スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

自分史上最高のキーボードを手に入れた! かも!
2018年7月23日 06:00
「WASD」でつくるオリジナルキーボード
いっつもだいたいキーボードを探し続けている筆者。まあ仕事道具ですしネ。
探しているのは、デスクトップPCで使う英語配列のテンキーレスキーボードです。現在はMacOS用を鋭意探索中。英語配列となった途端に選択肢が狭まるわけですが、さらにMac用となると、なおさらです。
なっかなかイイのが見つかりませんが、突然、すっごく最高かつ最強に満足度が超高い製品を見つけました。キーボード専門店(というかメーカー)「WASD」(公式ページ)の製品です。
WASDを見つけたのは去年末です。どんどん過ぎる時間を無視して良さそうなキーボードを探索し続けていたら、偶然、WASDサイトを発見。サイトを見ていると、どうもキートップ色もキートップ刻印も、自由にカスタマイズ可能らしい。そしてキーボード配列はDIPスイッチでWin/Macなどを切り換え可能らしい。
英文ですが、WASDサイト上の説明を読んでいて「え? ウソでしょ?」「筆者の英語読み間違え?」と思いました。それほど、筆者的には衝撃的な内容。
だって、キー配列やキートップ刻印を自由に組み合わせつつ、好みのキー数(キーボードサイズ)のキーボードを買えちゃうんですよ! US配列のMac用刻印のテンキーレスキーボードも一発で選べます♪
さらに、です! キースイッチはチェリーのメカニカルスイッチ(Cherry MX)などから選べますが、「チェリーのスイッチってこんなにあったの?」ってほど多くの種類が用意されています。US配列テンキーレスのMac用キーボードで静音タイプのスイッチに、好みのキートップカラー&刻印を選べるって、凄いカスタマイズ性ですよね。見たことないですこんなキーボード専門メーカー。
しかも価格はUS150ドル程度前後とと、なかなかお手頃。残念ながら、USB接続キーボードのみ(Bluetoothとかはナシ)で、日本語配列もナシですが、それにしても筆者が知る限り恐らく世界最強の個人向けキーボード供給サイトだと思います。もっと凄いトコロが、じつはあるかも、ですが。
というわけで以降、WASDで買えるキーボードについて書いてみたいと思います。筆者は半年くらい前にWASDで1台買って使用中で、その使用感などは最後に書いてあります。が、とりあえずザッと使用感を述べれば、好みの打鍵感と刻印とサイズと配色で使えて満足であり、半年以上使ってスイッチ等々の不具合や故障は出ておらず、近々買い増しを予定しているほど気に入っておりますっ! かなり最高♪
WASDのキーボードって、どんなの?
まずWASDで買えるキーボードから。キーボードのベースとなる部分は合計6種類。サイズ違いで、フルキーボード、テンキーレスキーボード、必要最小限のキーに絞ったコンパクトキーボードがあります。この3種それぞれにUS ANSI配列とInternational ISO配列があり、3サイズ×2配列=6種類のキーボードから選べるというわけです。
また、それらをもとにした配列・配色の既製品も多々売られています。既製品と言ってもユーザーがデザインしたものが売られているというスタイルで、Maker Designsのページで多々見られます。これらは、購入時にキースイッチ種類やキーボードケース(キー以外の筐体)色をカスタマイズ可能です。また、高品位キートップを採用したキーボードもあり、それらはMechanical Keyboardのページ下部に並んでいます。
3サイズの各キーボードは、フルキーボードとテンキーレスキーボードが「WASD V2」と呼ばれるもので、コンパクトキーボードが「WASD VP3」と呼ばれるもの。このうちWASD V2は背面のDIPスイッチでキー配列や対応OSを切り換えられ、MacOS用やWindows用として設定できます。それぞれのキーボードの詳細については、公式サポートページに説明書がありますのでご参照ください。
これらとは別に、CODEというキーボードシリーズも売られています。ここではCODEキーボードには触れませんので、詳しくはWASDのCODEキーボード販売ページをご覧ください。
ちなみに、WASDでは各パーツも単体で売られています。たとえばキーボードのベース部分のみ(キートップを外した状態)や、キートップのセットや単体品、さらにはキースイッチやスタビライザー金具や筐体(最近追加されたホワイト筐体のみ買うこともできます)まで、キーボード構成部品のほとんどがバラ売りされています。
なので、たとえば「ファンクションキーの一部をメディア刻印のものに換えたい」という場合も問題ありません。その部分のキートップだけ売られていますので、それを購入すればOKです。
こんな感じのキーボード専門店。購入時にキースイッチを「10種類以上のなかから自由に選べる」という時点で既に凄い。キートップの色も選べて凄い。多種多様なパーツの単体売りも凄い。いや~ホント凄い。
自由にカスタマイズ購入可能ッ!
