スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
スマートフォンとつなぐネットワークカメラがスゲく良かった
2022年7月25日 00:00
配線不要の防犯カメラが予想以上にグレイト!
俺的にけっこう使う通販サイト「サンワダイレクト」。一定以上の品質がある興味深いアレコレを扱っているので、敢えてメールマガジンを受信しているくらい気に入っているネットストアだ。
そのサンワダイレクトから2022年7月1日にメールが届いた。いつものメルマガかな、と思ったら違った。メールの内容は……。
サンワダイレクトをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
来月1日に会員ランクが変更になります。
現在のままですと、 8/1 にランクダウンします。
現在のランクを継続するには、当月中に以下条件が全て必要です。
●1回以上購入
といったもの。要約すると「キミ最近ウチで買ってないから会員ランク下げるから。7月中になんか買わないと下がるから。んじゃ」みたいな感じだ。
サンワダイレクトの会員ランクは、ランクに応じて値引きがあったり送料が無料になったり、いくつかの購入時特典があるというもの。俺の場合、メール受信時はプラチナ会員で、これが1カ月後にゴールド会員へと下がってしまう。だが、下がっても大した差はないのでまあいいや、と。
そう思ったが、改めてそのメールをじっくり読むと「誕生日プレゼント」なる制度があった。これは誕生日月の1日にポイントがもらえるというもので、プラチナ会員は1000ポイントでゴールド会員は700ポイント。そして俺の誕生日は8月。8/1に誕生日プレゼントとしてポイントがもらえるが、このままなんにも買わないと700ポイントしかもらえず、なんか買えば1000ポイントもらえる。ぐぬぬぬ300ポイントが……じゃあなんか買おうかナ、とサンワダイレクトの罠にはまりに行く俺なのであった。
そして買ったのが↓こちら。「ネットワークカメラ 400-SSA006」という製品で、防水防塵機能がありつつ内蔵バッテリーがありつつマグネットでも取り付けられるというWi-Fi防犯カメラである。
おっ、マグネット吸着。そしてバッテリー駆動で配線不要。解像度フルHD。映像はスマートフォンで確認するらしい……あっ出先からでも自宅に設置したこのカメラのライブ映像を見られるらしい! と興味深い要素を多々備えていたので、会員ランク維持のための買い物としては予算オーバーな感じであったが、ポチッと購入。
そして速攻で届いたカメラをイジってみたら……これがヒッジョーに良かった。てなわけで以降、このネットワークカメラのレビューをば。
どんなネットワークカメラか?
まず「ネットワークカメラ 400-SSA006」(以下、400-SSA006)の概要から。前述のとおりWi-Fi接続(2.4GHz帯)で使うワイヤレス・ネットワークカメラで、内蔵バッテリーで駆動する(USB給電中の使用も可能)。ワイヤレス接続で内蔵バッテリー駆動ということで、どこに設置するにしても配線の手間がない。
防塵防水性能はIP65(粉塵が中に入らない耐塵形・あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない防噴流形)で屋外設置も想定されている。また、本体後方には強力なマグネットが内蔵されているので、磁石がつく金属面であれば本体をそのまま吸着させられる。
400-SSA006からの映像を見たり、400-SSA006の各種設定を行ったりするには、専用アプリ「SanwaConnect」が必須になる。iOS版とAndroid版が用意されていて、アプリの利用にはアカウント作成が必要。パソコンのWebブラウザから映像を確認できるかな、と思ったが、400-SSA006へはSanwaConnectアプリからしかアクセスできないもよう。
といった感じで、設置時に配線が不要で、防塵防水で屋外設置にも対応、アプリから手軽にアクセスでき、出先から家の状況を映像で確認するような使い方もできる。防犯カメラとして使えるが、常時録画には対応していない。手動での静止画・動画録画のほか、人の動きを感知して録画を開始することもでき、アプリにはその通知も表示される。機能面もなかなか充実しているので、詳しくはサンワダイレクトの製品紹介ページをご覧いただきたい。
