また迷惑メールか……と思いきや、心当たりのないログインが本当にあった話

　前回の「みんなのケータイ」で、“本物っぽい迷惑メール”の話をしました。今回は同じような時期に母親へ届いたメールで、迷惑メールと思いきや本物だった（おそらく）という話です。

　筆者はときどき、離れて住む母親から「このメールって詐欺？」という質問メッセージを受け取ります。大半は、当該メールのスクリーンショットを見れば割とはっきり「迷惑メールだな」とわかる内容なのですが、今回は何となく不穏な感じがしました。

実際のスクリーンショット（一部ぼかしを入れています）

　内容は、普段とは異なる環境から楽天IDへのログインがあったことを知らせるもの。まずは送信元などをチェックしたいので、メールを転送するよう母親に頼みました。

　転送してもらったメールの送信元を確認してみると、アドレスは楽天市場のヘルプページで案内されているものと同じ。「ログインアラート機能」というものが発動したようです。

　「これは迷惑メールじゃないかも」と思った筆者は、続いてログイン履歴の確認を母親に依頼しました。すると、正しいメールなので当然と言えば当然なのですが、件のメールの件名にあったログイン時刻と、履歴ページで案内されるログイン時刻が一致しています。

ログイン履歴のスクリーンショット（一部ぼかしを入れています）

　不気味なのが、その時刻にログインした心当たりが母親にまったくないこと。また、どこまで当てになるかはともかく、IPアドレスを簡易的に調べてみると、母親の居住地からだいぶ離れていることも判明しました。

　「何らかのサービスと楽天IDを連携させていて、そこで自動ログインがあったのかな」などいろいろな可能性を考えつつ、何かあってからでは遅いので、ひとまず急いでパスワードを変えてもらうことに。

　「アカウントを乗っ取られていたらパスワード変更もできないかも」という心配はありましたが、パスワードの変更は無事に完了。その後1カ月程度は念のため、クレジットカードの利用履歴をいつもより注意深くチェックするようお願いしました。

　結果として特に被害はなかったものの、ちょっとモヤモヤが残った今回のできごと。筆者自身も、IDやパスワード管理への意識が高まったような気がします。