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Xperiaの「HSパワーコントロール」とAndroid Autoを組み合わせた

【Xperia 5 IV】

 ワイヤレス接続のAndroid Autoは非常に便利です。クルマに乗り降りするたびにスマートフォンからケーブルを抜き差ししなくても機能を利用できますからね。ネックなのはバッテリー消費でしょうか。

便利だぞ、HSパワーコントロール

 筆者の環境だと、走る場所にもよりますが1時間で4%強くらい減っていく感覚。実際には1日中出かけた日も、まだ多少の余裕があるくらいはバッテリーが残っていることが多いのですが、長距離走行時には少々心もとないこともあります。

 ワイヤレス充電器を導入すれば、ワイヤレスAndroid Autoの利点を潰さずに解決できると思いますが、Android Autoを使うこと自体がまあまあ熱を持つのでそこに充電が加わると余計ホカホカになりそう……。最近のスマホは高いのでなるべく大事に使いたい。ということでXperiaの独自機能である「HSパワーコントロール」(HSPC)を組み合わせてみました。

実はゲーム以外も登録できる。「マイゲーム」とあるがゲーム関係はSteam Linkだけ

 HSPCは「Game enhancer」に登録したアプリの使用中には、充電器をつないでもバッテリーには充電されず本体に給電されるというもの。ゲーム用の機能なのですが、ある程度ゲームアプリ以外も登録可能です。ただ、Android Autoは登録できなかったので「AA Wireless」(車両につないでいるドングルのアプリ)を選択。車両のオーディオデッキとBluetooth接続時にアプリが立ち上がるように、スケジュールアプリで設定してみました。ディスプレイに表示されるバッテリーのアイコンは充電中ですが、数十分走行してもバッテリーのパーセンテージは変わらず。筆者の企みは成功したようです。

充電中になるけど実際は充電されない……ことが多い

 ただしHSパワーコントロールは、登録したアプリがフォアグラウンドで動いているときに適用されるようで、画面を消灯すると普通に充電が始まるのが通常の挙動のようです。実は当初パイオニアの車載デバイス「NP1」のアプリ「My NP1」を登録しましたが、画面を消すと普通に充電されてしまい、やっぱりダメかと思っていたところでAA Wirelessアプリを試したら、なぜかこちらは狙い通りHSPCが効いてくれたのです。

 ただ、何日かこの組み合わせで走ってみましたが、たまーに充電されてしまいます。Game enhancher内に「本体の状態や充電環境により機能を制限する」とあるので、本来の挙動なのかもしれません。まあ細かいことに目をつぶれば当初の目的は達成されました。1000km程度のプチロングドライブでも安心でしょう。これまでは試験的にモバイルバッテリーをつないでいたので、筆者のマイカーに丁度良いワイヤレス充電器を探す旅が始まりそうです。

 直接給電するという機能は、ゲーム以外にも使い方の広がりはいろいろとありそうです。カーナビアプリを起動しながらHSPCを使えれば、クルマよりも直射日光を受けるバイクや自転車でも安定しそうですし、カメラ機能を重視するXperiaですから、長時間撮影のためにHSPCでモバイルバッテリーを電源に……などなど。なんにせよゲーム用だけではもったいない良い機能なので、ぜひ拡充してほしいと思いました。