本日の一品
くるくる折りたたみ第2弾! 「Rolly Keyboard 2」
2016年10月4日 06:00
先日、本コーナーにてLGから発売された変態モバイルキーボード「Rolly Keyboard」を紹介させていただいた(※関連記事)。
くるくると「巻きす」のようにまとめられる外観と、キー配列の「変態性」は筆者を虜にした。ところが、ご紹介して1年も経たずに後継機が発売されたのだ。どのような進化を遂げたのか、変態性はどの程度なのか、さっそく検証しよう。
「Rolly Keyboard 2」は、パソコンやスマートフォンにBluetoothで接続して使用するモバイルキーボード。iOS、Android、Windows、Macをサポートし、3台までのマルチペアリングに対応するなど、モバイルキーボードとしてのトレンドはしっかり押さえている。前モデルから引き続き、単4電池1本で動作するのもうれしいところ。出先で電池が切れても入手しやすく、いざというときに慌てずにすむ。
前モデルとの違いをみてみよう。大きく変わったのは、キー列が1列増えたこと。そのため、巻いたときの断面が四角ではなく五角形になった。このため、若干だが机の上でころころと転がりやすくなったが、これで困ることはないだろう。キーストロークの浅さはあまり変わらず、ぺなぺなとした押下感。個体差かもしれないが、心なしか前モデルより反応がシビアになった印象があり、キーの端を押しても反応せず、中央をしっかり押さないとタイプされない。
そして、1列増えたことによるメリットは大きい。一番上の列に数字キーを配置できるようになったことで、前モデルのように、記号をタイプするのにFnキー+シフトキーを押しながら……といったアクロバティックな指使いをしなくてもよくなった。キー配列に余裕が出来たことで、窮屈で奇想天外な配置はなりを潜め、よりふつうのキーボードに近づいたのである。キートップをみても配列がやや窮屈だったり、一部おかしな形状のキーもあるが、全体としてはまっとうな配列と言えるだろう。
おかしなもので、まっとうな形状に近づくと逆に細かい部分が気になり出す。左側だけでなく、右側にもシフトキーが欲しいと思ったり、そもそも右端にペアリング切替のキーを配置せず、他のキーに統合してエンターキーを大きくしても良かったのではないか、キートップにかなが印字されたのはいいが、記号がWindows準拠なのでiOSでは異なるものが出てくる……などなど。前モデルはあまりに変態だったため大目に見ることができたが、なまじ普通のキーボードに近づくと要求水準が高くなるのは不思議なものである。
細かい注文を付けてみたものの、総じて使いやすくなっている。なによりくるくる巻いてフットプリントを減らして携帯しやすくするという、前モデルからのすばらしいコンセプトは継承しつつ、格段に実用性をあげてきている。「まともな」モバイルキーボードをお探しなら、考慮に値する一品だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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LG Rolly Wireless Bluetooth Keyboard 2(KBB-710) | LGエレクトロニクス | 1万3900円 |