てっぱんアプリ!

資料がなぜかラジオ番組に!? 自然な2人の会話がスゴすぎる「NotebookLM」
2025年5月30日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
長々とした資料やコラム記事は読むのがつらいし、そんな時間もない。通勤中などの移動時間に音声で中身を聞ければいいのに。そして、できればただの音声読み上げではなく、楽しく聞ければ最高! というあなたには、「NoetbookLM」がまさしく最適だ。
資料の内容を元にしたラジオ番組が始まる!
「NotebookLM」は、GoogleのAI技術を活用した資料解析ツール。PDFファイルやWebページのURL、YouTubeのURLなどを読み込ませるとその内容を解析し、テキストチャットから質問することで読み込んだ資料の内容を元に回答を返してくれる、というのが基本。
それに加えて、資料の概要を音声で解説する機能も用意されている。音声化の処理には数分かかるが、できあがった音声はまるでラジオ番組のよう。ラジオパーソナリティらしき男性と女性の2人が登場して違和感のないしゃべり方で会話が始まり、巧みな掛け合いで“番組”が進行する。
資料の中身を単純に読み上げるのではなく、その内容をベースにしながら、ごくごく自然に話題をふくらませ、深掘りしていくような流れで展開するので、聞いている側はついつい引き込まれる。「あのー」や「えー」といったつなぎ言葉がしつこくない程度に使われることも、本物の人がしゃべっているような感覚にさせる。
分かりにくい資料の把握にも、外国語学習にも使える
巨大なPDF資料や長文記事の概要を知りたいとき、それらを後で簡単に検索できるようにしたいとき、あるいはラジオ番組っぽくして楽しく中身を把握したいときに役立つツール。
ではあるが、外国語の資料は日本語チャットで検索できるようになり、音声化したものも日本語になるので、翻訳ツールとしても便利だ。
また反対に、日本語の資料を外国語の音声にしてリスニング学習に活用するのもいいかもしれない。アプリ上で言語を変更する設定はないが、端末の言語設定を変更すればその言語で処理されるようになる。
たとえば端末の言語を英語にすると、日本語の資料であっても音声化したものは英語になる。日本語ですでにある程度理解している内容が英語になると、英語で会話している中身も理解しやすく、リスニングスキルの向上にもつながりやすいはずだ。
なお、英語で音声化した場合、ベータ版の「Interactive」モードも利用できるようになる。これは、同じようにラジオ番組風にAIが会話しているところにユーザーが割り込んで発言することで、その質問に答えるようにして会話が進行するというもの。日本語版への実装も期待したい。