みんなのケータイ

防犯カメラにAmazonのバッテリー搭載モデルを選んだ理由

 平日の夕方、自宅で原稿を書いていたら、ドアのチャイムが鳴った。宅配品関連は午前中に届くのがほとんどで、夕方にチャイムが鳴るのは珍しい。慌ててドアを開けると、かっぷくのいい男性が、腰のあたりから金色の紋章が入った身分証明書をチラつかせた。

 「警察のものですが」

 確かに身分証明書には警察章が入っていた。

 「技適マークの付いていないデバイスから電波でも出ていたのか。申請はしたはずだったのに。もしかして電波法違反で現行犯逮捕されてしまうのか…」と、慌てたが、どうやら自分は逮捕されないらしい。

 刑事さんによると、近所で特殊詐欺の被害があったようで、このあたりを犯人をうろついていたかどうかの確認をしたいので、我が家の壁に設置してある防犯カメラの映像を見せて欲しいというのだ。

 それならお安いご用と、早速、スマホを取り出し、クラウドにアクセスするものの、刑事さんの言っていた10日ほど前の夕方のデータが全く残っていない。どうやら、有料オプションに入っていなかったようで、過去のデータがほとんど記録されていないのであった。

「お力になれずにすいません」と刑事さんに平謝りするしかなかった。

 防犯カメラは自宅を守るだけでなく、ご近所さんの安全にも役に立つ。

 ということで、防犯カメラを強化しようと、これまで使っていたデバイスを取り外し、アマゾン(Amazon)「Ring」の「Stick Up Cam Battery」に付け替えることにした。

 これまで使っていたデバイスの有料オプションに入ることも検討したが、最近、新製品が出ていないなど、なんとなく「日本市場、やる気あるのかな」という疑心暗鬼になっていたので、思い切って自宅のシステムを総取っ替えすることにしたのだ。

 もともと、ドアベルに関しては同じくRingの「Battery Doorbell」を使っていた。これは着脱できるバッテリー式なので、スペアのバッテリーがあれば、電池切れになっても、すぐに交換して使い続けられるのが魅力だ。

 かつて別のプラットフォームのドアベルを使っていたのだが、電池が内蔵式になっており、バッテリーが切れたら、本体ごと玄関から外して充電という、面倒くさくもあり、その間、ドアベルが一切使えないという不便さから、Ringのドアベルに変えたのだった。

 今回、せっかくなので、防犯カメラもRingに寄せることで、自宅の警備はすべてRingに統一したというわけだ。

 映像はクラウドに上がるので、海外出張中でも自宅周りの様子をスマホで確認できるのが便利だ。また、自宅内にはAmazon Echo Showもあるので、玄関や自宅周辺の映像もすぐに見られる。

 Ringに関しては先日、幹部が来日してメディアのインタービューに答えるなど、日本市場に関して、やる気に満ちている様子だ(残念ながら、海外出張中で自分は取材できなかったが)。

 11月5日からは新しいサブスクのプランも始まり、かなり長い期間、クラウドに保存しておける。近所でまた特殊詐欺でもあったら、刑事さんの役に立てそうだ。