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ソフトバンクとレッドハット、AI-RANのデータセンターの消費電力を最適化するソリューション

 ソフトバンクとレッドハットは、AI-RANのデータセンター上で動作するvRANやAIの電力状況を把握し、消費電力を最適化するソリューションを開発した。スペイン・バルセロナで開催されている「MWC Barcelona 2025」のレッドハットブースで展示される。

 ソフトバンクのAI-RANの統合ソリューション「AITRAS」のオーケストレーター上で電力の使用状況などをもとにAIが利用するリソースを動的に割り当てて、電力消費の最適化が可能になるという。レッドハットの「Kepler」プロジェクトの電力監視機能をカスタマイズし「RedHat OpenShift」の機能として提供される。Keplerはデータセンター内の各クラスターのサーバーやアプリケーションの電力情報を収集してAITRASオーケストレーターをはじめとするソフトウェアに提供できる。

 ソフトバンクでは、AITRASの仮想化基盤にKeplerのソフトウェアを導入することでAITRASオーケストレーターが消費電力を最適化する機能を追加した。これにより割当先のデータセンターやアプリケーションの優先度、アプリケーションのGPU割当サイズなどに加えて、電力使用状況を考慮したAIアプリケーションの最適なリソースの動的な配置を実現する。

 ソフトバンクは、レッドハットとの共同研究開発を通じて、GPUリソースの分散配置や消費電力の最適化機能を拡充することで、増加するAIアプリケーションの運用における課題を解決するとしている。