本日の一品
最後の名刺3枚を最良の姿でキープする名刺入れ「KEEP SMART」
2019年2月25日 06:00
名刺入れの素材やデザイン性、手触り感などにこだわる人は多い。しかし、名刺入れの重さや携帯性にこだわる人はそれほど多くは居ないというのが筆者の印象だ。1枚1gくらいの名刺を10枚入れようが100枚入れようが、それほど大きな重量差にはならないからだろう。
名刺や名刺ケースは、ビジネスの現場で確実に人目につくビジネスツールだ。それゆえ、目立たないオーソドックスなデザインを選ぶ人も多く、その目的を達成するべく作られたアイテムも多い。しかしその一方で、世の中の変化を先取りして、個性的な素材やデザインの商品も増加している。
名刺とは、お会いした人にお渡しする、自分が何者であるかを理解してもらうための自己紹介を記述した小さな紙きれだ。それゆえ、汚れが無く、清潔で、作ったときの形状をキチンと保っていることが重要だ。
言い換えるなら、真四角の名刺の角が曲がっていたり、表面が汚れていたりするのは頂けない。名刺ケースは名刺を保護するのが大きな目的の一つなのだ。そういう観点から、硬い革や金属、木といった素材が採用されているのだろう。
一方、パソコンやスマホ、筆記具など持ち運ぶ物が多い現代のビジネスピープルが、持ち歩くすべての物の重量にコンシャスになるのも当然だ。今も往々にしてそうなのだが、筆者も軽いモノに極めて惹かれた時期があり、その頃に知人から頂いた、チタンで出来た超軽量名刺ケースを今も愛用している。
なんと名刺ケースの重量は15g。しかし18枚もの名刺を収納でき、収納後の総重量もたったの38gだ。そしてハードな外装により、内部の名刺は一切傷つくことがない。持ち物の多いビジネスピープルにとって完璧な名刺ケースだ。
しかし、頻繁に名刺交換をするビジネスピープルは、思いがけず手持ちの名刺を使い果たしてしまうことは多い。そんな時に運悪く初めて会う方を紹介されたら、状況は最悪だ。そんな経験は読者諸兄も何度か遭遇したことがあるのではないだろうか。
そんな時にいつも、あったら良いなと思うのは「第2の名刺ケース」だ。収容能力はなくても、コンパクトでどこにでも押し込んでおけて、長い間使わずに無駄に持ち歩いていても邪魔にならず、内部の名刺の形状を守ってくれるモノが理想だ。
そんな名刺ケースが、今回ご紹介する「KEEP SMART」だ。厚さ0.2㎜のステンレス板を折り曲げだだけのシンプルな構造で、名刺を3枚入れてもその厚さはクレジットカードとほぼ同じ。厚さ0.1㎜の仕切り板2枚を含めて、本体重量は実測でたったの24g。
筆者の名刺は少し薄めなので、KEEP SMARTの仕様よりも1枚多い名刺4枚と仕切り板を入れても総重量28g、厚さ1.4mmで収まる。もしもの場合の“バックアップ名刺”として常時携帯している。なお、付属の2枚の仕切り板は、3枚の名刺それぞれの間に入れて印字の裏写りを防ぐのが本筋らしい。
少し残念なのは、クレジットカードとほぼ同じ厚さでもサイズはほんの少し大きく、一般的なクレジットカードホルダー付きの財布には収納出来ないことだ。
筆者は当初、IDカードケースに入れたり、クレジットカードホルダーの無い財布に収納したりしていた。しかし、最近になってやっとバックアップ用名刺ケースの保管場所として最適な場所を見つけた。
実は筆者は、友人たちと「THINK AERO」というたった200gのTYVEK製の超軽量ブリーフケースを作っている。そのブリーフケースには、底面にSuicaなどの交通系ICカードを収納し、鞄の底を改札機にかざすだけで手ぶらで改札を通過できる秘密のポケットを仕込んでいる
KEEP SMARTは、その秘密のポケットにピッタリと収納できる。もしSuicaも一緒に収納したい場合は、市販のICカードセパレーター(電磁波干渉防止シート)をSuicaとKEEP SMART名刺ケースの間に挟んで収納すれば大丈夫だ。
目に見えて活躍しない状態でこそ本来の仕事をしている“もしもの場合のため”のKEEP SMART名刺ケースは、当事者がその存在を完璧に忘れてしまうと意味がないが、普段は誰の目にも触れない場所に収納しておけることが便利だ。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
---|---|---|
KEEP SMART | アンジェ ビュロー | 3000円 |