日本国内で使えるプリペイドSIMが相次いで登場、販売箇所も主要空港だけでなく空港内のコンビニや街中の家電量販店にも広がり、以前と比べて格段に入手がしやすくなっています。

　日本国内で使えるプリペイドSIMは、主に訪日外国人観光客向けの商品が多くなっていますが、海外に留学や駐在している日本人が一時帰国する際にも便利な通信手段です。約1年ほど前は「国内で使えるプリペイドSIMは選択肢がほとんど無い」という状態でしたが、今ではプリペイドSIMカードの選択肢も増え、取扱店舗も広がって入手が簡単になりました。

　国内の空港で初めてプリペイドSIMカードの自動販売機が設置された大阪の関西国際空港では、国際線到着フロア（1F）にプリペイドSIMカードを販売する自動販売機がされているほか、国内線の出発／到着フロア（2F）にあるコンビニでも、プリペイドSIMカードの販売が開始されていました。

関西国際空港のファミリーマートで「JAPAN TRAVEL SIM」の販売が開始

関西国際空港に設置されたプリペイドSIMカードの自動販売機

　関西国際空港に設置されている自動販売機によるプリペイドSIMカードの販売枚数などは公表されていませんが、実際に現地で見て見ると外国人観光客が続々と自動販売機でプリペイドSIMカードを購入しようとしているのを頻繁に目にします。

　ただし、この自動販売機は現地に説明員などもいませんので、スムーズに購入することができる外国人観光客はほとんどおらず、プリペイドSIMカードの購入方法やサービス内容が理解できない様子の観光客に頼まれて、その場で購入を手伝うことが過去に何度かありました。

　関西国際空港以外では、国際線が徐々に増加しつつある羽田空港でもコンビニエンスストアにてプリペイドSIMカードの取扱いが開始されています。また、羽田空港国際線ターミナルではWi-Fiルーターのレンタルを行っているカウンターでも、プリペイドSIMカードの販売が行われています。

羽田空港国際線ターミナル：セブン-イレブンでプリペイドSIMカードが販売開始

羽田空港国際線ターミナル：プリペイドSIMカードを取り扱うショップ

　国際線ターミナルのセブン-イレブンが出発フロアにあることを考えると、一時帰国などでSIMカードを購入する際は、到着フロアの店舗で購入する方が簡単と言えるでしょう。

　外国人向けにモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを行っているカウンターでのプリペイドSIMカードの販売は、羽田空港に限らず成田空港、新千歳空港、福岡空港など主要空港にて取り扱われています。

家電量販店でもプリペイドSIMカードを取扱いを開始

　さらに、街中では家電量販店のヨドバシカメラ、ビックカメラなどでもプリペイドSIMカードの販売が広がっており、主要空港以外でもこれらの店舗でプリペイドSIMカードが販売されていることを覚えておけば、プリペイドSIMカードの入手そのものに困ることは少ないでしょう。

　国内向けのプリペイドSIMカードが入手可能な場所は以前と比べて格段に広がりましたが、プリペイドSIMカードの購入時に通信量などを考慮して最適な商品を選択する、また自動販売機やコンビニなどでプリペイドSIMカードを購入した場合は、購入後にAPNを設定するなどの手続をユーザー自ら行う必要があるため、各種設定などに不安がある方は事前にSIMカードの設定方法や、利用予定機種での動作実績の有無などを確認することをオススメします。