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スマホが叶えるザウルスで実現したかった未来――重装備だけどGalaxy Z Flip7と軽やかに楽しむ物理キーボード入力スタイル

 20年ほど前になるが、シャープ製の携帯情報端末「Zaurus PI-5000」(以下、ザウルス)を購入した。それまでは、分厚いバイブルサイズのシステム手帳を持ち歩いており、少々荷物になっていたのだが、ザウルスならその3分の1ほどの厚みで、これまで書き連ねていたすべてのデータを持ち歩ける。周囲からは「そのお金があったら、良いワンピース(洋服の方)を買えるのに……」と陰口を叩かれていたが、服よりガジェットである。

 スマートフォンが登場して、「これで何でもできるぞ」と思ったが甘かった。文字を入力したくても、ザウルスのように高精度の手書きテキスト入力ができず、フリック入力のみ。少しずつOSが改善されて物理キーボードを使えるようになったものの、US配列認識とローマ字入力しか受け付けない、という状態が長く続いていた。

 現在、Android端末でもiOS端末でも日本語配列を認識でき、しかもかな入力も行えるようになったが、諸手を挙げて大歓迎するという状況でもない。「日本語 109A 配列」を完全に認識できる端末が限られており、それゆえ「ろ」または「_」(アンダースコア)を入力できなかったり、「ー」(長音記号)または「¥」マークを入力できなかったりするからだ。

 その点、Galaxyシリーズなら日本語 109A 配列を完璧に認識してくれる。PCと同じ入力体験をもたらしてくれるのだ。

 手持ちのスマートフォンやタブレットを調べてみたところ、日本語 109A 配列を正しく認識するのは、Galaxyシリーズだけではない。現在「Nubia」ブランドへと変わってしまっている「Libero Flip」(最新OSはAndroid 15ベースのMyOS 15)や、「XPPen Magic Note Pad」、「Lenovo TAB8」でも日本語 109A 配列を完璧に認識し、「ろ」のキーが正しく動作した。

Galaxy Z Flip7のキーボード設定画面。「_」のキーが表示されている
こちらはLibero Flipの設定画面。画像では「_」のキーがないものの、物理キーボードから入力できる。このキーボード画像を手がかりに「使える」「使えない」を判断しようと考えていたのに、目論見が外れてしまった
手書きしやすい専用ペンを備えた、「ノートを取るため」に存在しているようなXPPen Magic Note Pad。こちらもPCのように日本語配列のキーを正しく認識するので、手書きだけでなくキー入力での作業を行いやすい。ただ、搭載ポートが映像出力非対応なので、ARグラスを接続できない
キャリアで契約しているので、出先でテザリングする必要がないことから、モバイルワークの本命と思われたLenovo TAB8。ソフトキーボードでの日本語入力を「QWERTY配列」にすると、物理キーボードで「_」のキーを認識しないのだが、「12キー」、いわゆるフリック入力方式を選択しておくと、PCライクに使えるようになる。ARグラスを接続できないのが残念だ
充電しながらいつまでも仕事ができる! と息巻いて導入したXREAL Beam Pro 5Gでは、日本語 109A 配列を正しく認識できなかった。中の人にはもう少し検証を頑張ってもらって、ファームウェアアップデートで何とかならないものだろうか

 残念ながら、Libero FlipのUSB Type-CポートはDisplayPort Alternate Mode非対応なので、外部ディスプレイへの有線接続を行えない。XPPen Magic Note PadとLenovo TAB8も同様だ。

 その点、筆者の所有しているGalaxy Z Flip7とGalaxy S25なら外部ディスプレイへの有線接続を行える。つなげればPCライクな使い方のできるデスクトップモード「DeX」が立ち上がる。

 以前もGalaxyシリーズにARグラスと物理キーボードを接続して仕事ができる、というような記事を書いたのだが、ARグラスが「XREAL One」から「XREAL 1S」へ、物理キーボードが三つ折りタイプの「Omikamo ワイヤレスキーボード 折りたたみ式」から「HHKB Studio」へとパワーアップした。

 具体的には、XREAL Oneでは縦方向が1080ピクセルだったのに対し、XREAL 1Sでは1200ピクセルに微増した。視野角も50度から52度、輝度が600ニトから700ニトへと、こちらも若干上がっている。キーボードのタイピングしやすさは言わずもがなだ。

 各種クラウドサービスの使い勝手が改善されていることも、「何でもできる」に貢献している。例えば、Dropboxに保存してあるExcelブックをダブルクリックして閲覧し、編集を加えたい場合には、モバイル版のExcelへと移行する。

 Googleスプレッドシートであれば、同アプリ内で閲覧から編集まで行える。

 請求書や見積書、変更を加えられたくない表としてPDFへと出力するのであれば、ExcelアプリからでもGoogleスプレッドシートからでも共有または印刷という形で行える。

こちらはモバイル版ExcelアプリをPDF化しようとしているところ。やり方さえ覚えれば、PC並みの作業をスマートフォンでも行える
Android端末なら、Googleドライブを使い倒したい。Googleドキュメントもスプレッドシートも「印刷」からPDFへの出力を選択できる

 キーボードを取り出したり、ARグラスをつなげたりという準備が必要なものの、このセットがあれば、かなりガッツリと仕事ができる。まるでウルトラミニデスクトップPCを持ち歩いているのではないかと錯覚させてくれるのが、Galaxy Z Flip7なのだ。

 iPhoneをはじめ、各メーカーのスマートフォンが値上がりしてしまった今、おいそれと買い替えられないことも考慮し、改めてこの端末を大切に使っていきたいなぁと思うのであった。