てっぱんアプリ!
コラボレーションツール化する「Gmail」。チャットボットも使える!
2021年10月8日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
最初は単純なWebメールだった「Gmail」が、インターネット時代の代表的なメールサービスの1つとなり、最近ではメール以外の数々の機能を統合して、ビジネスコラボレーションツールと化しつつある。新しくどんな機能が使えるようになっているのか、改めて紹介しよう。
ボット機能で他のサービスとの連携が可能な「スペース」
「Gmail」に最近追加された機能のうち、ビジネス用途で最も使いこなしがいがありそうなのが「スペース」だ。複数のメンバーを1つのスペースに登録して、そのメンバー間でメッセージなどをやりとりできる、いわばメーリングリストの代わりになるようなものだが、できることはもっと多い。
テーマごとにスレッドを作成し、そのなかでテキストメッセージを送受信するチャットのほか、ファイルの共有(投稿)、タスクリストの編集などができ、いずれもスペース内のメンバーと同期・共有できる。さらに面白いのが、チャットボットの機能があり、そのボットもスペースのメンバーとして登録できることだ。
簡単に追加できる多数のチャットボットがあらかじめ用意されており、チャットでのメッセージ送信などに応じて自動応答したり、機能を呼び出せたり、連携したサービスの情報を取り込んだりできる。たとえばタスクツールのTrelloと連携するボットを追加すると、Trelloのボードで変更やコメントなどがあったときに、スペースのチャットにその旨通知されるようになる。
他のクラウドサービスとの連携による自動化は、Slackのようなビジネスチャットツールではよく活用されているが、Gmailアプリ上でも手軽に利用できるのはうれしいところだろう。
チャット、ビデオ会議、ステータス設定も統合
スペース以外には、従来「ハングアウト」として別アプリとなっていたチャットツールが統合され、さらにGoogle Meetによるビデオ会議の作成・参加もアプリ内から行なえるようになっている。また、メニュー上では自分の現在のステータス設定も可能。PCやスマートフォンにすぐにアクセスできる状態かどうかを手動設定して知らせる「オンライン/オフライン」を設定できるほか、在席・離席の状態を自由なワードとアイコンで表現することもできる。
単体の機能を個別にアプリ化していたイメージの強いGoogleサービスだが、Gmailについては特にビジネスシーンにおけるコミュニケーション用途に特化する形で1つのプラットフォームのようになってきている。これまで異なる複数のツールを組み合わせて仕事をしていた人も、もしかするとGmailアプリ1つでシンプルに完結させられるかもしれない。