本日の一品

最新CPUを搭載して進化したiPad mini 5

 筆者はiPhoneもiPadも、画面サイズは大きければ大きいほどよいと考えています。情報の閲覧に特化したデバイスなのだから、画面は大きいほうが便利に決まっているという理由です。だからiPhoneは画面サイズの大きいPlusしか使いませんし、iPad Pro 12.9インチが登場したときには発売日に飛びつきました。20インチくらいのiPadが出ないかなーと常々考えていたりもします。

 そんな筆者がなぜ、久々に登場した「iPad mini 5」を購入したかというと、生活スタイルの変化によるものです。筆者は数年前より走ることを趣味にしており、会社の帰りなどに荷物を背負ったまま、数駅前から走ることが日常化しました。このため荷物は最小限にとどめるようにしているのですが、これまで使っていた「iPad Pro 12.9 インチ」は、正直言って重いのです。亀仙流の修行だと思って耐え忍んできたものの、もはや出ないと思っていたiPad miniが出た、しかももう対応デバイスが出ないと思っていた初代「Apple Pencil」が使えるとなっては、飛びつかざるを得ませんでした。

 そんなわけで改めて、今回は「iPad mini 5」を購入したのでご紹介したく思います。

iPad mini 5。見た目はiPad mini 4と同じです

 新しいiPad mini 5の本体や液晶サイズは、2015年に出たiPad mini 4と同じです。このため以前のケースや液晶保護シートをそのまま使用できるのは強みだと思います。反面、これまでiPad miniを使用してきた方の目には、代わり映えしないものと映るかもしれません。

iPad Pro 12.9インチとのサイズと比較。大人と子どものようです

 進化のポイントはCPU、そしてApple Pencilへの対応にあると筆者は思っています。iPad mini 5が搭載しているCPUはA12。つまりiPhoneの最新にして現在の最上位機種であるXSシリーズと同じものです。CPUの違いなんてそんなに顕著に現れるものかな? と最初は思っていたのですが、数年前のiPad Pro 12.9インチと、iPhone 7 Plusを使用してきた筆者にとって、顕著な変化を見て取ることができました。

 端的な部分では日本語入力です。iPad、ないしはiOSデバイスが日本語のライティングに耐えるかというと、できなくもないものの、正直あまり……というのがこれまでの印象でした。しかし強力なCPUを搭載しているおかげなのか、意外なくらいスムーズな文章の作成が可能になっています。事実、この文章もiPad miniにBluetoothキーボードを接続して執筆しています。

外部ディスプレイを接続して日本語入力。本書はこのスタイルで執筆してみました

 Apple Pencilの入力のスムーズさも段違いで驚きました。iPad mini 5でApple Pencilを使ってみて、これまで使ってきたiPad Proでの使用で感じてはいたものの表面化していなかった遅延へのストレスに気がついたくらい、スラッスラ線が描けることに驚いてしまいました。とはいえ小さなiPad miniとApple Pencilを一緒に持ち歩くには工夫が必要かなと考えてはいますが……。

Apple PencilがiPad miniで使える驚きと喜び。メモ帳としては最適な大きさですが、いかんせんApple Pencilが大きすぎるのがちょっと難点です。

 強力なCPUはゲームにも実力を発揮してくれました。まあ普通に動いているし不満はない、とこれまで思っていたiOS対応のゲーム各種がサックサク動いてくれています。iPad miniは最高の携帯ゲームデバイスと言う人もいますが、なるほど納得です。

容量や内容が拡充するにつれ、若干のカクつきを覚えるようになっていたゲーム各種もスイスイ動いてくれます

 筆者がおススメするまでもなく、iPad miniをすでに購入したという方は多いと思いますが、ここは迷っている方の背を押したく思います。上述のように実用面では文句のつけようがありませんし、iPhone最上位機種と同等のCPUを搭載しているデバイスがこの価格で購入できるという点からも、是非ご検討いただきたい一品です。

製品名購入場所価格
iPad mini 5(セルラー版 64GB)Apple Store6万800円(税込)

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