本日の一品

両面テープ不要、デスクに着脱自在のケーブルクリップ

 ケーブルを束ねてデスクから脱落しないようにするためのクリップはさまざまな種類があるが、その多くは両面テープなどで貼り付ける構造で、同じ場所で恒久的に使い続けることが前提だ。今回紹介するボビーノ(Bobino)のデスクケーブルクリップは、デスクに簡単に取り付けたり、また外したりできるユニークな製品だ。

製品本体。S字の形状が特徴的
パッケージ。ホワイトを含め計6色のカラーバリエーションがある

 ボディーは横から見るとS字型の形状をしており、くびれた部分をデスクの天板にはめ込んで固定する。端には3つの溝があり、ここにケーブルを通す仕組みだ。S字のくびれは上下でカーブの半径が異なるため、天板の厚みが合わずに取り付けられない場合は、上下をひっくり返すことで厚みを合わせられる。

横から見たところ。S字のカーブした部分をデスクにはめ込んで使う
正面から見たところ。3つの溝にケーブルをはめ込む。反対側にも同じパーツがある

 本製品は据え置きでももちろん利用できるが、製品の特性を活かすのであれば、むしろモバイルユース向けだろう。両面テープを使わずどこにでもはめ込める特徴を活かして、出先でケーブルを束ねるのに役立てられる。

 例えば、派遣先で中長期にわたってオフィスの一角を間借りする場合や、工事現場の事務所やイベント会場の運営本部など仮設ブースで作業する時に、本製品があればかさばるケーブルをまとめておける。荷物を自由に広げられるスペースがあまりなく、隣の席に迷惑をかけたくない場合にぴったりだ。コワーキングスペースでの利用にもマッチするだろう。

 ケーブルをはめ込む溝は上下についており、本来はこの両方に通すのが正しい使い方のようだが、実際に使ってみた限り、ケーブルの落下を防止するだけであれば、上だけでも十分に思える。ケーブルはそのままにして機器を取り外すのではなく、ケーブル自体もひんぱんに外すような使い方であれば、そちらのほうがよいかもしれない。

デスクに取り付けたところ。本体の大部分がデスク下に隠れるため意外にかさばらない
S字部分をデスクの天板にかみ合わせている。ケーブルは上→下の両方に通すのが正解
ひんぱんにケーブルを外すようであれば上の溝だけにはめ込んで使うと良さそうだ

 やや気をつけたほうがよいと感じたのは、ケーブルをはめ込む溝のあるパーツは軟質の樹脂ゆえ、滑り止めの効果が強いことだ。ケーブルを手元にキープしておきたい場合はこれでよいが、未使用時にコネクターだけを手元に残してケーブルをストンと下に落としたい場合は、なかなかうまく滑ってくれない。こうした特性も、購入前に把握しておくとよさそうだ。

製品名発売元実売価格
Bobino Desk Cable ClipBobino821円