本日の一品

テレワーク作業効率向上に、テンキー付きBluetoothキーボードを

ロジクールのテンキー付きマルチデバイス対応キーボードK780

 筆者の勤める会社も、ご多分に漏れず全社員テレワークが開始された。東京オリンピック時の混雑対策として前々からリハーサルを行っていたこともあり、作業移行自体はスムーズだった。個人的な感想としては「なんだ、やりゃできるじゃん」である。今のところ、業務進行は思ったよりも順調だ。

 ただし、作業環境は構築半ばといったところだ。職場支給のラップトップだけでは画面が狭すぎるので、USB-Type C接続の15.6型ディスプレイを購入。そちらを正面にして作業するには横に置いたラップトップの標準キーボードを使うと体が斜めになってしまうので、外付けキーボードが必須。とりあえず手持ちのモバイル向けBluetoothキーボードの中から使い勝手がいいものをチョイスして仕事を始めた……のだが、すぐにテンキーがないことの不便さに気づいた。Excel作業が中心な仕事なので、数字入力の機会が非常に多い。これは作業に支障をきたすと思い、さっそく追加投資。ロジクールの、モバイルメインながらもテンキーを備えたK780を購入した。

 ロジクール K780 マルチデバイスBluetoothキーボードは、Bluetooth接続の日本語配列キーボード。新しい製品ではなく、発売は2016年で、現在までモデルチェンジを挟まずに売られている。モバイル・デスクトップの双方で利用されることを想定されており、3台までペアリング、Windows / Mac / Android / iOSのマルチOS対応、Bluetoothと、USBドングルを介した2.4GHz帯の二つの接続方式対応など、あらゆる局面に対応できるつくりとなっている。パンタグラフ式でキーストロークは浅く、ラップトップのようなぺちぺちとした押下感だ。キーピッチは19mmで、キーは特徴的な円形だが、違和感なくタイプできるのが面白い。

 テンキーを備えつつも、InsertやPage up/downキーなどを省略して横幅を約38cmまで抑えているのが、自宅作業用の狭い机上ではありがたい。そのためカーソルキーの大きさが犠牲になっているのは致し方ないところだろう。また、上部にはスマホやタブレットを立てかけるためのスタンドがある。製品写真だけ見てもしや、と思っていたが、届いてから外付けディスプレイを立てかけたら、あつらえたようにピッタリだった。メーカーが推奨する使い方ではないので自己責任でお願いしたいが、モバイルディスプレイで作業されている方には使い勝手がいいだろう。

上部に、タブレットやスマホを立てかけるスタンドがある
メーカー非推奨だが、スタンドに15.6インチのモバイルディスプレイがぴったりおさまった

 ひとつ誤算だったのはファンクションキーだ。ボタンが小さいのは慣れで乗り越えられるのだが、問題は機能割り当てだ。ファンクションキーとして使うには、Fnキーとの同時押しが必要となっている。単独で押した場合は、音量の大小ミュート、検索などの機能となる。ロジクールの別機種ではハードウェア設定で割り当て設定を反転できるものもあるのだが、この製品は非対応。頭をかかえ……かけたのだが、ロジクール製品のカスタマイズソフトウェアであるLogitech Optionsをインストールすれば反転設定にできるのでご安心を。

単四電池2本で動作。ロジクール製品共通で使えるUnifyingレシーバーはここに収納できる(Bluetooth接続時は使わない)
単独押下では検索や音量上下などに割り当てられているキー群。ファンクションキーとして使うにはFnと同時押しが必要(設定変更可能)

 自宅にこもる時間が長くなりがちなテレワーク、少しでもストレスを減らせるなら積極的に減らしていくべきだろう。テンキーとスタンド、なんてことはないこの2種の機能だけで作業効率がぐっとあがった。自宅作業能率改善をお考えなら、一考の価値はあるかと思う。

筆者のテレワーク環境。効率を考えるとモバイルディスプレイを正面作業したいので、概ね理想的な配置となった
商品名K780 マルチデバイス Bluetoothキーボード
メーカーロジクール(Logicool)
購入価格6,308円