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「HUAWEI WATCH GT 5 Pro 42mm セラミック」はとても素敵な腕時計だけど
【HUAWEI WATCH GT 5 Pro】
2024年11月19日 00:00
お気に入りのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Runner」の次のモデルを待っているところですが、先日、ファーウェイから「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」が登場し、幸運にも42mm セラミックモデルを入手できました。
公式サイトの写真が非常に美しく、手に取っても本当にきれいなスマートウォッチです。材質はディスプレイがサファイアガラス、フロントケースがチタニウムと高硬度のナノクリスタルセラミック、リアケースも同じくセラミックです。ケースサイズは42ミリで、女性向きのデザインです。
GT 5 Proはフラグシップモデルなので非常に高機能で、特に今回はゴルフナビ機能を推しています。日本で販売された前モデル「HUAWEI WATCH GT 4」に搭載されたゴルフナビ機能がとても好評だったとのことで、GT 5 Proではゴルフ機能がグローバルで標準搭載されました。
ファーウェイが8月末に開催したプレスツアーで、このゴルフ機能を一足先に体験させてもらいました。私自身はゴルフをまったくやらないので、残念ながら価値が今ひとつ理解できていないかもしれませんが、ゴルフを始めたばかりの人に便利な機能が多いと感じます。スイングの善し悪しを見極めてくれる「ドライビングレンジ(練習場モード)」に加え、ゴルフ場のコース図、ハザードやグリーンまでの距離、グリーンのある方向、風向きなどを表示してくれます。初心者には感覚がつかみにくい部分が、一目で分かってありがたいのではないかと思います。ファーウェイの広報の方によると、「ゴルフ初心者には専用の距離計を使うのが恥ずかしいと感じる人もいる」とのことで、ゴルフ機能が使えてスマートウォッチとしても高機能、腕時計としてのデザインも上質と、お勧めできる製品に仕上がっていると思います。
ゴルフ以外にも、本当に40メートル潜れるフリーダイビングやトレイルランニング、もちろんランニング、サイクリング、水泳など、多彩な運動に対応。また、睡眠や血中酸素レベル、ストレス、新機能の「情緒」の測定など、健康管理機能も盛りだくさんです。
個人的に気になっていたのは、やはりランニング時の装着感と機能です。私が入手したモデルはバンドもナノクリスタルセラミックで、非常に美しいのに意外に簡単にコマを付けたり外したりして長さを調整できるのですが、どうしても私の手首にぴったりな長さになってくれません。長すぎるから1コマ外すと、今度は皮膚をかんでしまうくらいキツくなります。普通の腕時計として使う分には多少ゆるめでも問題ありませんが、心拍数を測って健康管理に役立てたい場合は困ります。特にランニング中は心拍数でペースを上げ下げすることがあるので、センサー部分は手首にぴったり付いていてほしい。
そこで、手首に柔らかくフィットするエラストマーのバンドに変更しました。ファーウェイの公式サイトで販売されている「EasyFit 3 18mm幅 フルオロエラストマー」(3960円)を購入。ただ、私が購入したタイミングでは在庫切れだったのか、ベストマッチするホワイトが選べず、仕方ないのでイエローのバンドを選択しました。まぁ、違和感がなくはないですが、手首に巻くと、そんなに変ではないかな、と思っています。いいのです、黄色が好きなので。元のセラミックバンドに付け替えるのも本当に簡単ですし。
これで手首にぴったりフィットすることになりましたが、GT Runner(約38.5グラム、ベルトは含まず)と比べると、GT 5 Pro 42mmはやや重い約44グラム。腕を振って走ると、ちょっとだけ時計が動く感じがします。ちゃんと心拍数は測れるので問題はないのですが、腕と一体化されていない感じが気になることはあります。
GPSの測位精度や捕捉の速さなどはとても満足しています。私が使っているGT Runnerは位置を特定する前に走ろうとすると「測位がまだ終わっていないよ~」といった警告が出るのですが、GT 5 Proは「Go」の表示をタップするとすぐに走り出せるようになり、イライラが減りました。
また、GT 5 Proだけでランニングフォームを測定できるようになりました。従来、ランニングフォームを確認するには「HUAWEI S-TAG」という小さなデバイスを足や腰に装着する必要があったのですが、GT 5 Proだけでもチェックしてくれます。ただ、チェック項目はS-TAGを使うときよりも、かなり減ります。ちゃんと確認したいなら、やはりS-TAGのようなセンサーが必要でしょう。
とはいえ、スマートウォッチだけでフォームを認識できるということには感心させられます。アプリ画面には「国家体育总局体育科学研究所」という記載がありますが、ファーウェイは中国のスポーツを統括するこの政府機関と一緒に様々な運動を研究し、製品開発に活かしているそうです。プレスツアーではこの研究施設も取材できました。施設には体育館、気圧を変えられる高度シミュレーション室、水流を作り出せる小さなプールがあり、体育館にはランニングマシン、サイクリングマシン、クライミングウォール、ゴルフのスイング練習場、卓球台など、ありとあらゆるスポーツ器具がありました。屋外から体育館の中を突き抜けるトラックもあります。これらを使って運動時の身体のデータを集め、アルゴリズムを開発しています。自らちゃんとデータを集めて製品開発に活かしていると思うと信頼感が高まります。
ただ、久しぶりにランニングを続けることができている私は、やっぱりGT Runnerの次のモデルを使いたい。ファーウェイのスマートウォッチは、「HUAWEIヘルスケア」アプリを介して複数個をサクッと切り替えて使うことができるので、ランニング時にはGT Runner、普段はGT 5 Pro、という使い方もいいよなぁと思っています。早く次のモデルを出してくれないと、ガーミンの「Forerunner」シリーズに浮気してしまいそうなんですぅ。
なお、ファーウェイのスマートウォッチは、実はiPhoneと意外に相性が良いです。Androidスマホ用のHUAWEIヘルスケアアプリはGoogle Playにないので、AppGalleryをインストールするか、あるいはブラウザから直接ヘルスケアアプリをダウンロードし、いくつかの警告を乗り越えてアプリをインストールしなくてはなりません。以前、Android端末にこのアプリをインストールしたときは、大丈夫だと思いながらも若干ドキドキしました。一方、iPhone向けのヘルスケアアプリはApp Storeにあるので、他のアプリ同様すぐにインストールできます。今や私は新しいiPhone 16に接続したGT 5 Proを左手に、右手には「Pixel 9」と接続し、モバイルSuicaを入れた「Pixel Watch 3」を装着し、華麗に改札を通過しております。