法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」

「Redmi Note 11 Pro 5G」、4万円台のFeliCa搭載の5G対応実力派モデル

「Xiaomi Watch S1」(左)と「Redmi Note 11 Pro 5G」(右)。[Mi Fitness]アプリで連携が可能

 コストパフォーマンスの高いモデルを次々と市場に投入するシャオミから、国内市場向けに日本仕様に対応した5G対応スマートフォン「Redmi Note 11 Pro 5G」が発表され、5月30日から販売が開始される。

ひと足早く実機を試すことができたので、内容をみながら、レポートをお送りしよう。

日本市場に積極的に挑むシャオミ

 2019年12月に国内市場に参入した中国のシャオミ。

 オープン市場向けにスマートフォンを投入するだけでなく、auとソフトバンク向けにキャリア向けモデルを投入し、今月からはいよいよ楽天モバイルでも取り扱いがスタートする。

 グローバル市場でも高い評価を得ている「Mi スマートバンド」や「Xiaomi Watch」などのウェアラブル製品、空気清浄機や掃除機などの家電製品、カメラやスピーカーなどのIoT製品もオンラインを中心に販売され、着実に人気を得ている。

 また、シャオミの国内向けの発表では、同社の東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン(Steven Wang)氏が登壇し、事業戦略や商品説明をしてきたが、今年3月の「Redmi Note 11」発表時から、シャオミジャパンのプロダクトプランニング部本部長の安達晃彦氏が説明に加わっている。

 安達氏は長く国内外のモバイル市場に携わってきた方で、シャオミとしては日本市場をよく知る強力な味方を得たことになる。

 少し業界ネタになってしまうが、シャオミには安達氏以外にも何人か、筆者が古くから知る業界関係者が加わっており、日本市場でシャオミ製品を展開する体制を着実に充実させている印象だ。

Redmi Note 11シリーズの一台として

 今回発売されるシャオミの「Redmi Note 11 Pro 5G」は、今年1月にグローバル向けに発表された「Redmi Note 11」シリーズの一台になる。

シャオミ/楽天モバイル「Redmi Note 11 Pro 5G」、164.19mm(高さ)×76.1mm(幅)×8.12mm(厚さ)、約202g(重さ)、アトランティックブルー(写真)、ポーラーホワイト、グラファイトグレーをラインアップ。楽天モバイルはポーラーホワイト、グラファイトグレーのみを販売

 同シリーズとしてはすでに「Redmi Note 11」が国内市場向けに発売されており、本コラムでもすでに紹介済みだが、「Redmi Note 11」が4G対応であるのに対し、「Redmi Note 11 Pro 5G」はその名の通り、国内各社の5Gネットワークに対応したモデルとなっている。

 また、今年4月、シャオミは3万円台半ばの価格で、同じくIP68規格準拠の防水防塵、おサイフケータイに対応した「Redmi Note 10T」をオープン市場向けに発売し、ソフトバンクでも販売が開始されている。

 この他にも上位モデルの「Xiaomi 11T Pro」や「Xiaomi 11T」なども販売されており、一気にラインアップを拡充し、日本市場での存在感を一段と増している。

 シャオミが日本市場に力を入れていることがうかがえるのは、 これらのモデルの多くが国内でニーズの高い防水防塵に対応していたり、日本独自仕様とも言えるおサイフケータイに対応していたりする点 が挙げられる。

 iPhoneのような例は別として、海外メーカーはグローバル市場向けモデルをベースにするため、一定の台数が約束される各携帯電話会社向けのモデルに採用されない限り、こうした日本仕様はなかなか実現しにくいとされる。

 今回の「Redmi Note 11 Pro 5G」はオープン市場だけでなく、楽天モバイルでも販売されるが、楽天モバイルはまだ契約数が400万台のレベルで、主要3社ほどの販売数を期待できる状況にない。にも関わらず、日本でニーズの高いおサイフケータイに対応してきたことは、シャオミとしての日本市場に対する意気込みを感じさせる。

