スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneの画面が小さ過ぎて読めなぁぁぁいッ!!! を3つの機能で解決

いつでも表示を拡大できる「ズーム機能」

 画面表示が小さいっ!!! とイラついていないだろうか? Safariや写真アプリならダブルタップやピンチアウトで拡大できるが、アプリによってはそういう拡大操作に対応していなかったりする。そういう場合は手っ取り早くハズキルーペ……ではなく、iOSのズーム機能を使おう。

 使い方は、まず[設定]→[アクセシビリティ]→[ズーム]でズーム機能をオンにする。後は画面を3本指でダブルタップすればOK。どの表示でも拡大できる。再度3本指でダブルタップすれば元の表示に戻る。

 表示は、画面いっぱいにズーム表示がなされるフルスクリーンズームと、画面上にズームレンズと呼ばれる小ウインドウが表示されてその中がズーム領域となるウインドウズームがある。それぞれでスクロール方法が異なり、フルスクリーンズームでは3本指でドラッグ、ウインドウズームではズームレンズ下部のハンドルを動かす。

 どちらの場合も、ズーム倍率の調節は3本指で画面をダブルタップして上下にドラッグ。ダブルタップの2度目のタップで指を離さず、そのままドラッグする点がポイントですな。

 ズームの表示スタイルや倍率など細かな設定は[設定]→[アクセシビリティ]→[ズーム]で行える。だが、ズーム機能をオンにしていれば、画面を3本指でトリプルタップすればズーム関連メニューが表示されるので、その操作で行うのが手軽だ。

 なお、3本指でトリプルタップしてズームメニューを表示し、それを積極的に使うといろいろ便利。画面倍率変更時の3本指ダブルタップドラッグのような特殊な操作を減らせるし、ナニゲに便利なズームコントローラーも手早くオンオフできる。なので、「ズーム機能は3本指で3回タップ」「スクロールは3本指でドラッグ」だけ覚えておけばズーム機能を使いこなせるだろう。

 てゅーかズーム機能便利っスよ。とりあえず画面自体を超デカく拡大表示しちゃえば老眼鏡とか不要で読めたりするし。後述のテキストサイズ変更を行えば文字は大きくなるが、文字は小さめにして情報量の多さを重視し、たまに大きな文字で視認性を高めたいなら、時々ズーム機能を使うというコトで、まずはズーム機能の使用がオススメ。

表示される文字のサイズを大きくする

 Dynamic Typeに対応しているアプリの場合、文字サイズを大きく設定することができる。

 文字サイズの設定方法は2つあり、[設定]→[画面表示と明るさ]→[テキストサイズを変更]もしくは[設定]→[アクセシビリティ]→[画面表示とテキストサイズ]→[さらに大きな文字]から行う。

 ある程度以上大きめの文字にしたい場合は、アクセシビリティの方を辿り、[さらに大きな文字]をオンにしよう。これがオンになると、通常は7段階の文字サイズ調整を、より大きなサイズを追加した12段階まで行えるようになる。

 Dynamic Type対応アプリは、iOS標準の「設定」「カレンダー」「連絡先」「メール」「メッセージ」「メモ」などのほか、サードパーティ製のアプリもけっこう対応していたりする。「ちょっと文字小さくて読みにくいなあ」というアプリがあれば、この文字サイズ設定方法を試すといいかもしれない。

 Googleマップにも通用してますな。ちなみに、テキストサイズの変更はコントロールセンターに登録することができる。

 通常はデフォルトの表示で、じっくり読む時は文字を拡大という使い分けをしたい場合、[設定]→[コントロールセンター]→[コントロールセンターをカスタマイズ]から登録しておくとスムーズに使える。

 なお、Googleマップで地名などテキストを大きくすると「ゴチャゴチャして見づら〜い」と言う方は、前述のズーム機能を使うのも手。マップの画像ごと拡大できるので、「この地名が小さ過ぎて読めない」という場合に一時的にテキストを拡大するのに便利だ。

iPhoneをルーペになる「拡大鏡」機能

 画面の表示ではなく、目の前にある印刷物などの文字や図が小さくて見づらいという場合、iOSの「拡大鏡」を使おう。拡大鏡はiPhoneのサイドボタンの3回押し(iPhone X以降やFace ID搭載iPadの場合)もしくはホームボタンの3回押しで起動する。

 なおこの拡大鏡もコントロールセンターに登録できる。前述の方法と同様に、[設定]→[コントロールセンター]→[コントロールセンターをカスタマイズ]から登録可能。

 拡大鏡を起動するとカメラアプリのような感じで動作する。スライダーを動かして拡大倍率を調節していく。小さな文字だらけの印刷物やモノの細部を見る時などに便利。

 拡大鏡を使っていて「ここをジックリ見たい」という場合、下の丸いシャッターボタンをタップ。するとシャッターボタンの輪郭が黄色になり、画像が一時保存され、自由に拡大などして観察することができる。なお、その画像を保存したい場合は画像長押しで保存可能。シャッターボタンを再度押すと元のモードに戻る。

 また、画像に色を付けたり反転させたりして、文字などの視認性を高めることもできる。カメラアプリのように多機能ではないが、「対象を拡大して読む・観察する」において必要最小限の機能を持っており、シンプルで使いやすい。

 てな感じで、ズーム機能、テキストサイズ調整、拡大鏡の3つの機能を使えば、「小さ過ぎて読めなぁぁぁいッ!!!」「老眼鏡出すの面倒臭い!!!」といった鬱憤をサクッと解消することができる。なかなか便利なのでぜひお試しあれ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。