みんなのケータイ
PayPayの「ポイント運用」が大幅マイナスから逆転黒字化した
2024年5月13日 00:01
今や日常にすっかり根付いたスマホ決済。筆者はケータイ Watch編集部員ということもあって、各社のサービスをそれぞれ利用するようにしています。
このうち、PayPayについては、2020年秋ごろ~2022年11月ごろまで、自動的に「ポイント運用」へ追加をするようにしていました。過去1年半、自動追加をオフにしていたのは、その当時、運用結果が結構なマイナスになっていたからです。
マイナスの要因は、「チャレンジコース」を自動追加先に選んでいたため。米国企業の株価に連動しつつ、さらに3倍の値動きをするというハイリスク・ハイリターンなコースです。筆者の場合、1万円程度を積み立てただけですから、「ハイ」というのリスク・リターンではないのですが、以前は30%減、みたいな結果になっていたわけです。
マイナスだったこともあって、運用していることをすっかり忘れていたものの、今年になってあらためて確認してみると一気に逆転して、現在は約40%増にまで増えていました。グラフを見ると2023年の後半から徐々に上昇していたのです。やったぜ黒字化!
こうやってグラフで確認すると、「たまたま今の株価高だから」と思ってしまいそうですが、そんな筆者は、今春に取材した、PayPay証券の番所健児社長の「上がることもあれば下がることもあるというのが普通。長い目で見てもらうことが一番大事」というお話が心に残っています。
これは新NISAにまつわるところで、ある程度の金額を投資して、資産運用する場合の心構えと受け止める言葉なのでしょう。ただ、ポイントとはいえ、運用する際にはわりと納得感のある言葉だなと……。
PayPay証券に限らず、各スマホ決済のポイント運用は「これに興味を持ったら、証券会社の運用を!」と案内しています。つまりはポイント運用でお試ししてから、資産運用に一歩進んでみては? と提案しているわけです。
投資はご存知のように、いわゆる元本割れをすることがあります。なので、「上がることもあれば下がることもある」というのは、運用に慣れている方にとっては今さらな考え方なのかなーと思います。ただ、筆者と同じように、資産形成というものに対して関心はあるけど、ちょっと面倒、あるいは難しそうと感じている人にとって、ポイント運用は、投資(特に投資信託と呼ばれるものでしょうか)がどういったものか、体感を得られることは間違いありません。
特に携帯各社のスマホ決済では、ポイント運用が用意されています。こういったサービスを利用したことがない方は、まず100ポイント程度、そしてたまに少額のポイントを積み立ててみる、といったことから試してみても良さそうです。