 ちなみに、シャオミのラインアップについてはすでにご存知の方も多いだろうが、Xiaomi 11T Proをはじめとする「Xiaomi」シリーズや「Mi」シリーズが上位モデルであるのに対し、「Redmi」シリーズはフラッグシップモデルの仕様や機能をリーズナブルな価格帯で実現するモデルとされている。

 今回の「Redmi Note 11 Pro 5G」は公式ストアの価格が4万4800円、楽天モバイルの価格は4万2980円に設定されており、スペックなどを考えると、5G対応端末としてもコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

 シャオミは発表時などに「正直な価格(Honest Pricing)」というキーワードを挙げるが、「Redmi Note 11 Pro 5G」もそれを具現化したモデルと言えるだろう。

これまでと違うフラットなボディデザイン

 まず、外観からチェックしてみよう。多くのメーカーは端末のデザインコンセプトを共通化する傾向にあるが、シャオミ製端末はこれまで背面をラウンドさせたデザインを採用してきた。直近の「Redmi Note 10T」や「Xiaomi 11T Pro」なども基本的なボディデザインは共通化されている。

水面のようなテクスチャー加工が施された独特のデザインが目を引く背面
本体下部にはUSB Type-C外部接続端子とSIMカードスロットを備える

 これに対し、今回の「Redmi Note 11 Pro 5G」は「Redmi Note 11」とも違い、背面をほぼフラットな形状に仕上げ、側面も背面からほぼ垂直に立つデザインを採用している。

「Redmi Note 11 Pro 5G」(左)と「Redmi Note 10T」(右)の背面。両側面へ向けて湾曲させた形状から、フラットな背面にデザインが変更されている

 従来の流線形のようなデザインから、よりスレート(板状)なイメージの仕上げとなっている。ただ、ボディそのものは8.12mmと薄く、ボディ幅も76.1mmと、大画面ディスプレイが搭載したモデルとしては、持ちやすく仕上げられている。カラーバリエーションの内、ポーラーホワイトとグラファイトグレーはスタンダードな印象なのに対し、今回試用したアトランティックブルーは波打つ水面を表わすような独特の表面加工が施されているのがユニークだ。

本体上部には3.5mmイヤホンマイク端子を備える。カメラ部の上部にある黒い丸は赤外線ポートで、リモコンとして利用できる

 ボディの対環境性能については、IPX3の防滴、IP5Xの防塵に対応する。「Redmi Note 10T」のIPX8/IP6Xの防水防塵対応に比べると、少し性能が抑えられているが、雨などの水滴が降りかかるような生活防水レベルの性能は確保している。

本体左側面はボタン類などがなく、すっきりとした仕上がり

 本体右側面の電源ボタンには、指紋センサーが内蔵され、指紋認証で画面ロックを解除できる。指紋認証時の操作はタッチと押下を選ぶことができ、画面ロック以外にプライバシーパスワード、アプリロックにも利用できるほか、指紋センサーのダブルタップでスクリーンショットを撮るなどのジェスチャーショートカットも設定できる。ちなみに、顔認証にも対応するため、外出時は指紋認証、マスクを外した自宅などでは顔認証という使い分けができる。

右側面にはシーソー式の音量ボタン、指紋センサー内蔵電源ボタンを備える。付属のクリアカバーは電源ボタン部分が開いている

 ディスプレイは2400×1080ドット表示が可能なHD+対応6.67インチ有機EL(AMOLED)ディスプレイを採用する。本体前面のほとんどをディスプレイが覆うフルスクリーンのデザインで、上部にインカメラを内蔵するパンチホールが開けられている。ディスプレイには出荷時に実使用可能な保護フィルムが貼られている。

 リフレッシュレートは最大120Hzで、出荷時は省電力のために60Hzに設定されている。輝度は標準で700nit、ピーク時1200nit、コントラストは450万対1、DCI-P3対応の広色域をカバーする。暗色系で表示する「ダークモード」をはじめ、太陽光の下でも十分な明るさを確保する「サンライトモード」、画面の色彩とテクスチャを切り替えて文章などを読みやすくする「読書モード」などもサポートされる。