まあこういう製品は以前にもあった。でも最近ではこーゆーのが1万2800円とかなんですな。ワイヤレス防犯カメラ、かなり手を出しやすくなった感じ。
初期設定、かな〜り手軽……という気がする
これまで何機種かのネットワークカメラを使ってきたが、この400-SSA006については「こんなに手軽だっけ?」と感じられるところがいくつかあった。全体的に使用感におけるハードルが低い感じがするのだが、とくに初期設定がスムーズに済んだのが印象的。
スクリーンショットと説明文でキッチリ気味に説明すると、そこそこ手間がかかるような印象にはなる。のだが、実際にはアプリでアカウントを作ってデバイスを登録と進んでいくと、あらあらあららと初期設定が完了しちゃう感じ。「屋外で使えるWi-Fiネットワークカメラだからきっとスマートフォンも2.4GHz帯のアクセスポイントにつないでおくんだろうなあ」と先手で2.4GHz帯に設定しておいたのは、俺的にある程度この手のカメラに慣れているからかもしれないが、ほかは迷う要素がないような気がする。
なお、Wi-Fi経由でアクセスする機器によっては、機器側が2.4GHz帯接続ならスマートフォン側も2.4GHz帯接続じゃないとアクセスできない、ということを何度か経験した。だが400-SSA006の場合、デバイス登録時のみスマートフォン側が2.4GHz帯接続になっていればよく、デバイス登録後はスマートフォン側が2.4GHz帯接続でも5GHz帯接続でも問題ないようだ。
なかなか高画質! ドアホン的に使うなら十分高性能
俺の場合、このネットワークカメラをどう使おうと思ったのかと言えば、ドアホン(テレビドアホン)的に使おうかな、と。玄関先の様子を見るカメラ。ウチのドアホン、かなり古くて、たぶん解像度がQVGA(320×240ピクセル)とかなのである。ドアホン前に近づいた人の顔はまあ判別できるが、ドアホンから数メートル離れると人の顔はもちろんモノの判別も難しい。ドアホン越しの映像を見て「アレなんだろう?」というモヤモヤ感が、このフルHDネットワークカメラで解消されればいいナ、と。
で、結論から言うと、スギャッと大解消されたのである、上記のモヤモヤが。ドアホン映像との比較とかはプライバシー方面のアレでご紹介できないが、この400-SSA006にはどの程度の画質があるのか、ちょっとお目にかけたい。
いろいろな場所を400-SSA006で撮ってみて感じるのは、「このカメラはある程度暗い場所で高画質になるようにチューンされているのかも?」ということ。直射日光が当たるハイコントラスト部とかは、明るい部分が白飛びしやすい。逆にそんな状況でも影の部分はちょうどよい明るさで見える。
また、玄関先とかって夜中でも足元を照らす程度の照明はあると思う。そういう環境だと夕暮れから夜中まで(ナイトモードをオフにしての)カラー撮影でも十分使えるという印象になった。
画質もなかなか良くて、ハンドリングもお手軽な400-SSA006。俺的にはやはり、バッテリー駆動でWi-Fi接続で、さらにマグネット吸着のしくみがあるというのがありがたい。屋外で使うにしても万が一の盗難を防止する施策(たとえば三脚ネジ穴を利用してワイヤーロックをつなぐとか)をすれば、必要に応じて取り付け場所を手軽に変更できるというメリットは大きい。室内で使う場合でも、やはり必要に応じて設置場所を手軽に変えられるのは実用的だ。
まだ使い始めて日が浅く、バッテリー持続時間についての印象は言えないが、「1回の満充電で約10カ月のスタンバイ状態を保ち、1日10回の動作検知で約3カ月使用可能」となっているので、そこそこ保つのだと思う。なお、400-SSA006は(バッテリー切れから)満充電までに約15時間かかるそうだ。
……個人的には、もう一台400-SSA006を買おうかな、と。使うのはいまのところ1台だけでいいのだが、2台目を満充電状態にしておけば、1台目がバッテリー切れになったときにすぐ交換して使えるからだ。サンワダイレクトの紹介ページには「給電しながらの使用も可能です」とあるので、室内で2台目を給電しつつ使い、屋外の1台目のバッテリーが切れたら2台目と交換、としてもいいかもしれない。
ともあれ、なかな使いやすいワイヤレスなネットワークカメラこと400-SSA006。設置も運用もお手軽なので、興味のある方はじっくりとチェックしてみてほしい。