本日の一品
Wi-Fiで操作できるロボット掃除機「Eufy RoboVac 30C」
2019年1月15日 06:00
ロボット掃除機は老舗のメーカーが圧倒的に人気で、その他のメーカーとして国内家電ブランドとそれ以外のメーカーから製品が出ているという状況だ。そのなかでもモバイルバッテリーや充電器で有名なAnkerからスマホで操作できる「Eufy RoboVac 30C」が登場したので早速使ってみた。
最近のロボット掃除機といえば、Wi-Fiを搭載し、スマートフォンから遠隔操作などができるようになっている。たとえば人気のルンバシリーズでは、主要ラインナップ5機種のうち、1機種以外はすべてWi-Fi対応で遠隔操作可能だ。
Eufy RoboVac 30CもWi-Fiに対応し、スマートフォンアプリから遠隔操作は可能となっており、タイマー動作などもアプリから設定できるようになっている。もともと手頃な価格だったAnkerのロボット掃除機だが、Wi-Fi機能を搭載しながら直販価格で税込み3万4800円だ。
掃除機の性能としても、厚めのカーペットにも適しているという「BoostIQ機能」によって吸引力が強いことを主張しているほか、回転ブラシは2つ、紙製のフィルターを外せば水洗い可能なダスト容器なども、一度ロボット掃除機を使ったことがある人なら、気になる機能を備えている。
実際に使ってみると、掃除性能は、ランダムに縦横に走り回るロボット掃除機そのもの。他機種との比較などあまり細かい性能まではわからないものの、きちんと掃除している印象。デュアルブラシなどといったものなくても、ひとつのブラシでも十分な性能を持っているように思う。動作音は決して静かとは言えないものの甲高い音が含まれてないので、それほどうるささを感じない。
掃除範囲を制限する機能もあり、付属の磁気テープを床に貼ると、そのテープを越えて動かないという単純明快なしくみとなっている。磁気テープには厚みがあり、床にわずかな段差ができたり、両面テープの跡がつきそうという不安もあるが、わかりやすい仕組みは使いやすいと思われる。
肝心のWi-Fiを使った性能だが、できることはアプリからのリモコン操作とアプリからタイマー動作を設定すること。タイマーは各曜日ごとに開始時間のその動作のオン・オフが設定できる。現在のところスマホならではの表示能力や指示能力を活かした機能はなく、清掃履歴などの機能はない。
また、スマートスピーカーとの連携動作はいまのところない。Google Homeで試してみたところ、連携操作するアプリのEufyHomeはGoogle Homeの連携サービスとして一覧に乗るが、アカウントを登録してもEufyHomeに登録したEufy RoboVac 30Cは見えなかった。また、Alexa互換機の「Eufy Genie」でもスキルを見つけることができなかった。
こう書いてしまうとせっかくのWi-Fi機能もいまひとつに見える。スマートスピーカーとの連携はあまり必要ないかもしれないが、履歴参照といったスマートフォン画面を活用した取り組みがないのは少し残念。今後、アプリや本体ソフトウェアのバージョンアップで実現可能性のあるものなので、期待しているところだ。
とはいえ、バッテリーや充電器などの周辺機器で実績あるAnkerの製品ということで、少し使ってすぐわかるようなチープなところや不安なところがないのが気に入っている。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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Eufy RoboVac 30C | Anker | 3万4800円 |