本日の一品
「Nature Remo mini」でスマートホーム化に本腰
2019年10月16日 06:00
自宅のスマートホーム化を目指すとき、一番選ぶのが難しいのは赤外線リモコンユニットではないかと感じている。赤外線リモコンで操作するテレビやエアコンや扇風機なんかを、スマートフォンなどから一括操作できるようにする赤外線リモコンユニットは、いろいろなメーカーから発売されている。けれども、それぞれにクセというか個性があって、使っている家電のレイアウトや構成などによって向き・不向きもある。
そんなわけで、これまで5種類の赤外線リモコンユニットを取っ替え引っ替え使ってきた筆者が、自宅の家電構成に一番しっくりきたのが、この「Nature Remo mini」だった。Nature Remoシリーズは2種類あり、スタンダードタイプ(上位機種)はリモコン機能に温・湿度センサー、照度センサー、人感センサーを内蔵する。今回のminiは安価な代わりにリモコン+温度センサーのみを搭載するモデルだ。
暗くなったり人が近づいたりしたら照明をつけるとか、部屋が乾燥したら加湿器をオンにするとか、いろいろ凝ったことをしたければスタンダードな方を導入した方が便利だろう。でも、部屋が暑くなったり寒くなったりしたら冷・暖房をつける程度のシンプルな連携でかまわないならminiで十分だ。部屋ごとやフロアごとに家電を制御することも考えると、複数のNature Remoが必要になるので、安価なminiはそういうときに追加導入もしやすい。
とりあえず設置したのは筆者宅のリビング。テレビ、オーディオアンプ、エアコンというよく使う家電が集まっている場所だ。専用アプリで自宅のWi-Fiアクセスポイントに接続するよう設定して、家電のリモコンをNature Remo mini本体に向けてボタンを押せば家電登録(学習)できる。メジャーな製品なら一発でほとんど全部のボタンをアプリに登録できるし、そうではない家電(筆者宅の場合はオーディオアンプ)でも、よく使うボタンを必要なものだけ1個ずつ登録すればいい。決してわざわざ全部のボタンを登録する必要はないので、手動登録でもそれほど手間はかからない。
内蔵の温度センサーは専用アプリ上の「ルール」設定で活用できる。「一定以上の室温になったら冷房をオンにする」といったようなルールを作ることが可能だ。本体に直射日光が当たったり、冷房が直撃したりしないよう置き場所には注意したい。また、登録した複数の家電の一括操作は「シーン」設定で簡単にできる。帰宅時に部屋が暑かったら、アプリ上のボタンを1度タップするだけでエアコンとサーキュレーターの電源をオン・オフする、みたいな設定が可能だ。筆者宅ではテレビとオーディオアンプをセットで使うことが多いので、ワンタップで両方の電源をオン・オフできるようにした。
ただ、電源やその他リモコンの機能を1つ実行した後、次を実行するまでのウエート(待ち時間)は設定できないようなので、「テレビの電源を入れて、外部映像入力に切り替える」といったシーン設定は(テレビの電源が入りきる前にコマンドが送られる可能性があるので)家電によっては操作に失敗する可能性がある。この点だけは今後の機能アップに期待したいところ(※編集注:上記は執筆時の内容。Nature社によれば最近のアップデートでウエートを入れられるようになったとのこと)。
それでも、家電登録のしやすさや画面デザインのわかりやすさなど、全体的な完成度はこれまで使ってきた赤外線リモコンユニットのなかでも随一。さすが何度も資金調達しているメーカーだけあるなあ、という感じ。こういった製品はメーカーのクラウドサーバーと連携して動作する仕組みで、サービスが終了すると使えなくなる可能性もある。なので、資金力のあるメーカーの製品を選ぶのが失敗しないスマートホーム化テクニックとも言えるだろう。ともかくこれで、いよいよ我が家のスマートホーム化にも本腰を入れられそうだ。
製品名 | 発売元 | 販売価格 |
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Nature Remo mini | Nature | 6980円(税別) |