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3月末に始まるマイナカードと運転免許証の一体化 一体化方法や注意点は？
2025年3月3日 16:33
いよいよ3月24日から始まる、マイナンバーカードと運転免許証・運転経歴証明書の一体化。一体化を希望する人は、免許証の代わりに免許情報が記録されたマイナンバーカード（マイナ免許証）を保有できる。
警視庁のWebサイトでは、マイナ免許証のメリットや注意点、切り替えの手続きなどを紹介している。
マイナ免許証の保有形態は3通り 一体化しない選択も
マイナ免許証の保有形態には、運転免許証のみを保有する方法、マイナ免許証のみを保有する方法、そして両方を持つ方法の3通りがある。保有形態は、更新や学科試験の際だけでなく、それ以外の時期でも変更可能だが、いずれの場合も予約が必要となる。また、選択する保有形態によって手数料が異なる。
運転免許証のみを保有する場合は、マイナンバーカードとの一体化をせず、従来通りの運転免許証を保持する形となる。そのため、更新手続きなどもこれまでと同様に行うことができる。
一方で、マイナンバーカードと運転免許証を一体化する場合には、運転免許証を返納し、マイナ免許証のみを保有する方法と、運転免許証を返納せずにマイナ免許証と運転免許証の両方を保有する方法がある。自動車などを運転する際、マイナ免許証のみを保有している場合はマイナンバーカードを携帯する必要があり、両方を保有している場合はどちらかを携帯すればよい。
マイナ一体化の予約方法
免許更新や学科試験受験による新規取得の際に、マイナンバーカードと運転免許証の一体化を希望する場合は、警視庁のWebサイトまたは電話での予約が必要となる。
また、保有形態の変更のみを行う場合や、記載事項変更手続き、条件変更手続き、運転免許証の再交付手続き（遺失・き損）などと同時にマイナンバーカードとの一体化を希望する場合は、3月中旬に予約が開始される予定の「警視庁行政手続オンライン」にて事前に予約を行う必要がある。
なお、70歳以上でマイナンバーカードと運転免許証の一体化を希望する場合、または自主返納やマイナ経歴証明書の各手続きと同時に一体化を希望する場合については、予約は不要。
免許更新や運転経歴証明書の手続きと同時にマイナ一体化の手続きを行う場合は、運転免許更新センターや警察署で手続きできるが、それ以外の場合は運転免許試験場での手続きが必要となる。今後、手続きを行える施設は順次拡大される予定。
マイナ免許証のメリットは？
マイナ免許証を保有し、必要な手続きを済ませることで、いくつかの利便性が向上する。たとえば、運転免許証の更新時に受講する必要がある講習を、オンラインで受講することができる。
また、住所変更などの手続きについても、警察へ届け出ることなく、マイナポータルを通じて本籍・住所・氏名および生年月日の変更ができる。
マイナ免許証の注意点は？
マイナ免許証を利用する際には、いくつかの注意点がある。まず、マイナンバーカードの表面には免許情報（免許の種類や有効期間など）が表示されない。そのため、免許情報を確認するには、マイナポータルにログインするか、「マイナ免許証読み取りアプリ」を利用する必要がある。
また、マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期間は異なり、マイナ免許証の有効期限はカードに記載されないため、期限切れ（失効）には十分注意しなければならない。
さらに、海外での運転を予定している場合にも注意が必要である。国外運転免許証を申請する際、マイナ免許証のみを所持している場合は、渡航先の国によっては従来の運転免許証が必要となることがある。そのため、海外で運転する可能性がある場合は、事前に必要な手続きを確認し、必要に応じて運転免許証を併せて保有することを検討する必要がある。
もし、マイナ免許証のみを保有している状態から2枚持ちの形態へ変更したい場合は、事前に予約を取ったうえで運転免許試験場で手続きを行う必要がある。