スタパ齋藤のApple野郎

500円硬貨を「iPhone 14 Pro Max」で撮ってあらためて驚いた俺

2021年(令和3年)11月1日(月)より発行(日本銀行から金融機関への支払)が開始された「新しい500円硬貨」。

 あーっ、出た! あっ、また出た! と、最近の俺が喜んでいるのが「新しい500円硬貨」。いや「新しい」と言っても令和3年度発行なので、もう2年前に世に出ている硬貨であり、今さらな感じの俺だと言えよう。

初めて「新しい500円硬貨」に遭遇したのは2023年2月。初遭遇なのに1日に2枚も手に入った! とか喜んでいた。

 買い物の支払いはもっぱら電子マネーだったりして、新500円硬貨にはなかなかお目にかかれないでいた。だが、ナゼかこの春先から新しい500円硬貨に遭遇しがちな俺。けっこうな量が流通し始めたのかもしれない。

 そんななか「そう言えば新しい500円硬貨にも、確か隠し文字的な偽造防止技術が搭載されてたんだっけ?」と思った。そして、それを確認したくなった……出先で新500円硬貨を手に入れたときに。

 だが肉眼では全く確認できない。老眼鏡をかけても全然無理。帰宅してルーペでジックリ……と思ったが、とりあえず新500円硬貨について調べたら、新500円硬貨の偽造防止技術について財務省のサイトで説明されていた。

新500円硬貨の表面周囲4箇所に「微細文字」が刻印されているそう。※財務省Webサイトより抜粋。

 なるほど。そうか。んー、ソレ、今すぐ見たい!

 ということで試しにiPhone 14 Pro Maxのカメラで新500円硬貨を撮影。おっ意外なほど寄れるなマクロ機能! とか思いつつ撮った写真が↓こんなの。

出先のクルマのなかで新500円硬貨のマクロ撮影をした(のを事後に似た環境下で再現した)様子。最初はブレブレだったが、あっ微細文字らしきものが!
粘ってマクロ撮影し続けたら、おおっ! iPhone 14 Pro Maxで新500円硬貨の微細文字がしっかり撮影できた!

 あー微細文字だー、っつーコトよりも、iPhoneでこんなマクロ撮影がデキるということにあらためて驚いた俺であった。いやマクロと言っても広角レンズ使って部分的にトリミングしたりデジタルズームしたり処理しているので、画像はモヤッとしがちではある。しかし、出先で手軽にルーペを上回るレベルの対象拡大&観察が行えるなんて、あらためてスゴいぞiPhone! と思った次第。

 ちなみに、このタイプのマクロ撮影を行えるのは、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max。静止画撮影のほか、Live Photos撮影、スローモーションビデオ、タイムラプスビデオの撮影をマクロで行える。

再びジックリと新500円硬貨をマクロ撮影!

 出先のクルマのなかであれだけ撮れるんだから、自宅でじっくり撮ったらもっとキレイに撮れるハズ! と考え、そうしてみた。

まず、このようなモノを用意した。造幣局の「令和5年銘ミントセット」だ。キレイな状態の硬貨のセットだョ! こちらが表側。
こちらが裏側。透明のプラスチックケース入りで硬貨を汚さずに鑑賞できるんダ!

 で、このミントセットからキレイな新500円硬貨を取り出し、iPhone 14 Pro Maxカメラのマクロ機能で撮影してみる。さて、どのくらい写るかナ?

iPhone 14 Pro Maxカメラのマクロ機能で撮影したサイズ感のイメージ。左から、1×、2×、3×。さらに15×まで拡大できる。
新500円硬貨表面の上部にある「JAPAN」の刻印(微細文字)が写った。ややモヤッとした感じに見えるかもしれないが、iPhoneの画面上に表示させると、かなりクリアで精細に見える。
下側の「JAPAN」刻印。
左側の「500YEN」刻印。
右側の「500YEN」刻印。
裏面の「500」を下方から見ると「500YEN」の文字が浮かび上がる。
上方から見ると「JAPAN」の文字が浮かび上がる。

 てな感じで、iPhone 14 Pro Maxと机上の照明器具程度で、新500円硬貨のけっこー細部までよく写るのであった。まあスマートフォンのコンピュテーショナルフォトグラフィにアリガチなモヤッとした描写になっているが、しかし、肉眼ではムリな硬貨の細部の観察ができちゃうのは、やっぱりスゴい。

紙幣も、iPhone 14 Pro Maxで観察してみる

 あ〜ら! iPhone 14 Pro Maxのマクロ撮影、よく写る〜♪ ということで楽しくなってきたので、紙幣も撮影してみた。四の五の言わずに、撮影結果をザザッと。

まず1000円札から。肉眼ではほとんど見えないマイクロ文字がたくさん!
意外なほどカラフルだったりも。
細部のデザイン性がヤケに高い!
こちらは5000円札。
色も線も美しい〜。
マイクロ文字もたくさん。
そして1万円札。
拡大して見ると、1万円札もけっこうカラフル。
美しさを備えた偽造防止技術ですな。
中央に「ニ」の文字がある。
「ホ」もある。
「ン」もある。肉眼ではまず見つからない……と思う。

 これらもPCの画面で拡大表示すると全体的にモヤッとしたネムい画像に見えるかもしれない。だが、スマートフォンやタブレットなど画面サイズが小さめの端末で表示すると非常に精細に見える。

 いやーでも最近のスマートフォンは実体顕微鏡的に使えて愉快なのであった。もし手持ちのスマートフォンにマクロ撮影機能が備わっていれば、ぜひお試しを。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。