てっぱんアプリ!

電動キックボード&自転車が10分200円で乗れる「LUUP」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: LUUP
開発者: Luup, Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 14.0 以降、Android 6.0 以上
カテゴリ: ナビ

 2022年3月に規制緩和につながる道路交通法の改正が閣議決定し、今後、街中の移動をより便利にしてくれそうな電動キックボード。そんな電動キックボードのシェアリングサービスとして都市部で最近よく見かけるようになってきたのが「LUUP」だ。どんなサービスで、どんなところに注意して利用すればいいのか、改めて紹介しよう。

電動キックボードなどが安価に借りられる「LUUP」

利用可能エリア、幹線道路など乗車禁止エリアに注意

 「LUUP」は、電動キックボードと電動アシスト自転車を借りられるシェアリングサービス。街中の各所にあるポートに駐輪されており、アプリを使った簡単な手続きで利用できる。2022年3月1日からは料金体系が変わり、基本料金50円に、1分あたり15円が加算されるようになった。たとえば10分借りると200円、30分借りると500円となる。

 2022年2月現在、ポートが設置されているエリアは東京都内の15区、神奈川県の3区、大阪府大阪市や京都の一部地域となっている。乗車できる範囲も決まっており、アプリ内の地図で利用可能エリアが示されているため、それに従って乗車する必要がある。一部の幹線道路などクルマ通りの多い場所については、利用可能エリア内であっても乗車できず、押して歩く必要があるので、事前にしっかりチェックしておきたい。

東京都内の利用可能範囲は緑の枠で囲われた部分になる
赤く表示されたエリアは乗車禁止。通過するときは押して歩く必要がある

利用前に運転免許証登録とテストが必要

 乗車前には、支払い用のクレジットカード登録のほかにもいくつかの準備が必要だ。少なくとも電動キックボードに乗りたいときは、アプリ上で運転免許証の登録と「道路交通法テスト」を受ける必要がある。運転免許証は普通免許もしくは普通二輪免許など、原動機付自転車以外の免許が必要。テストは10問あり、その全てに正解しなければならない。

 公道走行可能な他の電動キックボードは原動機付自転車とみなされ、走行区分やヘルメットの着用義務もそれに沿ったものになる。が、LUUPの電動キックボードは現在のところ特例的な認可を得た小型特殊自動車という扱いになっているため交通ルールが異なる。基本的に車道を走行するが、自転車レーンの走行も可能。二段階右折は不要で、ヘルメット着用は任意となっているなど、注意すべき点は多いのでテストなどでしっかり把握しておきたい。

電動キックボードを利用したい場合は運転免許証を登録し、テストに合格する必要がある
テストは10問、○と×で解答していく。何度でもやり直せる

速度は抑えめ、乗り降りしやすく安全に走れる

 利用するには、アプリ上の地図で確認できるポートまで行き、車体のQRコードを読み取る。次にアプリ上で目的地とするポートを選んで走行開始。目的地のポートに到着したら、枠内にきっちり停車させ、アプリ上で「ライド終了」をタップし、駐車した様子を写真撮影する。目的地設定や写真撮影など、従来のシェアサイクルなどとは異なる手順が加わっているが、これらは違法駐輪などを防ぐための取り組みとなっているようだ。

 初回の乗車に限り、30分間無料で利用できるクーポンをもらえることがある。車道を走ることになるので慣れていないと緊張するところもあるが、最高時速が15km/hに制限されていることや、押し歩きに切り替えるのがバイクなどより簡単なこともあって、安全に気を配りながら走りやすい。ぜひ一度一般的な電動キックボードより気軽に乗れる便利さを体感してみてほしい。

地図から出発点となるポートを探す
十分な台数があり、バッテリーも充電されているかどうか確認しておく
ポートに到着
ハンドル付近にあるQRコードを読み取る
次に目的地となるポートを選ぶ
ルートと料金が表示
交通ルールや乗車方法を頭にたたき込んで出発
スマートフォンはハンドルにあるホルダーに固定することもできる
目的地に到着
最後に写真撮影して完了となる