スタパ齋藤のApple野郎

とりあえずSIMを冗長化して通信障害に備えるの巻

携帯電話網の通信障害、人ごとじゃないですな

 2022年7月2日に発生したKDDIの通信障害。270万以上の回線(ユーザー)が24時間以上スマートフォンが使えなくなったりして大問題となったが、俺の場合はずーっと家にいたし、常用の回線はドコモなのでぜーんぜん問題なかった。

 のだが、しかし、考えてみると、こういう通信障害は人ごとじゃないですな。たまたま外出時に自分の回線が通信障害になったら……想像するほどに面倒だったり困ったりしそうだ。「現場に到着したら電話連絡する予定だった」「メッセージで連絡を取り合うつもりだった」「あ〜っコード決済できない!」と多数のトラブルが予想される。

 各キャリアが緊急時のローミングに対応してくれれば有難い。「あーっau網が使えない……けどドコモ網へローミングできるみたいだから、ホッ、連絡取り合える」みたいな。でもまあまだ実現されておらず、ローミングはまだちょっと先の話になりそうだ。

 でもヤだな〜通信障害で困るの。じゃあどうすれば?

 俺の場合は、現在おもに3つの端末を使用中。メイン端末として「iPhone 13 mini」、サブ端末として「iPhone 13 Pro Max」、タブレットとして「iPad mini 6」である。これらすべてにSIMが入っている。

現在おもに使用中の端末。左から、「iPad mini 6」、「iPhone 13 mini」、「iPhone 13 Pro Max」。iPhoneには音声通話対応SIMが、iPadにはデータ通信専用sSIMが入っている

 各端末にIIJmioのSIMが入っているので、どの端末も単独で通信可能。なのだが、SIMのキャリアはどれもドコモ。ドコモで通信障害が起きたら3台とも通信できなくなる可能性がある。せっかく3台の通信端末があるのに、同じキャリアのSIMだと非常に危うい雰囲気なのであった。

 じゃあせめて1台だけでも、別のキャリアのSIMにしないと。SIMキャリアにおける冗長化が必要っていうか、複数のキャリアを併用すれば、1つのキャリアで通信障害が起きた場合でも、ほかのキャリアのSIMを入れた端末で通信できる。また、その端末とテザリングすればほかの端末もデータ通信できる。

 というわけで、ドコモ以外のキャリアのSIMを導入することにした。いやドコモが通信障害起こすってことではなく、あくまでも回線を冗長化して、起きるかもしれない通信障害に少しでも対応できるようにしましょうってコトですな。

IIJmioだとドコモかauからSIMを選べる、SIMのキャリア変更も簡単

 ドコモ以外のキャリア、どこを選ぼうかな? 契約者数が多いキャリアが安心かも、とか思って契約者数を調べたら、1位がドコモで2位がauであった。じゃあauで! と思ったところで、好都合なことを思い出した。

 使っているMVNOことIIJmioは、複数キャリアのSIMを提供している。具体的にはドコモ(SIMタイプD)とau(SIMタイプA)。また、使用中のSIMをドコモからau(あるいはその逆)にタイプ変更することも容易だ。

 じゃあ、俺の通信障害対策は、使っているSIMのタイプ交換するだけでいいじゃん! と単純に思った。

 なお、ちょっと調べてみると、ほかにも複数キャリア(マルチキャリア)に対応しているMVNOはいくつかあるようだ。具体的には、QTモバイルBIGLOBE(ビッグローブ)モバイルmineo(マイネオ)あたりが複数キャリア対応だった。

 ともあれ、通信障害対応を想定するなら、やっぱり音声通話対応SIMを冗長化したい。ドコモとauの通話対応SIMを併用していれば、どちらかのキャリアで通信障害が起きても、もう一方のキャリアのSIMで音声通話やSMSで連絡を取れる(とか皆が思っているので緊急時に輻輳するという問題もあるわけだが)。

auのSIM(IIJmioのSIMタイプA)を、どちらかのiPhoneに導入しようと考えた。サブ機の「iPhone 13 Pro Max」をauにしようかな……

 一瞬、auならpovo2.0のeSIMにしようかニャとか考えた。iPhoneはデュアルSIM対応だし。しかし、いまは、2台のiPhoneのどちらかのSIMをauにして、「とりあえず安心」したい気がするのであった。povo2.0のeSIM導入してのデュアルSIM化はそのうちやるかもだが、いまはIIJmioの使用中SIMのタイプ変更だけキメてゆきたい!!!

 手順は簡単で、まずはIIJmio会員専用ページへとログインして手続きを開始する。契約内容>SIMカード交換・タイプ交換へと進み、契約中のどのSIM(プラン)を変更するかなど選んでいく。

 音声通話対応SIMのDタイプ・Aタイプ交換はMNP扱いとなり、申し込み手順の途中で免許証などの本人確認書類(写真)のアップロードが必要になる。また2200円の手数料がかかる。

SIMが届いたら自分で「開通手続き」

 俺の場合、SIMタイプ変更を申し込んで翌4営業日目にSIMが送られてきた。金曜日の午後遅くに申し込んだら、土日を挟んで翌週の木曜日午後にSIMが届いた。

 さっそくMNPでの開通手続きを行う。IIJmio内でのSIMタイプ変更だが、扱いとしてはドコモ→auへのMNP転出・転入ということになるのだろう。

4営業日でSIMが送られてきた。クロネコさんが黄色い感じのニャわいいSIMを届けてくれたのであった
SIMはマルチSIMカード。nanoSIM部分を抜き出して使うが……残りの枠ってSIMサイズ変更用アダプターとして使ってもいいんだろうか? ん〜、そういうコトすると枠がSIMスロット内で引っかかるかもしれないから、やめたほうがいいのかな
付属の指示書に従ってMNP開通手続きを行う
手続きと言っても、IIJmioオンデマンド開通センターに電話して数字を打ち込む程度なんですけどネ。その後、電話を切ってしばらくすると、これまで使っていたSIMは「圏外」となる
で、新しいSIMをiPhoneに挿すと……
わ〜「au」になった〜♪ これまで「docomo」の表示ばかり見てきた俺にとっては、なんか新鮮なのであった

 ホントに開通したのかな? ということで「111」に電話をかけてみる。電話番号「111」は着信試験(線路試験受付)で、実際に電話回線が開通したかをテストできる番号。通話料は無料だ。

 発信してみると……アーッ!!! auの111って「接続試験は終了です、ありがとうございました」って若い感じの女子音声案内だけで終了なのかーッ!? ドコモだと落ち着いた感じのお姉様の声で、しかも折り返し電話かけてくれるのにーっ! って、どっちでもいいじゃん>俺。

 ともあれ、かくして俺の2台のiPhoneは、それぞれドコモとauのSIMになり、通信障害により強い2台持ちiPhoneとなった。めでたし。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。