てっぱんアプリ!

その作業、簡単に自動化できるかも? ルーチンワークは「Power Automate」で置き換えよう

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Power Automate/Microsoft Flow
開発者: Microsoft Corporation
価格: 無料
対応OS: iOS 9.0 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード:  iOS Android

 日常の単純作業をいまだに手動で繰り返していないだろうか。今は難解なコーディングなしでプログラムを作れてしまうノーコード開発ツールと呼ばれるものがあり、これを使うことで一定の作業や操作を容易に自動化できる。その代表格と言えるのがマイクロソフトの「Power Automate」。さっそく活用してルーチンワークを自動化し、業務効率をアップさせよう。

さまざまなサービスを連動させて自動化できる「Power Automate」

あらゆるネットワークサービスを連動、自動化

 「Power Automate」は、条件に応じてさまざまなアクションを自動実行できるサービス。「Microsoft Flow」から名称が変更されたが、Android版については現在も以前と同じ名前のままのようだ。何かをトリガーにして処理を実行するという意味ではIFTTTに似ているものの、IFTTTが家電やIoT機器の連動を得意としているのに対して、Power Automateはネットワークサービスやアプリケーションの連動を中心にしているという点で異なる。

 マイクロソフトのサービスということもあって、Microsoft 365に含まれるビジネス向けサービス・アプリへの対応が充実しており、さらにはGoogleのサービスやその他ビジネスツール、SNSなどとの連携にも対応している。ざっくりとした利用手順は、実行のきっかけとなるトリガー、条件設定、実行するアクションを指定するだけ。条件やアクションは複数設定できるようになっているため、複雑な処理を自動化することも可能だ。ただし、その分使いこなすのにも慣れや知識が必要となる。

トリガーとアクションを指定して自動化
アクションを実行する際の条件を設定することもできる

テンプレートを使えば誰でも簡単に使いこなせる

 1から複雑な自動化処理を作成するのは、やはり難しいかもしれない。そういうときは、マイクロソフトやサービス開発元などが大量に用意している「テンプレート」を活用することで、すぐに業務を自動化できるだろう。たとえば特定の条件を満たすメールを受信したときだけ別のメールアドレスに転送する、といったような自動化が可能。もしくは、スマートフォン画面のボタンをタップしたら、時刻をクラウド上のスプレッドシートに記録するタイムカードのような機能も実現できる。

 こういったサービス単体だけでは不可能だったり、追加で手作業が必要だったり、特別な機器が必要になったりする業務を、Power Automateでそっくり置き換えることで手間を大きく減らすことができるわけだ。ぜひ一度試してみて、毎日の単純作業を自動化できないか、あるいは導入を検討している高価なシステムの代わりに利用できないか、確認してほしい。

テンプレートが豊富に用意。自分の目的にぴったりのものがきっと見つかるはず
上司からのメールをSlackに転送する、というテンプレート
特定の条件を満たすメールを受信したら転送する、というテンプレート
テンプレートをベースに実行内容を増やしたり、条件を細かくしたりと、カスタマイズするのもアリ