てっぱんアプリ!

全員5月14日までに対応必須、Google マップの「タイムライン」を残すには?

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇
アプリ名: Google マップ
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: iOS 15.0 以降、Android OS
カテゴリ: ナビ

 しばらく前からGoogleよりアナウンスされている通り、Google マップの「タイムライン」機能のデータの扱いが変わることになった。それにあたり、ユーザーはそのデータの扱われ方を2025年5月14日までに決めなければならない。では、具体的に何をする必要があるのか、どういった点に注意しなければならないのか、改めて解説しよう。

Google マップの「タイムライン」機能を使い続けるには設定が必要に

「タイムライン」の仕様変更の背景と、移行の設定手順

 Google マップ上で、自分(のスマホ)が移動した履歴を追うことができる「タイムライン」は、思い出を振り返ったり、「あの日あの時何をしていたか」を思い出したりするのに便利な機能だ。

 以前はスマホアプリでも、同じGoogle アカウントでログインしたWeb版のGoogle マップでも、このタイムライン機能を同じように利用できた。が、2024年12月からはスマホアプリでのみ利用できるように変更されている。パソコンのGoogle マップで見られなくなり、残念に感じている人も多いだろう。

 そんななか、このタイムラインのデータそのものについても扱いが変わる。従来はクラウドに保存されており、そこからデータを読み込むため、異なる端末でも同じアカウントでログインした場合は同じように表示できた。ところが、今後はクラウドではなく端末側に保存されたタイムラインデータを読み込む形に変わる。

 こうした仕様変更に伴い、今クラウドにあるタイムラインデータについて、端末側に移行する設定をユーザー自身の手で行なう必要がある。そのタイムリミットは2025年5月14日。それまでに端末側に移行しないと、現在クラウドにあるタイムラインデータは削除され、過去の履歴を追えなくなってしまう。

 まだ猶予はあるが、タイムラインを残しておきたいなら忘れないうちに設定しておいた方がいいだろう。設定手順は下記の通り。1~2分程度でパパッと済ませられるはずだ。

Google マップのプロフィールアイコンをタップし「タイムライン」を選択
まだタイムラインデータの移行が済んでいない場合はこのようなメッセージが表示される
移行してOKなら「次へ」をタップ
「自分で削除するまで保存」を選択して「保存して次へ」
これで移行完了
今までと同じように利用できる

複数端末で利用できない不便さを解消するには?

 さて、この移行で心配なのが、端末を複数台使っているユーザーは不便になってしまわないか、というところかもしれない。これまではどの端末からでも同一アカウントなら同じようにタイムラインが見えたのに、移行の設定を一度してしまうと、1つの端末でしかタイムラインが見られなくなってしまうからだ。

 でも、そこは解決方法がある。タイムラインデータはクラウドからなくなり、端末側に移動することになるものの、実際のところタイムラインの「暗号化されたデータ」はクラウドにバックアップとして残せる。このバックアップは端末ごとに実行されるが、たとえば一方の端末のタイムラインのバックアップをもう一方の端末でインポートすることも可能なのだ。

 このバックアップとインポートの機能は、基本的には機種変更時に利用するもの。なので、今使っている端末でしっかりバックアップを設定し、今後機種変更したときや複数端末を所有するようになったときは、新しい方の端末で忘れずにインポートするようにしよう。

タイムラインの画面へ。右上に見えるクラウドアイコンをタップ
「バックアップ」のスイッチをオン
「有効にする」ボタンでバックアップが開始される
その後、インポートしたい別の端末でタイムラインの画面へ。右上に見えるクラウドアイコンをタップ
インポートしたいデータ項目の右側にある「…」をタップ
「インポート」を選択
さらに「インポート」をタップして完了
無事別の端末でもタイムラインが表示された