WASDの最大の魅力は、好みの配列・サイズのキーボードを、自由にカスタマイズして買えるところです。フルキーボード、テンキーレスキーボード、コンパクトキーボードから、好みのサイズを選択。そこからキースイッチ種類、ケース色、ダンパーの有無、刻印される文字の色を選び、さらにキートップ(キーカバー)の樹脂色や刻印のタイプを選んでいけます。実際にその手順をスクリーンショットでザッと見てみましょう。
ちなみに、ダンパーは後から追加可能です。また、各キーも個別に購入可能(カラーや刻印色も指定可能)。Win/Macも前述のようにDIPスイッチで変更可能。カスタマイズ時にわりと重要(というか購入後だと変更が面倒)なのはキースイッチ種類なので、そこはちょっと慎重に選びたいところです。
たとえばCherry MXメカニカルキーを選ぶ場合、「どのスイッチがどんな感触?」と迷いがちだと思います。なので、WASDでキーボードを買う前に、キーのサンプルを買うといいかもしれません。また、キートップ(キーカバー)の樹脂色も画面上だけだとイメージを掴みにくいと思いますので、それもまずサンプル購入がいいかもしれません。
このほか、キー刻印を全て自作することもできます。その方法はWASDの「Design Help」ページにあります。カスタマイズやキートップ自作例は、WASDのMaker DesignsのページやGalleryページで見ることができます。
WASDキーボードの使用感は?
最後に、実際にWASDでカスタマイズ購入したキーボードの使用感などを。筆者がWASDを見つけたのは2017年10月頃。その後アレコレ吟味し、11月1日に注文したところ、4日後の11月5日午後にキーボードが届きました。速かったかも♪
キーボードは「WASD V2 87-Key Custom Mechanical Keyboard」で、キースイッチは茶軸(brown)にしてみました。ほかはMac用として使うのに都合が良いキーデザインにした感じ。
で、使用感ですが、届いて使い始めた直後から「おっイイ感じ♪」と高い満足度。茶軸が好みってわけでもないんですが、打鍵時のフィーリングも気に入れました。キーボード自体の剛性も高く、背面のゴム足による滑り止め効果も十分あり、ガシガシ打っても軽く打っても打鍵感は良好です。
使い始めてから約8カ月が経過していますが、キースイッチのチャタリングなども全くなく、ほかの機械的なトラブルもなく、バッチリ快調に使えています。仕事柄毎日かなりこのキーボードを使うわけですが、全然問題ナシ状態。
ただ、ひとつ小さな問題……というより消耗が出ています。キートップの刻印が軽く削れて剥げてきていることです。Aのキーだけですが。
普通のキーボードでこういう刻印摩耗が起きた場合は「あーもぉ~」とフラストレーションがたまるわけですが、WASDからはキートップだけ買うことができますので、まあ消耗したキーだけ追加購入すればいいかな、と。ツイデに、ファンクションキーをメディアキーに交換すべく、その部分も追加購入しようと考えております。
ていうか半年以上使ってほぼ問題ナシのWASDキーボード。フラストレーションなく快適に使えていますし、部品単体での追加購入も有り難い。かなり気に入れたキーボードなので、ほかのスイッチのものや、サイズ違いも購入してみたいと思います。
ともあれ、WASDは「好みのキーボードを求める」という視点において、圧倒的な選択肢の広さがありつつ、コストも抑えめという感じ。これでBluetoothキーボードが出てくれたりしたらさらに凄いんですけど、現時点でも十二分に凄いキーボードメーカーだと感じられます。ご自分にマッチするキーボードを探し続けている方は、ぜひWASDのキーボードを吟味してみてください♪