スタパ齋藤のApple野郎

ケーブルをまとめて机スッキリ! アンカーの二股USB-Cケーブルがやっぱり便利だった

 あっ、気付いたら、USB-Cケーブル、長いのと短いのしか持ってないっぽい? 2mくらいのと、20~30cmくらいのばかりある。

 というコトで1mくらいの買おうかニャ~と探して見つけて「えっ!? こんなのあるの?」と思ったのが、「Anker USB-C & USB-C ケーブル(2-in-1, 140W)1.2m」。二股のUSB-Cケーブルだ。

「Anker USB-C & USB-C ケーブル(2-in-1, 140W)1.2m」は二股のUSB-Cケーブルで、最大140Wの充電に対応する。データ転送にも対応するが、速度は480Mbps(USB2.0)。直販価格は1990円。※画像はAmazon販売ページから抜粋。

 長さもちょうどいいし、試しに買ってみたら……意外にも! イロイロとイイのであった。

 たとえば携行するケーブルを減らせる。USB-PDなどの急速充電にも対応する。ケーブルの作りもけっこう頑丈。長さもちょうどイイ感じ。

 最初「データ通信はUSB2.0の速度だし、ちょいお値段高い?」と思ったが、充電用のケーブルとして便利なのであった。というわけでこのケーブルについて、軽くレビューしてゆきたいッ!!!

最大140Wで充電できる二股ケーブルだが、細かい条件・仕様にチョイ注意

 Anker USB-C & USB-C ケーブル(2-in-1, 140W)1.2mは、前述のとおり二股のUSB-Cケーブル。データ転送にも対応するものの、速度は480Mbps(USB2.0)なので、まあ充電用ケーブルと考えたほうがいいかもしれない。

2台の端末を同時に充電できる。2台同時充電する場合、出力が45W以上に対応した充電器が必要。140W以上出力できる充電器を使うのが好ましい。画像はAmazon販売ページから抜粋。

 充電はUSB-PD(Power Delivery)に対応し、デバイスを1台だけ充電した場合の対応最大出力は140W。また、PD-PPS(Programmable Power Supply)にも対応する。PD-PPSはPDの拡張規格で、PDよりも細かく給電量を調整可能なので、効率的かつバッテリーに負担をかけにくい充電を行える。

 ただし、このケーブルにはいろいろと使用時の条件がある。たとえば2台のデバイスを同時に充電した場合はPD-PPSに対応しないとか、先につないだほうの端末がより高い出力で充電されるとか、データ通信ができるのはケーブル両端にそれぞれデバイスを1台だけつないだ場合だけとか、細々と。そのあたりはこのケーブルの製品紹介ページをご確認いただきたい。

 なお、つなぐ端末の組み合わせにおける出力は、以下の出力表のとおり。だが、端末側の電池残量などにもより、常にこの最高値が出るわけではないので、参考値として見ておいたほうがよさそうだ。

画像はAmazon販売ページから抜粋。

 使った感触から言えば、普段はフツーに便利。そこそこ出力の高い充電器を使っていれば、1本のケーブルで2台の端末を同時に充電できる。まあそう使うためのケーブルだし。

 ただ、PD充電対応のノートPCや大容量モバイルバッテリーなどを急速充電したい場合は、素直に高出力対応のUSB-Cケーブルを使ったほうが混乱がないのかな、と。前述のとおり「先につないだ端末に高い出力で給電する」という仕様もあることだし。

これまで2本だったのが1本で済むのはやっぱり便利~

 使用条件にチョイ注意とかPD充電対応のノートPCなどを充電する場合はこのケーブル使わないほうが混乱がないとか書いた。のだが、俺の場合、このケーブルを多用しまくりなのであった。

 理由は、単純に2本のケーブルを使うよりも1本の二股ケーブルを使うほうが手間が省けるから。あと、よりスムーズに充電できるから。ツイデに机上を這うケーブルが減るので、机の上がスッキリする。

 2本のケーブルで2台の端末をそれぞれ充電する場合、充電器にケーブルを2本つないで、それら2本のケーブルにそれぞれ端末をつなぐ。ケーブルのUSB-Cコネクターを、4回挿すことになる。二股ケーブルだと3回挿すことになる。

 1回少ない、だけ、なのだが、ミョーに快適に感じる。あと、端末1台に1本のケーブルを使っていたときは「あっ2台充電するんだった」ともう1本ケーブルを出してくることがあった。二股ケーブルだとそういう手間もない。

 それと、当然だが、このケーブルを携行していると「あ、2台充電したいけど……まあ順に充電すればいいか」的な小さな鬱憤もない。端末2台持ちの俺の場合、たまーに出先で2台の端末を同時に充電したくなるが、たまーになので、2本のケーブルのうち1本は「ちょっと邪魔な予備ケーブル」となりがち。この二股ケーブルを1本持っていけば「1本2役だから」という納得感もある。

 出先でも自宅でも、2台のデバイス充電時の「ケーブルがちょっと邪魔」という鬱憤も減った。デバイス周辺には1本ずつケーブルが這うが、充電器からは1本ケーブルが出ているだけでスッキリ。充電器のUSB-Cポートもひとつ空きができて都合がいい。

 あとこのケーブル、表面は編み込みのナイロンで手触りがよく汚れにくい感じ(黒だと/白は汚れそう)。また1万回の折り曲げにも耐えるそうだ。ツイデにUSB-Cコネクター部もケーブルを包むような形状。全体的に頑丈な感じで、気楽に携行できるのもイイ。

ケーブル表面は編み込みのナイロン素材。さらりとした手触りだ。黒いほうのケーブルだと汚れにくそうだ(白いケーブルもある)。ケーブル自体は張りがあって耐久性がありそうだが、しなやかさ全然ナシってほどではなく適度に柔らかい。
USB-C端子部はケーブルまで少し包むデザイン。破損しにくそうな印象。まあ最近のケーブルはみんなこんな感じではあるが。
二股側にはケーブルアジャスターがついていて、容易に二股側ケーブル長を調節できる。アジャスターは両脇にスリットがあり、どの位置にケーブルがあってもアジャスターをすぐ外せる。ケーブル向きに沿って移動させることもできる。

 ひとつ残念に思うのは、二股側ケーブル根元についている、回路が入っていると思われる箱的な部分。これがけっこう邪魔な感じなのだ。この箱的な部分、もうちょっと薄く細く小さく……っていうか、この箱が無かったらなぁ、と。そう思う理由は、ケーブルを巻いたとき、この箱のおかげで「まとまりにくい」のだ。

二股ケーブの分岐部分にこんな箱状のものがついている。内部に回路があると思われる。
ケーブルを巻いた様子。これでも、かなり、よくまとまったほう。でも箱的な部分がやっぱり邪魔なのであった。

 という感じで、ちょっと文句があったりもするのだが、総じて便利なAnkerの二股USB-Cケーブル。マジで便利なので、もう1本、今度は白いほうのケーブルを買ってゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。

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