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新しいスマホでAI三昧! Galaxy S25へ機種変更した

【Galaxy S25】

 ソフトバンク回線で利用中のシャープ製Android端末「AQUOS R7」の返却期限が近づいていた某月某日、筆者は非常に焦っていた。欲しい端末がこれといってなかったからだ。

 とはいえ、返却しないわけにもいかないし、Galaxy S6 edgeから10年ぶりにGalaxy端末を扱うというニュースも入ってきたので、近所にある量販店内のソフトバンクショップへ足を運ぶことにした。目指すは安価な方のGalaxy「Galaxy A25 5G」だ。

 というのも、Galaxy S6 Edgeから始まり、Galaxy Note8、Galaxy Note 10+、Galaxy Z Fold3 5Gなど、Galaxyシリーズではこれまでフラッグシップモデルばかり使っていたので、ミドルレンジモデルの使い勝手が気になっていたからだ。

 しかし、売場スタッフの説明で気持ちがぐぐっと変化し、なぜかいつの間にかGalaxy S25を手にして店を出ていた。恐るべき、スタッフトーク。

気づけばフラッグシップモデルのGalaxy S25が手元にあった。カラーは「アイシーブルー」だ

 いつもであれば、購入後の開封の儀から外観紹介、セットアップまでを記事仕立てにするところだが、今回のGalaxyフラッグシップモデルは「Galaxy AI」が売りである。

 どこもかしこもAI、AIと騒がしく、柔軟な発想のできない筆者には使いこなせないのだよなぁとはやりに乗れない疎外感を抱いていたのだが、Galaxy AIには筆者でも使いこなせる、しかもやりたいと思っていたことのできる機能を搭載している。

 それは、動画における「オーディオ消しゴム」だ。

 静止画で背景の不要なものを削除する、もしくは被写体のみを切り出すという機能は直感的に使えるのだが、果たして苦手な動画編集で背景のノイズを消すなどという高等技術を使いこなせるのだろうか――。

 結論からいえば、使いこなせたし、やり方は非常に簡単であった。

 ノイズの入った動画を「ギャラリー」アプリから選び、Galaxy AIを象徴するキラキラマークのアイコンをタップ。「サウンドを分析中」という短い表示の後にオーディオコントロール画面へ遷移するので、「Auto」をタップする。

選んだ動画のメニューからキラキラアイコンをタップする
「サウンドを分析中」……
いきなりオーディオコントロール画面へ遷移した。ここでは「Auto」をタップしよう

 すると、ノイズアイコンに「●」が付き、変更が加えられる。試しにノイズアイコンをタップすると「-90」と表示される。90%のノイズ削減がこの動画にちょうど良いらしい。

ノイズを示すアイコンの右肩に「●」がついた
タップすると「-90」の数字が。90%のノイズ削減が行われたようだ

 あとはコピーを保存するだけだ。オリジナルが残るのも良い。AIが賢くなったとはいえ、自分の声まで消されている可能性があるからだ。

 カスタマイズしたい場合は、ギャラリーから選んだ動画で鉛筆アイコンの「編集」ボタンをタップすれば良い。スピーカーと調整を組み合わせたようなアイコンがあるので、それをタップしてノイズのボリュームや、主要な音声(と、AIが判断したもの)のボリュームを手動で調整できる。

選んだ動画のメニューから編集ボタンをタップ
さまざまな編集メニューが並んでいる。その中から、スピーカーと調整を組み合わせたようなボタンをタップする。なお、Galaxy S23 Ultraでは、同じ場所にあるのはスピーカーが音を出しているようなボタンで、音量調整程度しか編集できなかった
「オーディオ消しゴム」をタップ
キラキラアイコンをタップしたときと同じように「サウンドを分析中」が表示される
今回調整できるのは、ノイズと音声のみ。風切り音が入っている場合は、風のようなボタンも表示される
ノイズをタップして調整する。100%削除すると、音声そのものも聞き取りづらくなることがあるので注意したい

 その結果がこちらの動画だ。比較のため、“オリジナル”、“Auto”、“カスタマイズ”の音声入り動画を組み合わせているので、チェックしてみてほしい。

編集を加えていない「オリジナル」、キラキラアイコンをタップして「Auto」でノイズ除去したもの、手動でノイズ除去したものを「カスタマイズ」をつなげた。Autoからカスタマイズではほとんど差がないのがわかる。なお、PCの動画編集アプリ「Adobe Premiere Pro」で行った編集は、切り貼りのみで、オーディオには一切手を付けていない

 Adobe Premiere Proで、同じことをしようとすれば、操作方法を検索するところから始めないといけない。そもそもアプリを起動するだけで時間がかかるので面倒くさいという気持ちが勝(まさ)ってしまい、後回しにしかねない作業だ。

 そのような面倒くさい作業が、こんな小さい端末で、しかも手元で時間もかけず簡単にできてしまうのだから良い時代になったものだ。Galaxy A25 5GにはGalaxy AIを搭載していないとのことなので、「Sシリーズを選んで良かった!」と、売り場スタッフに感謝したくなったのであった。

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