本日の一品

単独で使えるbrotherのドキュメントスキャナー。名刺管理のEightとも連携できちゃう!?

brotherのドキュメントスキャナー「MDS-940DW」

 最近はほとんど毎日自宅にこもってお仕事。オフィスに行く用事ができたとしても、なんだか腰が重くなってしまい、重すぎてなぜかギックリ腰になった。これではオフィスに置いてある事務作業用のドキュメントスキャナーを取りに行けないではないか。決算(4月末)も近いというのに、困った困った。

 なので、すぐに自宅で事務仕事が進められるように、これはもう新しくドキュメントスキャナーを買うしかないな、と。買うなら新製品で決まりですよね、ということで、brotherの「MDS-940DW」というコンパクトな機種を選んでみた。

持ち運びにも便利なハンディタイプ

 標準でA4レター、オプションでA3まで対応し、両面同時読み取りが可能で、USB接続とWi-Fi接続で使える。バッテリー内蔵だから、電源のない場所でもスキャン可能だ。文書向けなので、写真の取り込みはあまり得意ではないけれど、300dpiでA4文書を約4秒で読み込める高速さがうれしい。

本体右端に用意されているボタン、スイッチ類。サイドのスイッチで接続モードを切り替える
差し込み口にはガイドが用意されているが、多少斜めに入ってしまっても自動補正する機能があるので、きっちり用紙サイズに合わせなくても大丈夫

 スキャンしたデータはPCの特定のフォルダのほか、クラウドストレージへの直接アップロードが可能で、さらにmicroSDカードに保存できるのも特長の1つ。本体のボタンでカラー・モノクロ、PDF/JPEG、片面・両面を切り替えられるようになっていて、STARTボタンを押せば選んだ設定で即座にmicroSDカードに取り込める。バッテリーで動作するので、PCもケーブルもない状態で完全に単体で使えるのが面白い。

専用ユーティリティの「iPrint&Scan」で、本体のスタートボタンを押したときの読み取り設定をカスタマイズ
スタートボタンを押せば、その設定ですぐにスキャンしてくれる
もしくは専用アプリケーション上で、読み取り方法を決める「ワークフロー」を作成し、それをクリックする方法でもスキャンできる
保存先はPC、クラウドストレージなどから選べる
クラウドストレージはDropbox、Google ドライブ、OneDriveの3種類と連携可能
背面に用意されたmicroSDカードスロット
SDカードに保存するモードに切り替えた場合は、本体のボタンで設定を切り替えてスキャンできる

 ところで、個人的にドキュメントスキャナーの最も多い使い方が、名刺と領収証の取り込み。名刺管理サービスのEightにPC版アプリを経由して名刺登録したり、経費精算する際に活用している。が、残念ながらいつも名刺取り込みに使っているEightが公式対応しているドキュメントスキャナーは、富士通のScansnapシリーズのみ。MDS-940DWだとEightと連携して使えないのだ……。

 と思っていたのだが、なんとなくMDS-940DWとEightのPC版アプリを連携させてみたら、意外とすんなり使えてしまった。片面しか読み込めず、1枚取り込むのに1回1回画面上でボタンをクリックしなければならない、という問題はあって、多少手間はかかるけれども、なんとか活用できそうだ。

EightのPC版アプリと(無理矢理)連携させるには、iPrint&Scanで読み取り時に「アプリケーションで開く」を選ぶ
開くアプリケーションにEightのPC版アプリを指定
スキャン設定はこんな感じ。両面読み取りはオフに。ここをオンにすると、Eightと連携させたときに1枚の名刺が2名分として取り込まれてしまうので注意
名刺をスキャン
本体の後ろから排紙される
Eightのアプリに取り込まれた!

 もちろんMDS-940DWに公式対応しているわけではないので、使用は自己責任。せっかくの両面同時読み取りの機能を活かすためにも、早くEightと正式に連携してほしいところだ。あと、継続読み取りの機能がなく、文書を1枚取り込むごとにボタンを押さなければならない(1度の取り込みで1ファイルになる)のもかなり厳しい。大量の紙書類を効率良く電子化できるようにするためにも、連続的に取り込める機能の追加が望まれる。

製品名MDS-940DW
発売元brother
販売価格2万7500円