本日の一品

1万円で買える無印良品の電球型Bluetoothスピーカー

 無印良品の家具をネットストアであれこれ物色していたところ、意外な製品に巡り合い思わず購入してしまったので、ご紹介させていただきたいと思います。無印良品の「LED電球型Bluetoothスピーカー」です。

LED電球型Bluetoothスピーカー。無印らしい直球な商品名

 LED電球型のスピーカーは各社からリリースされています。有名なのはソニーのものでしょうか。天井スピーカーに憧れる身として一度試してみたかったのですが、ソニーのものは一個に2万円オーバーという価格でおいそれと手が出ずにいました。その点、本製品は9800円とお手軽……というほど安くはありませんが、十分手が出るお値段です。

一般的な口金E26の電球より本体は少し大きめ

 電球部分の口金はE26タイプで、ご家庭の同サイズの電球ソケットに挿せばすぐに使えます。とはいえ、本体そのものが普通の電球よりも少し大きめなので、細長いダウンライト用の電球口などには差し込めないことがあるかもしれません。挿し込んだら電気を付ければ自動的にペアリングが始まります。iPhone/AndoridのBluetooth設定から製品名をタップすれば接続完了で、再生した音楽を転送できるようになります。

製造元は、無印良品の家電製品のOEM先としておなじみのツインバード

 実際に使ってみると、天井付近から音楽が降ってきて、部屋全体に音が浸透しているような不思議な感覚が得られました。電球色の柔らかな光も明るすぎず眩しすぎずで良い感じです。ただ肝心の音質は……全体的に軽い感じで、正味な話あまり良くはありません。

 ただ、構造やサイズから、音質には最初から期待していなかったので、筆者にとっては「まあこんなものかな」という印象でした。本格的に音楽を楽しむのには適しませんが、ラジオや静かなBGMを空間に拡散させて一体化させる体験を得るには最適と言えます。

 面白い特徴として、2つあると1つをマスター、1つをスレーブにしてステレオスピーカーになる機能を備えています。2つ揃えば良い空間作りにより役立ってくれそうです。

製品そのものが少し大きいので、ライトのフードからはみ出てしまいました

 難点もいくつかあります。先にも少し書いたように、本体のサイズが大きいので装着箇所を選びます。筆者の家では電球のフードを少しはみ出る形になってしまいました。電球の明るさも、人によっては少し暗いと感じるかも知れません。

 また、製品の特質上「そりゃそうだよな」と思った難点は、点灯していないとスピーカーとして利用できないという点です。昼間から明かりを点けっぱなしにするのは、消費電力の少ないLED電球とはいえ少し心にひっかかりを感じます。音楽を再生したまま部屋から出る際、反射的に電気のスイッチを切ってしまい、音楽がブツッと途切れるという場面も何度かありました。

眩しすぎず柔らかな光と音が部屋に広がりますが、電気を点けていないと当然スピーカーとして働きません

 とはいえ、手の出しやすい価格と、2つ揃えればステレオスピーカーになるという特徴は魅力的です。筆者のように天井にスピーカーを設置して「音楽のある空間作り」をしてみたいという向きだけでなく、部屋の広さ的・構造的にスピーカーを置くことができない方にもオススメできる一品です。

製品名販売元購入価格
LED電球型Bluetoothスピーカー無印良品(良品計画)9800円(税込)