本日の一品
切ったり見えたり滑らなかったり、特徴的ないまどき定規3種
2019年8月28日 06:00
ペーパーレスの進んだ昨今であっても意外と文具の出番はあるもので、特に筆者はノートやペンを多用するからか、利用頻度は比較的高い。というわけで文具コーナーを眺める機会も多く、先日は定規を探しに行った。
30cmの定規を引き出しに入れていると書類に紛れて行方不明になりがちなので、ペン皿にも収まる15cm程度のものを探しに行ったのだが、単純に短い定規というのもつまらないので大きめの店舗の文具コーナーで漁ってみると、結構個性的なもの、地味に便利そうなものがある。今回はそんなちょっと便利そうだったり、ちょっと笑えそうなものをご紹介したいと思う。
まずは、“ハッキリ見えるピンホール定規”「メガミエ」。これを目の前にかざして黒板などを見れば、あら不思議小さな文字もピントが合ってばっちり読めちゃう、というシロモノ。透明な樹脂製物差しの表面にピンクなど4色の塗装がされており、小さな「穴」が開いている。
穴のサイズは規則的に大きくなったり小さくなったりしている。これは「ピンホール原理」を応用した仕組みで光の通る量を限定する(狭くする)ことで結像する効果を応用したもの。目を覆った指の隙間から向こうを見るとピントが合って見えるのと同じ理屈だ。
スライドの小さな文字も見えちゃうそうだが、ピンク色のものじゃなくても物差しを突然会議中に目の前にかざして投影されたプロジェクター映像凝視しようものなら「アブナイ人」認定されそうな気がする。実際使ってみると、視力0.01の筆者でも50cm離れたモニターの文字が読めた(通常はボケて全く読めない)ので効果はある。ただし原理上視界は暗くなるので、それなりに環境は選ぶ。筆者はカラーバリエーションでネタ的にピンクを購入してしまったがブラックとかブルーを選んでおけば周囲の視線も和らぐかもしれない。
次にご紹介するのはネーミングがそのものズバリな「紙がキレイに切れるアルミ定規」。目盛りが刻まれている側とは反対側の長辺のエッジを45度の角度に整形、間違って手を当てても切れないように安全加工も施してあるとのこと。
確かに、何かの申込用紙とか「切り取り線」でカットする必要があったり、コピー用紙を半分に切ってノートに挟んだりと「鋏を出すまでもないんだけどちょっと紙を切りたい」シーンというのはちょこちょことあるので意外と重宝したりする。アルミ製ということもあり、酷暑の昨今は握ってるだけでもちょっとひんやりして気持ちいい。
最後は”滑らない定規”「ピタットルーラー」。アルミと透明アクリルの二つの細長い素材を、屋根のてっぺんのような形状のゴム素材で繋いである。少しだけ「へ」の字型に反っており力を入れなくてもさっと動き、上から軽く押さえるとゴムの部分が広がりさらにゴム素材の滑り止め効果も手伝って「ぴたっ」とくっつきズレないとのこと。
アルミ素材側はカッターが使え、透明アクリル側は下の文字などが透けて見えるので狙ったところにぴったり合わせることができるのもウリだ。工作などよくする人には便利かもしれない。
筆者的には「メガミエ」が特にインパクト大。勇気あるかたは是非授業中に試してみてほしい。個人的体験では効果はそれなりにあった。あとは先生なり同僚や上司の懐の広さに期待するだけ、だろうか。日常的には「アルミ定規」が結構重宝している。学生の頃とちがってA4サイズノートをそれほど使わなくなった分、15cmでも不便ではなくなったというのも大きいだろう。