みんなのケータイ
父は亡くなり、回線とスマホと残債(端末代金分割支払金)が遺されました
【arrows Be4 Plus(F-41B)】
2024年10月17日 00:00
今年6月、母が心疾患で亡くなり、後を追うように9月に父もガンで亡くなりました(いくら仲がよくとも、そこまで合わせなくとも……)。母の携帯電話の回線は亡くなった後に父が解約していたのですが、父の物は遺された私が解約することとなりました。
父の携帯回線は郵便物から判断すると、NTTドコモでの契約のようでした。NTTファイナンスからの「ご利用料金のご案内(ドコモご利用分)」「内訳項目」に書いてある電話番号も父の物、というハガキが何枚もありましたので。
回線を解約するため、スマホ、死亡届、それから筆者の身分証(マイナンバーカード)を持って、実家近くのドコモショップに向かいます。
「ケータイを使っていた父が亡くなったので解約したいのですが……」
「ご愁傷様です。……その方は既に解約されていますね」
「え?」
能面のように表情を変えずドコモショップ嬢が繰り返します。
「解約済みです」
「では、このハガキは?」
ハガキを見て端末を叩き……ジッと画面を見る女性ドコモスタッフ……。
「……これは……残債ですね」
聞けば、父はスマートフォンをドコモから3年の割賦で購入しており、その代金と、加えて加入した「ケータイ補償サービス」の金額だけを毎月ドコモに払っていたのだとか。
「番号が変わっていないということは、MNP転出で回線だけ乗り換えられたのだと思います」
いつのまにかMVNOか何かに転出して「俺のお陰で電話代が安くなったぞ、スゴかろ?」と母に自慢してる姿が目に浮かびます。
そして、なぜか、私にはそれを言わなかった。父は生前、変なところで秘密主義だったことが思い出されるのですが、こういう時には残された者が困るのだと痛感し、頭を抱えました。
ドコモスタッフが口を開きました。
「ところで、スマートフォンの残債があと3回残っていますが、どうされますか?」
「……どうされますか、とは?」
「請求先のカードや口座が止まってご請求ができなければ、請求書が連絡先に郵送されます」
「? 郵送しても誰もいませんが」
「どなたかにお支払いいただくことになります。」
「……」
そうか。親族だったら結局あなたが払うことになるよ、と言いたいのでしょう。まぁ、そうでしょうね。集金する側なら。
「分かりました、今、ここで残り分、全部払います。」
端末代金の分割支払金は、亡くなっても帳消しにはならないのですよね。当然ですが。端末代金分割支払金額は……718円。残り回数3回で計2154円でした。もともと安価な端末、残り回数も少なかったことに安堵します……いや、iPhone 15 Pro Max(1TB)とか買う父でなくて良かったな、と(苦笑)。
そして、私の手には、謎の回線契約がされた、残債のないスマホ(arrows Be4 Plus)が遺されたのでした。
実家に戻ってから、父のスマホを開いてよく見ると「OCN」のアプリが入っていまして。確認してみたら「OCN モバイル ONE」に回線契約していることが判りました。初めから現物を動かし、よく見るべきでした。現在は、こちらで相続(継承)手続きを進めています。
あ、そう、廃止ではなく、相続の方向です。というのも、どこか(povoあたりの)基本料金の安い回線にMNP転出してしばらく持ってもいいかな、という気がしはじめてきたからです。
何かの拍子に、父に電話をかけてくる方がいるかもしれない……という気も少しだけしてきたので(分かりませんが)。