本日の一品
今のところ一番満足度が高いかもしれない、マウスパッド型のワイヤレス充電器
2018年11月7日 06:00
Qi対応のワイヤレス充電器は、これまでに平置き用のパッド型やモバイルバッテリー型を使ってきた筆者だが、これでQi遍歴は5台目。今度のワイヤレス充電器はマウスパッド型だ。普通のマウスパッドっぽい板に充電器が内蔵されている、つまりマウスパッドとして使えるうえにスマートフォンの充電もできる、一石二鳥なアイテムである。
厚みは5mm程度と、一般的なマウスパッドと比べて少し厚め。素材は合成皮革のようで、なんとなく質の高さを感じられるし、さらさらした手触りもなかなかいい。マウスの滑りとトラッキングの具合もわるくない。少なくとも筆者がこれまで使っていた樹脂素材のデスクマットよりポインターの動きはスムーズだ。
ワイヤレス充電器が内蔵されているのは、板の一方の端3分の1くらいのエリア。その近くのエッジ部分に通常のマウスパッドならありえないmicroUSBポートがあって、ここから給電する。そして、コイルがあるとおぼしき箇所と、スマートフォンを置いたときの四隅に当たる部分にはエンボス加工が施されている。
いかにも「ここで充電するんやで!」みたいな自己主張の激しいシルク印刷などを使わず、凹凸だけの控えめなデザインにしているのは好感がもてる。充電器を内蔵したせいで余計なギミックや出っ張りが……なんてこともなく、見た目が完全に普通のマウスパッドなのもいい。
そのエンボス加工の印に合わせてスマートフォンをのせれば充電がスタート。最大出力は9V、1.6Aとのことなので、15W近くの急速充電が可能になりそう……なのだけれど、実際にはスマートフォンの画面上で急速充電の表示にならないので、5W程度の普通充電になっている模様。まあ、ケーブル抜き差しの手間がなくて、気軽にパッと充電できるので、今やそれほど充電速度にはこだわっていないのだけれど。
パソコンを使っていればだいたい欲しくなるマウスパッドと、Qi対応のスマートフォンがあればだいたい欲しくなるワイヤレス充電器。その2つが合体したこれは、なんだか今まで使ってきたワイヤレス充電器のなかで一番実用性が高いように感じられる。エンボス加工で置き場所がはっきり示されていて、その通りに置けばちゃんと充電される。そんな地味で当たり前な部分も意外に便利だ。
なぜなら、平置きのパッド型の多くはコイル位置に印があるだけで、スマートフォンを置くときに正しく充電できる位置を探らなければならず、充電に失敗することが今でもよくあるから。充電したつもりで夜寝て、朝起きたらバッテリーがむしろ減っていた、なんてことはざらだ。それがなくなるだけで満足度はずいぶん変わるものだなあと思う……。
ちなみにこの製品は通常サイズ(の色違い数種類)と「Large Size」(赤のみ)がある。今回は幅285×奥行195mmのLarge Sizeを選んだ。通常サイズと比べても幅が25mm長い程度なので、極端な違いはない。スマートフォンを置いて充電中していてもマウスを動かせる範囲が少し広いのと、Large Sizeといってもデスク上でさほど邪魔にならないことを考えると、このLarge Size版が個人的にはおすすめだ。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
---|---|---|
ワイヤレスチャージャーマウスパッド ラージ レッド [HR-Q12L-RD] | 秋葉館 | 2160円 |