【MWC Barcelona 2022】
Redmi Note 11シリーズなど、現行モデルを幅広く出展したシャオミ
2022年3月2日 12:07
シャオミ(Xiaomi)は、MWC Barcelona 2022にブースを出展。1月に発表されたばかりのミドルレンジモデル「Redmi Note 11」シリーズを展示した。
Redmi Note 11シリーズは、4Gモデルが3機種、5Gモデルが1機種の計4モデルが用意されている。ベースとなるのが「Redmi Note 11」で、カメラを強化した「Redmi Note 11S」や、カメラとディスプレイの両方を強化した「Redmi Note 11 Pro」をラインアップ。その上位版として、5G対応版の「Redmi Note 11 Pro 5G」も展開する。
Xiaomiのブースには、この4機種が一堂に会していた。それぞれの端末をチェックしたので、ここでは実機の写真とともに特徴や機能を振り返っていきたい。
Redmi Note 11は、Snapdragon 680を採用したミドルレンジモデルで、ディスプレイは6.43インチ。90Hzのリフレッシュレートに対応する。背面のカメラはメイン、超広角、マクロ、深度カメラのクアッドカメラで、メインカメラは50メガピクセル。深度カメラはあくまで補助用のため、実質的にはトリプルカメラになる。
カメラは通常撮影だと画素を束ねて感度を上げているが、「50MPモード」があり、こちらに切り替えると50メガピクセルの画素をそのまま使った大きな写真が撮れる。こうしたユーザーインターフェイスは、他のXiaomi端末と同じだ。
ミドルレンジモデルではあるが、フルサイズで撮った写真の表示も滑らか。ディスプレイの方式は有機ELで、明るく、コントラストも強めだ。海外では179ドル~という価格設定になっており、コストパフォーマンスは非常に高い。
側面や背面は写真のとおりだが、この価格帯の端末とは思えない仕上がりになっている。コストパフォーマンスの高さに定評のあるXiaomiならではの端末と言えるだろう。
ちなみに、カメラのスペックはRedmi Note 11がもっとも低く、ほか3機種は、メインカメラが108メガピクセルに強化されている。
一方で、Redmi Note 11 Pro 5Gは、ほか3機種が搭載している深度計測用の2メガピクセルカメラが非搭載になる。ただし、カメラ周りのデザインは共通性を持たせており、1つカメラが少ないRedmi Note 11 Pro 5Gは、丸い囲みの中に「AI」という文字が入っている。
会場の説明員によると、コストとの兼ね合いでこうしたスペックになったというが、ポートレートモードに関しては、複数のカメラの焦点距離の違いを利用することで、Redmi Note 11 Pro 5Gでもほか3機種と同様に撮れるようだ。
続いてチェックしたのが、上位モデルのRedmi Note 11S。先に述べたように、メインカメラが108メガピクセルに強化されている一方で、ディスプレイはRedmi Note 11と共通。そのため、正面から見た際のデザインは区別がつかないほど似ている。
カラーバリエーションも1色が異なっており、Redmi Note 11Sにはパールホワイトが用意される。見た目では分からない点として、チップセットにMediaTekのHelio G96を採用しているところもRedmi Note 11との違いだ。
Redmi Note 11 Proは、ディスプレイが6.67インチの有機ELで、ほか2機種よりやや大ぶりなため、外観で区別がしやすい。
ディスプレイのリフレッシュレートが最大120Hz。カメラのスペックは、上記のとおりRedmi Note 11Sと同じだ。チップセットもRedmi Note 11Sと共通。ディスプレイサイズや、それに伴う重量などの差分が“Pro”と銘打たれている理由と言えるだろう。
最上位モデルはRedmi Note 11 Pro 5Gだが、こちらは単にRedmi Note 11 Proを5G化しただけでなく、チップセットにはSnapdragon 695を採用。先に述べたとおり、カメラの構成もほか3モデルとは異なるトリプルカメラで、メインカメラは108メガピクセルと超高画素だ。
背面に光沢感を強調するような処理が施されているのも、同モデルの特徴。光の当たり方にもよるが、先に紹介した写真のように、かなりギラっとした印象を与える仕上げで、シンプルに仕上げたほかのモデルとは大きく異なっている。
Xiaomiのブースには、ほかにも中国内外で発売済みのフラッグシップモデルが置かれていたほか、スマートフォンにとどまらない幅広い製品を展示。
なかでも、ロボット犬の「CyberDog」や、透明のディスプレイを採用した「Mi TV LUX Transparent Edition」は、多くの人が足を止め、撮影などをしていた。一部の製品は中国以外でお披露目される機会が非常に少ないため、来場者の注目を集めやすかったようだ。