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au Starlink Directを使いたくて、ahamoからUQモバイルへの乗り換えを検討中

 衛星とスマートフォンの直接通信を実現する「au Starlink Direct」が、「au Starlink Direct専用プラン」としてau以外のユーザー向けにも提供されることになりました。

 2023年8月にKDDIが米SpaceXとの業務提携を発表して以来、ずっと注目してきましたが、まだテキストメッセージだけとはいえ、いよいよ「空が見えれば、どこでも(誰でも)つながる」時代が来たのだなと思うと、ちょっと胸に込み上げるものがあります。

 というのも筆者の友人には、登山が好きな人や、年中海に出ている人がいて、いざというときのことを考えずにはいられないからです。筆者自身もキャンプや車中泊旅で、何度かつながらない不安を体験したことがあり、au Starlink Directはぜひ備えておきたいサービスだと考えています。

 そこで料金プランとの組み合わせなど、今の段階でどう利用するのがベストかを考えてみました。

au Starlink Direct

 筆者はau Starlink Directの対応端末である、iPhone 16 Proを使っています。今そのiPhone 16 Proでは、ahamoをメイン回線にpovoをサブ回線にしているのですが、まず考えたのはこのpovoをau Starlink Direct専用プランに乗り換えることです。

 povoはahamoが混雑してつながりにくい時などの、バックアップ用に契約しているデータ専用プラン。ときどき、最も安価な1GB/7日間で390円のトッピングを追加して使っています。

 au Starlink Direct専用プランは月額1650円で、衛星直接通信のほか、au 4G LTEエリア内では1GB/月のデータ通信が利用できます。筆者のようにときどきつなぐような使い方であれば、衛星直接通信の安心感に加えて、バックアップ用サブ回線としても十分に使えそうです。

 次に考えたのはahamoをUQモバイルの新プラン「コミコミプランバリュー」に乗り換えることです。コミコミプランバリューは、35GBのデータ通信と1回10分以内の国内通話かけ放題がついて、月額3828円というプラン。au Starlink Direct専用プランは他キャリアと同様に別途契約が必要ですが、特別に月額550円で利用できます。

 月額2970円のahamoに月額1650円のau Starlink Direct専用プランを追加すると4620円ですが、コミコミプランバリュープランとau Starlink Direct専用プランの組み合わせなら4387円と、242円安くなります。

 さらに筆者は映画の割引や、フィットネスクラブのビジター利用、ローソンほかのクーポンを目的に月額548円の「Pontaパス」を利用しています。コミコミプランバリューにはこのPontaパスも含まれているので、もし乗り換えれば548円が浮くことになります。これを合わせると今よりも月に790円安くなる計算になります。

 ahamoのデータ容量は30GBですが、筆者はdカードゴールドで支払っているので、毎月5GBのボーナスがついて、35GB使えます。UQモバイルのコミコミプランバリューも容量は同じ35GBですが、ahamoではできない、余ったときの繰り越しができるのがメリット。

 また、ahamoで無料になるのは1回5分の国内通話ですが、コミコミプランバリューは1回10分です。

 一方で、ahamoには「大盛オプション」があり、必要なときには月額1980円の追加でプラス80GBまで使うことができます。コミコミプランバリューにも増量オプションはありますが、月額550円でプラス5GB(7カ月無料のキャンペーンあり)です。

 もし35GBに満たない月が多ければ、繰り越しができるコミコミプランバリューのメリットは大きいと思いますが、筆者の場合はテザリングなどで35GBでは足りなくなることもあるので、データ容量では大盛オプションが利用できるahamoの方が魅力的に思えます。

 もうひとつahamoのメリットとして、海外データ通信が追加料金不要で利用できるということもあります。コミコミプランバリューでも「au海外放題」が利用できますが、1日800円~の追加料金が必要です。

 ちなみに、コミコミプランバリューと同時に発表されたauの新料金プラン「auバリューリンクプラン」では、au海外放題が1カ月あたり15日分まで追加料金なしで利用可能となっています。

 このプランにはau Starlink DirectやPontaパスも含まれていて、データ容量は使い放題かつ「au 5G Fast Lane」という、5Gをより高速に使える特典もあります。

 ただし月額料金は、家族割とか光回線とかカード払いとかの割引適用なしだと8008円。通話定額(5分かけ放題で880円)もオプションです。データ使い放題は魅力ですが、ahamo+大盛オプション+Pontaパス+au Starlink Directでも合計7148円なので、割引適用がない前提だと高くなります。

 海外データ通信のことを考えなければ、コスト面ではUQモバイルのコミコミプランバリューに乗り換えるのが良さそうですが、そうするとメイン回線がUQモバイル、サブ回線がpovoとどちらもKDDIの回線になってしまい、いざというときのバックアップにならないという問題もあります。

 まぁ、バックアップ用には他キャリアの副回線サービスを利用するという方法もありますが…。

 なおau Starlink Direct専用プランは今、6月30日までの申し込みで、6カ月間無料になるキャンペーン中です。料金プランごと見直すとなると、実際にはほかに所有している回線も含めて、サブスクはどう払うのが得かや、光回線やクレジットカード、ポイントまで総合的に考えないといけません。6月30日までもう少しじっくり検討してみたいと思います。