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povo2.0でデータ専用プランが始まったので、申し込んだら本当に数分で開通できた
2024年4月9日 00:00
povo2.0でデータ専用プランが始まりました。筆者はすでにpovo2.0を1回線、eSIMで契約しています。そちらにも音声通話のトッピングはしていないので、実質的にはデータ専用として使っているのですが、新たに始まったデータ専用プランはこれまでと何が違うのか、試してみました。
まずは使用する「iPhone 15 Pro」にアプリをインストール。起動して、「初めての方はこちら」を選びます。前述のように筆者は、別のスマートフォンでpovo2.0を使用しています。なので厳密に言うと「初めての方」ではないのですが、povo2.0では1つのメールアドレスで複数回線の契約ができません。
データ専用プランを新規契約するには、今契約しているものとは別のメールアドレスで、いちから登録する必要があります。
アプリの「お申し込み」では「データ専用」と「通話+データ」が選べるようになっています。「データ専用」を選択すると、いろいろと注意書きが表示されますが、必ず確認すべき点は3つ。データ専用プランでは、1.通話・SMSは使えない、2.MNP不可、3.eSIMのみ……ということです。
中でもSMSが使えない点には注意が必要です。ご存じのようにSMSは、最近では本人確認のための、ワンタイムパスコードの送付によく使われます。実はpovo2.0のデータ専用プランの申込み時にも、このSMSで認証コードを受け取って、入力する手順があります。
アプリからの申込み手続き自体はWi-Fi接続でもできますが、別にモバイル回線を持っていてSMSが使えないと、認証ができません。つまりpovo2.0のデータ専用プランは、すでにSMSが使える人を対象とした、あくまでもサブ回線向けのサービスということですね。
注意事項を確認したら、次に購入するトッピングを選択します。通話+データの従来のpovo2.0では、契約後に自分が使いたいタイミングでトッピングを購入できますが、データ専用プランでは申込み時にトッピングの購入が必須です。
選べるトッピングは「データ使い放題/24時間」か、「データ追加0.3GB/365日」のいずれかで、料金はどちらも同じ330円。すぐにバリバリデータ通信をしたいときには前者、とりあえず申し込んでおいて、ときどきサブ回線として使う目的なら後者という感じでしょうか?筆者は後者を選びました。
さらに重要事項説明や利用規約をひとつずつ確認してチェックし、ユーザー情報を登録。ここでメールアドレスの登録&認証と、SMSが受け取れる連絡先電話番号の登録&認証が必要になります。
前述のとおり、既存のモバイル回線がなくてSMSが受け取れないと、ここから先に進めません。あとは名前や生年月日、住所を登録して、支払い方法(クレカかペイディ)を選択&登録すれば、eSIMが発行されます。
従来のpovo2.0では、免許証などの身分証明書&自分の顔写真を撮影して、本人確認をする必要がありましたが、データ専用プランはそのプロセスが省かれているので、めちゃくちゃスピーディー。
サービス発表時のプレスリリースには「最短3分」とうたわれていましたが、途中スクリーンショットを撮りながらでも、約7分でeSIMの発行までたどり着くことができ、プロファイルをダウンロードして、アクティベートすることができました。
ただしeSIMが発行される時間には9時30分~20時までという制限があり、20時以降に発行した場合は、翌朝まで待つ必要があるとのことです。
データ専用プランでは海外ローミングが使えないほか、通話+データの従来のpovo2.0へのプラン変更もできません。機種変更の際にeSIMを再発行することもできないので、トッピングが残っている場合は使い切ってから、新しい機種で新規登録する必要があります。従来のpovo2.0に比べるとできないことも多いけど、その分だけ簡単に使い始められるといった感じ。
使いたいとき……たとえばメインで使っている回線が混み合っていてつながりにくいときとか、テザリングもできるので、急にパソコンで大量のデータ通信が必要な事態になったとき……たとえば出先で急遽ビデオ会議に参加しなきゃいけなくなったみたいなときに、povo2.0のデータ専用プランを知っていれば、そんないざというときにも役立ちそうです。
一方で、「180日間以上有料トッピングの購入などがない場合に、利用停止、契約解除となることがある」という条件は、従来と同じ。できるだけ安価に回線をキープしたい人は、この点に注意が必要です。
いざというときのためのサブ回線として契約していると、ついうっかり放置……なんてこともありそうなので、筆者も気をつけたいと思います。