 全体的に見て、視認性も非常に良好で、環境や時間帯に応じて、表示モードを切り替えられるのも有用だ。

5000mAh大容量バッテリーと67W対応急速充電

 チップセットは米Qualcomm製Snapdragon 695 5Gを採用し、6GB RAMと128GB ROMを搭載する。最大1TBまでのmicroSDメモリーカードの装着も可能。Snapdragon 695 5GはSnapdragon 690 5Gの後継に位置付けられ、6nmのプロセスルールで製造される。

 内部の冷却も十分に考慮され、Liquid Coolテクノロジーにより、操作中でも安定した温度を保持できるとしている。S

 napdragon 695 5Gは「Redmi Note 11 Pro 5G」のほかに、夏商戦向けに発表された「AQUOS sense6s」「AQUOS wish2」「motorola g52j 5G」「Xperia 10 IV」など、多くの機種に採用されており、今後、ミッドレンジの主力チップセットになる見込みだ。

 バッテリーは5000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、本体下部のUSB Type-C外部接続端子から充電する。パッケージに同梱されるターボチャージ対応67W充電器を利用すれば、急速充電が可能で、バッテリー残量がない状態でも15分で50%、42分で100%まで、充電ができる。就寝前に充電をしなくても朝の身支度を調える程度の時間で、1日利用できるくらいの充電はできる。シャオミによれば、MMTバッテリー技術により、急速充電でも効率よく安定した状態で充電ができるとしている。

同梱の67W充電器を付属のUSB Type-Cケーブル接続すると、小数点以下2桁を含む状態で、充電中のバッテリー残量が表示される。残量がみるみる増えていくのが気持ちいい

 ちなみに、市販の60WクラスのACアダプターで充電すると、画面には「高速充電」と表示されるが、同梱の充電器とUSBケーブルを接続すると、「MI TURBO CHARGE」の表示に切り替わり、小数点以下2桁を含んだバッテリー残量が表示される。

 惜しむらくは同梱のACアダプターが49.5mm×55.5mm×28.0mm(端子部を除く)という少し大きめのサイズで、端子部が折りたたみ構造ではないことが挙げられる。

 そのため、同梱のACアダプターは自宅などで利用しておき、外出時はコンパクトな市販の窒化ガリウム(GaN)搭載ACアダプターなどを持ち歩く方がいいかもしれない。いずれにせよ、5000mAh大容量バッテリーと最大67Wの急速充電対応は、本製品を利用する大きなメリットと言えそうだ。

5Gネットワークに対応、nanoSIMカード/eSIMのDSDV対応

 ネットワークについては製品名からもわかるように、5Gネットワークに対応する。ただし、国内各社の5G対応バンドをすべてサポートしているわけではなく、NTTドコモに割り当てられた5G専用バンドのひとつ「n79」はサポートされない。

 もっともn79はグローバルでも採用する携帯電話会社が少なく、発表時の質疑応答でも語られていたように、グローバル向けモデルをベースに開発した製品を国内市場に投入するシャオミとしても対応が難しいとのことだ。ちなみに、NTTドコモのもうひとつの5G専用バンド「n78」はサポートされている。

 5Gについては、地域によって、エリアに差があり、データ通信量に制限があるMVNO各社での利用は十分にメリットを活かせないという見方がある一方、auやソフトバンクに続き、NTTドコモも今年4月から、4G向けの周波数帯域で5Gの電波を発する『転用』をスタートさせるとしている。

出荷時に設定されてるNTTドコモ網のAPN。NTTドコモのspモードをはじめ、主要なMVNO各社のAPNが登録されている
出荷時に設定されてるau網のAPN。auの5G.NETのほかに、UQモバイル、mineo、イオンモバイル、BIGLOBEなどが登録されている

 IIJmioやmineo、OCNモバイルONEなど、MVNO各社も5Gオプションを提供しており、5Gネットワークを利用する環境は整いつつある。どういった使い方をするのかにもよるが、自分の生活圏や活動範囲が5G対応エリアなのであれば、契約する携帯電話会社やMVNO各社の料金プランなどをチェックして、検討すればいいだろう。

