約7~12時間、音楽再生では約2~4時間の連続使用が可能だ。
ランタン機能としては、10色を切り替えられ、さらに10色を順に点灯させる「フラッシュモード」、音に合わせて色が変わる「ストロボモード」、赤、緑、青の3色が順にゆっくり点灯する「スムースモード」、7色がよりゆっくり点灯する「フェードモード」を選ぶことができる。
電源のオンオフや色、モードの切り替えは、本体背面にある運転ボタンで行う。そのほか、付属のリモコンで行うことも可能だ。ごちゃごちゃと複数ボタンを並べないところも北欧らしいシンプルさが感じられて好印象だが、リモコンなら色の切り替えとモードの切り替えを別々に操作できて楽だろう。
スピーカーは10W出力。防塵・防水性能はIP44であり、突然の雨にも対応できるレベルとなっている(直径1.0mm以上の固形物体が内部に侵入しない、300mm~500mmの高さから全方向に毎分10Lの放水があっても10分間耐えられることを表す)。
スマホとはBluetoothで接続する。これといった専用アプリが用意されているわけではないので、スマホの設定から接続するだけでOK。これでミュージックプレイヤーアプリを立ち上げれば、mooniから音が鳴るというわけだ。
便利だと思ったのは、2つのmooni(これは、3種類のうちどの組み合わせでもOK)を並べてそれぞれの電源をオンにすると、自動的に左右でペアリングをしてくれること。完全ワイヤレスイヤホンならぬ、 完全ワイヤレスステレオ(True Wireless Stereo。略してTWS)に対応しているから。どちらかのmooniをスマホと接続しておけば、そちらがメインとなり、TWSによってペアリングした他方のmooniが左右どちらかの役割を果たしてくれる。
“いつもの”プレイリストを再生してみたところ、単体ではこもったように感じられた音が、ステレオ再生(つまり、2台接続して再生)では、それが改善された。特にボーカルが良い。伸びやかで、息遣いさえ感じられる音となった。ただ、「高音質か」と問われると、「それほどでもない」という印象は否めない。ピコピコという電子音にキレがなく、また重低音のずっしりさもない。
とはいえ屋外で再生するのであれば、これはメリットにもなり得ると感じた。というのも、シャカシャカ音やズンズンという音は、当事者たちには楽しいものだが、少し離れたところにいる第三者にとっては迷惑なことこのうえない。「高音質とは思えない」という感想を述べたあとで手のひら返しするようであるが、自分たちだけで楽しむには、これぐらいがちょうどいいのかもしれない。
また、何よりほのかに灯るLEDランタンから音楽が流れる、しかもかっこいいデザインのガジェットから、というのは本当に気分がアガるものだ。いつもの庭やベランダ、こじんまりとした屋上が、非日常空間へと変化する。階段を上っただけなのに、遠出してアウトドアを楽しんでいるみたいだ。
価格は1つで1万2800円、と決して安くはないが、普段はベッド脇、またはリビングのフローリングにそのまま置いておくインテリアとしても充分に“ステキ”な一品なのであった。
【お詫びと訂正】
記事初出時、YAMAZENブランドとしていましたが、正しくはmooniブランドの製品です。また、バッテリー駆動時間を8時間~10時間としていましたが、正しい公称値は7時間~12時間でした。お詫びして訂正いたします。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
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LEDミュージックランタンmooni Eye | 山善 | 1万2800円 |