みんなのケータイ

g03のホーム画面。画面最下部のアイコン表示列に、アプリ一覧へのアイコンがない。インストールしたアプリはホーム画面にアイコンが追加されていく

 gooのスマホ「g03」は、私にとって初のZTE端末です。OSはAndroid 5.0ですが、カスタマイズされているので使い始めは少し戸惑いました。

 Android端末のユーザーなら誰でも一瞬、戸惑うだろうと思うのが、アプリ一覧画面がないことです。普通、Android端末には画面下部のアプリアイコンの間に、アプリ一覧画面を表示できるアイコンがあるはずですが、g03にはありません。ファーウェイ製端末もそうですが、ホーム画面がアプリ一覧を兼ねています。ウィジェットが表示されている点は大きく異なりますが、iPhone風とでも言えるでしょうか。普段あまり使わないアプリを探すときに、つい画面下部を見て人差し指がアプリ一覧用のアイコンを探してプルプル震えてしまうのですが、ここは画面をフリックするのが正しい。でも、iPhoneから乗り換える人にはわかりやすいかもしれません。

 アプリをアンインストールする方法もiPhoneに似ています。ホーム画面のアイコンを長押しすると、できるものは画面上部に「アンインストール」と出てくるので、ここにドラッグ&ドロップするだけ。他のAndroid端末でも同様の方法を採用しているものがありますし、簡単なので全Android端末でそうしてほしいくらいです。

 アイコンを長押しすると、アンインストールと同様に画面上部に「トランジット」と表示されます。これはアイコンの移動の際に使うエリアです。一般的なAndroid端末は(iPhoneもですが)、アイコンをずっと長押ししながらページを移動していく必要があり、ときおりアイコンが指から外れて意図しない場所に置かれてしまってイライラすることもあります。g03でもそうやってアイコンを移動してもいいのですが、トランジットのエリアにアイコンを置くと、そのアイコンが保留状態になります。その状態で、ホーム画面をフリックして移動したいページを表示させ、決めたらアイコンをドラッグすればOK。落ち着いて配置することができます。

アイコンを移動する場合はアイコンを長押し。画面上部に「トランジット」と表示されるので、そこまでアイコンをドラッグ
上部にアイコンが保留される。複数選択することもできるので、一度にたくさんのアイコンを移動できて便利。画面中央部のホーム画面のサムネイルをフリックして移動したいページを表示させる
再びアイコンを長押しして、置きたい場所に移動。画面の空きスペースやホームボタンにタッチすると移動終了
ホーム画面の空きスペースを長押しすると、ウィジェットの選択画面が下からせり上がってくる。壁紙の設定メニューはなし

 スマートフォンの設定で壁紙を変えることも多いと思うのですが、g03を使い始めた当初、壁紙の変更方法がわかりませんでした。一般的なAndroid端末の場合は、ホーム画面を長押しすると壁紙設定のメニューが出てきますが、g03はウィジェットの選択画面が出てくるだけです。また、「設定」アプリ内の「ディスプレイ」から「壁紙」にアクセスすると、自分で撮った写真とライブ壁紙しか選択できません。プリセット壁紙はどこよ、としばらく探し続けました。

 g03で壁紙を変更する場合は、ホームボタンの右側のボタンを短押しするか、ホーム画面を下から上にフリック。するとホーム画面設定メニューが出現します(ちなみに「履歴」は、ホームボタンの右側のボタンを長押しすると表示されます)。「MIColer」でホーム画面の色、「壁紙」で写真やイラストを設定可能。また「効果」でページ切り替え時のアクションも選択できます。個人的には、スマートフォンではあまり見かけない無地の背景色を設定できるのがうれしい。アイコンが見やすいですし、背面色との組み合わせを考えるのも楽しかったです。

「MIColer」でホーム画面を無地の背景色に設定可能
一番左のアイコンから別カラーの背景色をダウンロードできる
「壁紙」で自分の撮った写真やプリセットの静止画を選択できる。こちらも一番左のアイコンから新たな壁紙をダウンロードできる
「効果」では、ホーム画面のページ切り替え時の動きを選択できる

 なお、初期状態から設定されていた時計ウィジェットに触れたら、時計アプリが起動したことにも最初はびっくり。ウィジェットにはこんな便利さがあったことを忘れておりました。そういえば、フィーチャーフォンも日付をクリックするとカレンダーが起動する端末がありました。だからというわけじゃありませんが、シンプルなUIでありながらホーム画面のカスタマイズに結構凝れるg03は、フィーチャーフォンからの乗り換えにもお勧めです。