出荷時に設定されてるソフトバンク網のAPN。ソフトバンクやワイモバイルは登録されているが、LINEMOが登録されていない。一覧の「LINE」は新規受け付けを終了した「LINEモバイル」のもの
今回試用したものはオープンマーケット版だったが、楽天モバイルはSIMカードを挿すだけで、自動的に認識した

 SIMカードはnanoSIMカードとeSIMのDSDV(デュアルSIM)に対応する。デュアルSIMは2枚のSIMカードを装着し、2枚目のnanoSIMカードがmicroSDメモリーカードと排他利用という仕様の機種が多いが、「Redmi Note 11 Pro 5G」はnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを表裏に装着するSIMカードトレイを採用し、2枚目はeSIMを利用できるため、デュアルSIMとmicroSDメモリーカードの環境を制約なく利用できるわけだ。

本体下部にピンで取り出すタイプのSIMカードトレイを備える。SIMカードトレイにはnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを表裏で装着する仕様

 また、同じ通信関連ではFeliCa搭載により、おサイフケータイに対応していることが注目される。すでに、au向けやソフトバンク向けなどで、おサイフケータイ対応端末をリリースしており、モバイルSuicaなどの動作確認機種にも含まれていることから、安心して利用できる。

1億800万画素を含むトリプルカメラ搭載

 カメラについては背面に1億800万画素カメラを含むクアッドカメラ、前面のディスプレイ上部のパンチホール内に1600万画素フロントカメラをそれぞれ搭載する。以前、本コラムで取り上げた「Redmi Note 11」に比べ、ワンクラス上のスペックのカメラを搭載していることになる。

背面にトリプルカメラを搭載。最上段がメインカメラ。「108MP」はいいとして、「AI」の表記は必要?

 背面のカメラ部の最上段にレイアウトされているメインカメラは、センサーサイズが1/1.52インチの1億800万画素のイメージセンサーで、絞り値F1.9のレンズを組み合わせる。

 標準時の画素ピッチは0.7μmだが、9つの画素を1つの画素として光を取り込む「9-in-1ビニング」では画素ピッチは2.1μmとなり、暗いところでも明るく撮影することができる。ちなみに、出荷時設定では「9-in-1ビニング」が有効となるため、写真は3000×4000ドットで撮影されるが、撮影モードで「もっと見る」を選び、[108M]を選べば、ビニングをオフにして、1億800万画素で撮影することができる。

カメラの撮影モードを「もっと見る」に切り替えると、「タイムラプス」などが選べる。1億800万画素をフルに使った撮影は「108MP」を選ぶ

 メインカメラの下に備えられているのが800万画素/F2.2の超広角カメラで、約118度の画角でワイド撮影が可能。カメラ起動時の撮影モードの上側に倍率が表示され、「0.6X」を選ぶと、超広角で撮影ができる。撮影するイメージセンサーが違うこともあり、切り替えると、画面上も仕上がりの写真も少し色味が違うように見えるが、実用上はそれほど気になるような違いでもない。

 超広角カメラの下に搭載されているのが200万画素/F2.4のマクロカメラで、接写を楽しむことができる。マクロ撮影に切り替えるのは、カメラ起動時、右上のメニューから設定画面を表示し、[スーパーマクロ]をタップする。マクロ撮影を使うシチュエーションはそれほど多くないかもしれないが、ファインダー画面でワンタップで切り替えられるようにするなど、もう少し操作性をブラッシュアップして欲しいところだ。

マクロで撮影するには右上のメニューをタップし、表示されたメニューで[マクロ]を選ぶ必要がある
カメラの細かい設定はマクロ撮影と同じように、右上のメニューをタップし、表示されたメニューで[設定]を選ぶと表示される

 撮影モードとしては一般的な[写真][ビデオ][ポートレート][プロ]のほかに、[もっと見る]から[夜景][ドキュメント][長時間露光][スローモーション][デュアルビデオ]などを選ぶことができる。利用することが多い夜景についても「9-in-1ビニング」の効果もあって、光をうまく取り込んだ明るいシーンを撮影することが可能だ。

