本日の一品
ニッケル水素充電池とUSBを相互に給電できる充電器
2019年10月15日 06:00
気づけば身の回りから単3乾電池を使う機器はだいぶ減ったように思う。ポータブル機器は軒並みバッテリー内蔵になり、USBで直接充電することがほとんど。しかし、筆者のまわりにはカメラのフラッシュと非常時や気が向いたときに使うラジオがあり、単3のニッケル水素充電池はまだまだ手放せない。
とはいえ、充電環境がUSB充電にほとんど移行してしまった今、ニッケル水素充電池の充電器はコンセントでしか充電できないものが多く、なんとなく不安。クルマや一部の交通機関、そしてこれまでコンセントで電源を提供していた一部飲食店がUSBしか電源を提供しないなどの動きもあり、充電はUSBでなければならないことが増えてきた。
そんなとき、パナソニックから登場したのがUSB入出力付急速充電器の「BQ-CC87L」。USBからニッケル水素充電池を充電できるほか、反対に充電されたニッケル水素充電池からUSB機器へ給電することもできる。
USBによる充電環境に統一したかった筆者にとってちょうどよいタイミング。しかも、現在使っているニッケル水素充電池の充電器はだいぶ昔の購入なので、そろそろトラブルが発生してもおかしくない時期でもあり、ニッケル水素充電池の充電器を更新するタイミングとしてもぴったりだった。
入手して早速使ってみるとUSB充電器からの給電でニッケル水素充電池が充電される。USBの5V 2Aであれば電力は10Wで充電時間はあまり短くできないが、今までの充電器よりも著しく時間がかかるということもなく、充電性能は問題なさそうだ。
そして、反対にニッケル水素充電池の容量を使ってUSBに給電することも可能となる。充電されたニッケル水素充電池さえあれば、USBの電源が欲しい場合に重宝しそうだ。
ただし、ニッケル水素充電池の電池容量は意外に少ない。筆者が使った充電地は2550mAhの容量があるが4本使っても10200mAh。ニッケル水素充電池は1.2V時でこの数値なので、よくあるモバイルバッテリーのように3.6Vに換算した場合は3400mAhしかない。ニッケル水素充電池が1本あたり1000mAh程度の小容量タイプだとしたら1333mAhしかなく、よく見かける5000mAhや10000mAhと表記してあるモバイルバッテリーに比べると非力だ。
それでも、乾電池形状のバッテリーしか受け付けない機器であれば、この充電器は重宝する。コンセントはないがUSBの端子はあるという状況はこれからも増えそうで、クルマの中などでも充電することができそうだからだ。
また、充電器にはUSBで装着するLEDライトも付属している。外せば紛失してしまう恐れもあるが、ニッケル水素充電池を充電するためだけに使っていれば、ライトは装着したままでも問題ないが、装着したままだと電池の蓋がスライドしないという欠点がある。
なお、USB入出力付急速充電器の「BQ-CC87L」の充電は1本単位で制御されるため、1本だけ充電しても問題ない。最近、乾電池を3本使う懐中電灯も増えているが、3本の充電でも問題なく使える。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
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USB入出力付急速充電器 BQ-CC87L | パナソニック | 4150円 |