みんなのケータイ

Gmailのフィルターを貫通した迷惑メール、一瞬だまされそうになりました

 「自分が迷惑メールに引っかかるはずがない」――そう考えていたこともありました、あのメールが届くまでは。

 いつも通りの平日、いつも通りの午後。何気なくスマホを開いて目にした「【イオンカード】ご利用明細についてのお知らせ」という件名のメールに慌てふためき、イオンカードを持ってもいないのに明細の確認を試みるなど、軽いパニック状態に陥ってしまった筆者。

 数十分後、冷静になって送信元のアドレスを確認し、それが迷惑メールだということにやっと気づいたわけですが、一時的であれ気が動転してしまったのは事実。そこで自戒の意味も込め、その理由をご紹介したいと思います。

実際に届いた迷惑メール。画面スペースの問題もあり、タップしないと送信元のアドレスが表示されません。件名と本文で慌ててしまい、真っ先にすべき送信元の確認を忘れていました

Gmailのフィルターの強さを信用しきっていた

 一番大きな理由は、件の迷惑メールがGmailのフィルターを貫通し、受信トレイに届いたこと。

 「迷惑メールではないメールも誤って迷惑メールに振り分けられる」ということを多々経験し、Gmailのフィルターの強力さを信じ切っていたので、逆に迷惑メールが受信トレイに届くパターンに焦ってしまったとも言えます(言い訳)。

「イオンカード、持ってたかも」と思ってしまった

 次に、筆者が複数のクレジットカードを所有していて、過去にイオンカードも持っていた(少し前に解約済み)という事実が、正常な判断を遅らせました。

 たとえば「公共料金の未払い」みたいな内容であれば、毎月ちゃんと引き落としを確認している自分はそもそも該当しないだろうということで、歯牙にもかけなかったでしょう。

「電気料金の未払い」に関する迷惑メール。筆者にとっては比較的見破りやすいパターンです

 ところが、先述の理由から「そう言えばイオンカードを持っていたような」と思ってしまい、迷惑メールの文言に惑わされたわけです。使っていないクレジットカードは整理しようかな……。

「6万372円」という絶妙にリアルな金額

 最後に、6万372円という“ありえなくはない”金額も、筆者が一瞬でもメールを信じてしまう原因になりました。身に覚えはないけど自分で実際にその金額を使ったかもしれないし、あるいはカードの不正利用かもしれない。絶妙にリアルなラインだったな、と思っています。

 これがたとえば「100万円」みたいに大きすぎたり、「3万円」みたいに端数がなく怪しかったりしたら、ひと呼吸置いて冷静になれたのかもしれません。

慢心は禁物な気がする

 特に被害があったわけではありませんが、焦って「明細確認ページへのリンク」をタップしたような記憶もうっすらあるなど、平常心を失ってしまった今回のできごと。

 巧妙化の一途をたどる迷惑メールに対して「用心しすぎ」ということはないと思うので、今後も気をつけていきたいと思います。

スマホアプリのGmailでは「イオンフィナンシャルサービス株式会社」の文字に隠れていましたが、パソコン版のGmailでは、明らかに怪しいアドレスの一部が表示されます。これだったら焦ることはなかったかも……?