てっぱんアプリ!
地震や水災害に備えよう。スマホでハザードマップが閲覧しやすくなった「文化財総覧WebGIS」
2022年4月1日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
2022年3月16日に発生した地震では、最大で震度6強を観測し、各地に被害をもたらした。今も余震が続いているが、こうした災害から身を守るためには、あらかじめ自分の住む地域にどんなリスクがあるのか知っておくことも重要だ。そこで役に立つのが「文化財総覧WebGIS」というWebサイト。2021年7月に公開され、この3月にスマートフォンでの表示にも最適化された。
全国の文化財や遺跡の地図だけでなく、ハザードマップも確認できる
「文化財総覧WebGIS」は、日本全国の文化財や遺跡・史跡をはじめとするさまざまな情報を地図上に表示できるWebサイト。どこにどんな歴史や文化があったのかを知る手がかりを見つけるのに便利だが、他にも洪水発生時に想定される浸水エリアなどの情報も表示でき、ハザードマップとして活用できるようにもなっている。
初期状態では文化財や遺跡が表示される設定になっているので、画面左上のメニューから「クリア」ボタンをタップしていったん非表示にし、「表示切り替え」で「ハザードマップ」を選ぼう。そのなかにある各項目のチェックボックスをタップして有効にすることで、地図上にそれらの情報が重ねて表示される。各種情報は個別に透過度の設定ができ、地図に重ね合わせて表示するときの見栄えを調整可能だ。
浸水や地震に関係するあらゆる情報を簡単操作で地図表示
表示できる情報としては、「洪水浸水想定区域」や「家屋倒壊等氾濫想定区域」、「土砂災害警戒区域」などがあり、これらは主に大雨や台風などによる浸水被害のリスクを確認するときに使えそう。一方、大地震に関係する項目としては、「津波浸水想定」や「急傾斜地崩壊危険箇所」「地すべり危険箇所」などがある。あらかじめどんな危険があるのか知っておけば、地震発生時に何を優先して行動すべきか、という指針も作りやすい。
さらにハザードマップとは別に、「背景地図」では見え方の異なる多くの種類の地図を選べる。どのような地形・地質になっているのかをよりわかりやすく表示できるので、その土地に関する理解を深められるだろう。スマートフォンにも最適化されたことで情報の表示・非表示が簡便になったことから、気軽に住んでいる地域周辺をチェックして、防災意識を高めておきたい。