スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
有名スマホリング「iRing」の新型を使ってみた
2018年7月30日 06:00
ずれて、外れて、ワイヤレス充電対応
スマートフォンなと端末のホールド感を向上させる「スマホリング」の類。ナニカと便利だし落下防止にもなるので、筆者もけっこう使います。ですが、ここ一年ほど「アレを付けているとQi充電ができないからな~」と微妙な気分でおりました。
そこに颯爽と登場したAAUXXブランドiRingの新型。モノは「iRing Link」(公式ページ)と「iRing Slide」(公式ページ)です。ワイヤレス充電対応のスマホリングということで、即購入! さっそく使ってみました。
iRingってリング形状が独特でホールド感が良く、粘着力が強すぎず弱すぎずでちょうどイイ感じで、かなり便利に使っていました。でも、Qi充電台でスマートフォンを充電し始めた頃から、iRingのリングが邪魔に。ほかのスマホリングでも同様ですが、スマホ背面にリングを貼っている状態だと、まぁだいたい充電できません。
スマホリングの類は貼り剥がしが可能で、スマホケース背面に貼って使うことも可能。なので、Qi充電時だけリングを剥がすとか、ケースからスマホを取り出せば、充電はできます。でも、そんなことをすると、Qi充電の「置くだけで手軽に充電♪」という良さが完全に台無しに。
んん~iRingもQi充電も便利なんだけど、両者は共存できないのか……と、モヤモヤしていたところ、これら「iRing Link」と「iRing Slide」が登場。6月下旬に発売された瞬間、すぐに飛びついて使用開始! てなわけで移行、これらワイヤレス充電対応スマホリングの機能性や使用感などをレポートしてみたいと思います。
ハダカ派向きのiRing Link
まずは「iRing Link」(公式ページ)から。従来のiRingと基本的には同じですが、台座部分からリング部分をスライドして外せる点が大きな特徴です。ハダカ状態のスマートフォンに貼るのに向くタイプでもあります。もちろん、ケースの上に貼るのもいいと思いますが、その場合はケース裏面がツルツルしていないとリングが剥がれやすくなりがちなので、ちょっと注意が必要です。
こんな感じで、リングをスライドして外せるしくみを備えたiRing Link。シンプルなしくみですが、ありそうでなかったアイデアですね~。プレート部の厚みは実測で約1.8mmなので、リングを外した状態でも出っ張りが気になるようなことはほぼありません。平置きのQi充電台のほか、縦置きの充電台も試しましたが、プレート部の僅かな出っ張りからくる不便などもなく、フツーにワイヤレス充電できて便利です。
リングはプレートからずらして外すわけですが、少々力が要ります。コツをつかめばラクに外せるという程度の「力の込め具合」ですが、不意に外れることはまずないだろうという固定力です。ちょうど良い硬さという感じで、扱いやすく安心感もあります。
使い慣れると、リングを軽く外せるようになります。ちょっとコツがありますが、リングを斜め下に軽く持ち上つつ下に引くと、とても軽い力で外せます。
なお、iRing Linkに限らず、スマホリングに共通して言えることですが、貼り剥がしするスマホ側の面をしっかり「脱脂」するのが大切です。皮脂や指紋や汚れが残っている状態で貼ると、十分な粘着力が発揮されず、スマホリングがすぐ剥がれてしまいます。貼り剥がしするスマホ側の面の汚れをよく落とし、さらにアルコールなどで油分を除去(つまり脱脂)してから貼りましょう。
ケースにスライド式iRingが付いたiRing Slide
続いて「iRing Slide」(公式ページ)。iPhone用のポリカーボネート製ジャケットで、iPhone 6/6s/7/8/XおよびiPhone 7 Plus/8 Plus用が用意されています。色はそれぞれにクリアとブラックがあります。
ケース背面に自由に動くリングがあり、そのリングは上下に段階的にスライドします。リングを最下段にスライドさせてワイヤレス充電するという使い方です。
この製品もまた、ありそうでなかった感じですね~。実際に使って感じるのは、「iPhoneにケースを装着してその裏面にスマホリングを貼って使っている人」にかなり好まれそうということ。というのはまず、ケースとリングはまず外れることがないので、不安感が非常に少ないです。ケース自体もiPhoneをガッチリ掴むくらいのホールド力。安心感という点では最強レベルのスマホリング製品だと思います。
また、リングが段階的に可動するというのも便利。リングの位置を貼り剥がしによって調整するのではなく、カチカチカチッと必要に応じて動かせるのはじつに好都合です。ちなみに、ケースからリングを取り外すこともできます。
それと、iPhoneジャケットとしてもイイ感じ。前面周囲には僅かな出っ張りがあり、画面を下にして置いた場合でも机面に画面が接触しません。背面にもある程度の厚さがあるので、iPhone XやiPhone 8 Plusなど「背面カメラが出っぱっている機種」の場合、カメラ部に対する保護性もあります。
ただ、かなりガッチリと端末をホールドするポリカーボネート製のハードジャケットなので、「端末の出し入れがけっこーキツい」という感じです。でもまあ、そのぶん、端末をしっかりホールドしてくれるので、ケースと一体構造のリングという点も含め、安心感が非常に高いです。
スマホリングはココが便利
順序が逆って感じですが、最後にスマホリングの利便について改めて。思いつくままに挙げますと、まずスマホを落としにくくなること。リングに指を通して使いますので、相当なことがない限り「スマホをうっかり落とした」ということにはなりにくいです。
それから指1本でスマホをホールドできますので、親指などでのスマホ操作範囲が広がること。リングによりスマホを確実にホールドし続けられますので、「ちょっと無理をしつつのタッチ操作」などがかなり容易になります。
簡易的なスマホスタンドになることも、ちょっと便利。リングを立て気味にして、スマホ画面をこちら向きにして置けるんですね。画面を見つつメモを取るとき画面を覗き込まずに済むとか、動画をラクに観られるとか、通知を見やすくしておけるとか、チョイチョイ便利です。
あと、個人的に行っていることですが、ストラップホール代わりになること。スマホリングがあればストラップは要らないと言えますが、バッグなどのなかからスマホを引き出すとき、ストラップがあるとスッと引き出せて便利。
なお、こういった利便は、前述のように「貼るスマホ側の面をしっかり脱脂している」ことが前提っていうか、スマホリングが確実にスマホに固定されていることが重要です。シツコイようですが、スマホリングを貼る面は必ず汚れを落として脱脂をしてください。そうしないとスマホリングの類は簡単に剥がれてしまい、スマホ落下を招くと思います。
ともあれ、以下にスマホリングの利便を写真にて。端末はiPhone 8 Plusで、スマホリングは前述のiRing Slideを使っています。
てな感じの「iRing Link」と「iRing Slide」。ワイヤレス充電派でありスマホリング派でもあるユーザーにとっては、かなり便利な存在だと思います。とくにiPhone用のリング付きケースであるiRing Slideは、リング位置を自由に動かせるという点が思った以上に便利。興味があればぜひ実物に触れてみてください♪