みんなのケータイ
フランス領ポリネシアでSIM開通にひと苦労
2024年8月6日 00:00
先月、ハワイアン航空とタヒチ観光局によるプレスツアーでタヒチ(フランス領ポリネシア)へ行ってきました。30年ほど前にフランス領ポリネシアのボラボラ島にあったホテルで働いていたので、四半世紀以上ぶりの訪問です。
普段なら海外渡航先でのモバイル通信は、ahamoか楽天モバイルの無料海外ローミングサービスを使うのですが、残念ながら両プランとも非対応。そのため、まずひと回線はドコモのメインプランで「世界そのままギガ」を利用。こちらは7日間の現地滞在だったので6880円です。
もうひと回線は、現地でプリペイドSIMを購入したいところですが、グループでのツアーのため空港で購入するタイミングが読めないこともあり、事前にトラベルeSIMサービスを申し込んでおきました。ただし、いろいろ調べてみたものの、フランス領ポリネシアを対象エリアにしているトラベルeSIMサービスが意外と少ない。
そのなかでも10GB/35ドル(180日間)と比較的オトクな「Voye」のグローバルプランを購入。設定方法は一般的なトラベルeSIMサービスと同じで、ウェブサイトからプランを購入するとQRコードが送られてくるので、それを読み込んで設定していくだけ。日本を出る前に設定しておいて、タヒチ島のパペーテ(ファアア国際空港)に到着後、登録したeSIMをオンにしてローミングをスタートさせます。
ところが、アンテナピクトを見る限り電波は拾っているし、LTE表示にもなっているものの、一向にデータ通信ができません。空港からホテルまで移動しながら再起動をしたり、ローミング先の通信キャリアを変えたりしてみたもののダメ。公式サイトからステータスをみても、「Not Active」のままで、開通していないようです。
そこで「Voye」の公式サイトからチャットで問い合わせてみると、なんと「グローバルプランにはフランス領ポリネシアは含まれていない」との回答。Voyeの説明表記が間違っていたとのことでした。結局Voyeでフランス領ポリネシア専用プランを買い直し。価格は8GB/49ドル(30日間)でした。もちろん最初からフランス領ポリネシア専用プランもあるのは認識していましたが、グローバルプランの方がギガ単価は安かったので、そっちにしたんですよね。
幸いグローバルプランのほうは返金扱いとなりましたが、グローバルや周遊プランではどの国で使えるかは重要な情報なので、トラベルeSIMサービスを提供している会社は十分注意して表記してほしいところです。
ちなみにVoyeの場合、プランを変更してもeSIMの再設定は不要なようで、ウェブ上でフランス領ポリネシア専用プランを買い直したあと、セットしたiPhone 15 Proを再起動したら、今度はちゃんと通信ができました。このあたりはラクチンですね。
また翌日にほかの島へ移動するため、パペーテのファアア国際空港に移動し、ちょっとだけ時間があったので、現地プリペイドの販売状況をチェック。空港にはVodafoneのショップがあったものの、訪れたのが日曜日で日中のクローズ時間と丁度重なり利用できず。ただしそれ以外の曜日は深夜0時まで開いているようです。
また空港のカフェテリアでもプリペイドSIMを販売していました。こちちらはフランス領ポリネシアのもうひとつのキャリアVINIのプリペイドSIM。データ通信のみで料金は40GB/8000パシフィックフラン、5GB/1000パシフィックフラン、1GB/850パシフィックフランとのこと。今回はドコモのローミングとVoyeのトラベルeSIMがあるので、5GB/1000パシフィックフランを購入。日本円だと約1500円です。
こちらはPixel 8 Proにセットすればすぐに使えました。ただしSIMピンを持っていくのを忘れて、しばらくセットできず、結局使い始めたのは、現地スーパーのカルフールでクリップを買ったあとの帰国前日・・・・・・。最近海外ではahamoや楽天モバイル、そしてeSIMを使うことが多いため、SIMを抜き差しする機会が少なく、以前までカバンのあちこちに入れていたSIMピンが1本もない状態でした。やはり海外旅行をするなら、SIMピンやクリップは必携アイテムだと反省した次第です。