てっぱんアプリ!

芸術の秋に、ろくろを回して3D/AR陶芸体験「Google Arts & Culture」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Google Arts & Culture
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: iOS 15.0 以降、Android 5.0 以降
カテゴリ: 教育

 忙しい日々を送るビジネスパーソンにとっては、心を落ち着かせ、穏やかに過ごす時間を作ることも大切。たとえば精神修養のために陶芸を始めてみる、というのもいいかもしれない。しかもスマートフォンがあれば今すぐ自宅でチャレンジできるのだ。

世界中のアートに触れられる「Google Arts & Culture」

3DCGやARで個性的な壺を作り上げる

 自宅で気軽に陶芸体験できるアプリが「Google Arts & Culture」。世界中のアート作品を鑑賞できるほか、作品にまつわる歴史や背景情報などがわかる教育アプリだが、アートをモチーフにしたゲームが遊べる機能も用意されている。陶芸体験もそんななかの1コンテンツだ。

 画面下部から「再生」を選び「ゲーム」タグをタップすると「3D Pottery」を見つけることができる。3Dモードだけでなく、一部機種ではARモードでの陶芸体験も可能だ。どちらかを選んでスタートすると、世界の歴史的な壺が一覧表示されるので、作りたい壺を選択しよう。ただし、2種類目以降の壺を作るにはまず1つ目の壺を作り上げなければいけない。

画面下部の「再生」を選択
画面上部で「ゲーム」を選び、下の方にスクロールすると「3D Pottery」が見つかる
機種によって3DとARの2種類の方法で陶芸体験が可能
見本となる壺は6種類。まずは1つ目の完成を目指そう

現実のろくろと同様、集中力が試される

 制作をスタートすると、3DCGで描かれた粘土の塊がろくろで回転し始めるので、画面内の指示に従って指先で触れ、少しずつ形を整えていく。形を変化させるのは指を押しつける強さではなく、なぞった回数になるのが現実の陶芸とは異なるところだが、集中して慎重に操作しないとあっという間にいびつな形になってしまうのはリアルと似ている、かもしれない。

 手本を見ながら整形し、取っ手を付けて、さらに色を塗れば完成。仕上がりがスコアで評価され、その壺画像はSNSやチャットアプリなどを通じて他の人に共有することもできる。6種類用意されている個性的な壺すべてを、ぜひ高い完成度で作り上げたい。

 同アプリには他にも芸術作品をベースにしたパズルゲームや、著名な人物画を自分の表情とリアルタイムで連動させるツールなど、アートがより身近に感じられる楽しいコンテンツが盛りだくさん。食欲の秋も大いにけっこうだが、芸術に触れて少しアカデミックな秋を過ごしてみるのもいいのではないだろうか。

粘土の塊が回転している
最初に中央に凹みをつける
外側をなぞって形を整えていく
視点を変えながら慎重に作業を進めよう
取っ手を付け、色を塗る
作業完了すると焼成の後、完成
仕上がりがスコアで評価される
ARモードでは壺がカメラ映像に重ねて表示され、よりリアルな陶芸体験が可能