本日の一品
くるくる収納! LGの変態モバイルキーボード
(2016/1/19 06:00)
筆者の趣味であるところのモバイルキーボード蒐集、今年の第1段は、昨年末にLGから発売された「Rolly Keyboard」だ。並行して趣味としている、変態モバイルキーボード集めにもの条件にも合致する(一部のマニアには特に)魅力的な製品だ。
LG Rolly Keyboardは、昨年9月に発表された、Bluetoothのモバイルキーボード。Bluetooth 3.0対応、最大2台までペアリング・iOS/Android/Windows対応と、昨今のモバイルキーボードの主流となっている部分は押さえた性能。電源は単4電池1本で、最大3カ月駆動する。出先でも電源を確保しやすいのはいざというときにありがたい。
もちろん最大の特徴は折りたたみ機構だ。4列のキー段にそれぞれ溝が切られており、「巻きす」のように折り畳める。巻き取ってマグネットでとめると一本の筒状になる。これまでにも同様のコンセプトで、シリコン性でくるくる巻き込むタイプのキーボード製品があったが、こちらはポリカーボネイトとABS樹脂製とのことで、旧来製品よりもしっかりとした作りになっている。
パンタグラフ式のキーは、押下感こそ少ないものの剛性があり、平らな場所さえ確保すればしっかりと打鍵できる。折り畳むと、長さはあるものの面積は驚くほど少なく、カバンの中で邪魔になることもない。
ただし、狭いスペースにキーを詰め込むというモバイルキーボードの宿命から、非常に変態的な配列になっている。3段目、右手ホームポジション下段や2段目あたりに記号類がほとんどなく、そのかわり最上段にまとめて配置されている。ところが最上段はQWERTYから始まるアルファベット部分で、数字キーも兼用している。1つのキーに3つの文字・記号が同居しており、これをどのように入力したらよいのか? 答えは「FNキーとシフトキーの同時押し」である。
数字はFNキーとの同時押しで、これはモバイルキーボードではよくあるパターン。しかし記号類はFNとシフトを押しながらの入力で、これが実に違和感がある。この原稿の執筆にあたり多用している「ー」を入力するたび、いったん手が止まる。この配列は、慣れるまでに相当な試練が必要になるだろう。
とはいえ、持ち運びのしやすさで特に優れているのは間違いない事実。覚悟こそ必要なものの、熟練した暁には快適なモバイルライフが待っていることだろう。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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LG Rolly Keyboard | LGエレクトロニクス | 1万5980円 |