 ディスプレイ上部のパンチホール内に内蔵されるフロントカメラは、1600万画素のイメージセンサーにF2.4のレンズを組み合わせる。自分撮りでも背景をぼかした[ポートレート]で撮影ができるほか、[写真]モードでビューティを選ぶと、[美肌][小顔][大きな目]のエフェクトを追加したり、フィルターで色調などを変更することもできる。

建物をバックに花を撮影。背景をぼかすことも可能
[夜景]モードで撮影。何も設定しない状態よりも全体的に明るく写る印象
メインカメラで撮影。青空と雲、建物をクリアに撮影できている
超広角で撮影。周囲は少し歪んでしまうが、ワイドに撮影できる
「2X」に切り替え、2倍の望遠で撮影。あまり粗くならずに撮影できている

Android 11ベースのMIUI 13を搭載

 プラットフォームはAndroid 11ベースの「MIUI 13」を搭載する。

 これまでも本コラムでシャオミ製端末を取り上げた際に触れてきたが、シャオミやOPPO、ファーウェイなど、中国のスマートフォンメーカーはAndroidプラットフォームをベースにしながら、独自のUI(ユーザーインターフェイス)アプリを搭載する。

ホーム画面はGoogleのアプリのほかに、シャオミ独自のアプリのアイコンも並ぶ。出荷時設定では左にスワイプすると、他のアプリが表示される

 UIアプリはホームアプリに比べ、より広範囲が独自の仕様になっているため、使いはじめたときは少し戸惑うかもしれない。たとえば、[設定]アプリの項目なども表現が異なるが、基本的な使い勝手はAndroidプラットフォームに準じており、各項目をカスタマイズすることで、自分に合ったユーザーインターフェイスに仕上げていくことは可能だ。

 独自のUIアプリを活かし、オリジナルの機能も多く搭載されている。たとえば、[設定]の[特別な機能]-[サイドバー]を[常に表示]にすれば、ディスプレイの左上部から内側にスワイプしたときに「サイドバー」が表示される。

 よく使うアプリを登録しておけば、すぐに起動できる。ジェスチャーを利用したショートカットも用意されており、電源ボタンの0.5秒長押しでGoogleアシスタントを起動したり、電源ボタンの2回押し、もしくは画面ロック時に音量キーのダウンを2回押しでカメラを起動するなどの設定ができる。これらのショートカットは[設定]の[追加設定]-[ジェスチャーショートカット]で設定することが可能だ。

通知パネルはAndroid 12に近いデザイン

4万円台で買えるおサイフケータイ対応の実力派5Gスマートフォン

 2020年3月から各社の5Gサービスがはじまり、各携帯電話会社の端末ラインアップもほとんどが5G対応になりつつある。オープン市場向けは「Redmi Note 11」のように、まだ4G対応のモデルも販売されているが、今後は5G対応のモデルが中心になっていくことは確実だろう。

 今回、紹介した「Redmi Note 11 Pro 5G」は国内市場に積極的に取り組むシャオミが4万円台という価格で販売する5G対応スマートフォンだ。しかもグローバル市場向けのモデルをそのまま持ち込むのではなく、おサイフケータイを搭載することで、より多くの日本のユーザーに使ってもらおうとしている。防水防塵が生活防水レベル(防滴レベル)に留まっていることは少し残念だが、端末としてのパフォーマンスは十分で、大画面ディスプレイの発色も良く、コストパフォーマンスに優れた端末に仕上がっている。

パッケージにはクリアタイプのケース、67W 充電器、USB Type-Cケーブルが同梱される

 「Redmi Note 11 Pro 5G」に限らず、シャオミ製端末全般に関して言えることは、オープン市場向けがメインということもあり、実機を触ることができる機会があまり多くないことが挙げられる。

 その点、本製品は楽天モバイルが扱っていることから、楽天モバイルのショップで試すことができるはずだ。また、家電量販店でも少しずつシャオミ製端末を展示するところが増えており、今後はもっと多くの場所で実機を試す機会が得られるだろう。

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